「キャリア・アンカー」ゆずれないものをもっているとブレない!!
こんにちは。彩菜です。
キャリアコンサルタント試験対策として、心のつぶやきとともに自学noteをまとめていきます。
今回は企業研修等でおなじみ、組織心理学の生みの親であるエドガー・シャイン。組織におけるキャリア開発において、「組織と人の相互作用」を重視し、組織も個人も成長し続ける存在であると考えました。
代表的な著書「キャリア・ダイナミクスーキャリアとは生涯を通しての人間の生き方、表現である」、とても刺さります。
3つのサイクルとキャリア・サイクル・モデル
人が生きている領域を、3つの領域に分けて、相互に影響しあい・重なり合って、その複合体として個人が存在していると考えました。
「生物学的・社会的」
「家族関係」
「仕事・キャリア」
9つのキャリア・サイクル
①成長・探索・探求(0~21歳)
キャリア選択のため、自分の価値観・能力を開発するための教育を受け、体験を重ねる準備段階
②仕事の世界へのエントリー(16~25歳)
初めての仕事に就き組織・職場のメンバーになる。組織における仕事の仕方を学びながら、自分の立ち位置・役割を見出そうとする
③◎基本訓練(16~25歳)
仕事の現実を知り(リアリティ・ショック)、困難に直面し乗り越えながら、組織メンバーとして定着していく
④キャリア初期(17~30歳)
責任のある仕事も徐々に任されるようになる。独立を求める自己の欲求と従属させようとする組織の葛藤が生じやすい
⑤◎キャリア中期(25歳以上)
組織の中で明確なアイデンティティを確立する時期。スペシャリスト(専門)かゼネラリスト(管理者)かの方向に向かう
⑥◎キャリア中期の危機(35~45歳)
自分の価値観や能力を明確に理解する(キャリア・アンカー)。自分の歩みを再評価し、現状維持かキャリアを変えるか将来についての選択が必要
⑦キャリア後期(指導者役=管理職 or 非指導者=専門職)(40歳~引退)
十分な経験を積み、後輩育成など指導者的立場を担う助言者となる
⑧衰え及び離脱(40歳~引退)
能力のミスマッチや体力・影響力の衰えにより、組織から少しずつ距離を置き、引退の準備を考え始める時期
⑨引退
ライフスタイル、役割、生活水準など様々な変化を受け入れ、新しい生き方を模索する
キャリア・アンカーとは
キャリアは「内的キャリア」と「外的キャリア」の2つの面で捉えます。
外的キャリアが職務経歴書や履歴書で表現されるような仕事軸での実績・地位である一方、内的キャリアは個人の主観=生きがい・働きがいであり、外的キャリアの基礎となるものと捉えることができます。
キャリア・アンカーはこの個人の主観、その人のキャリアを安定させる軸になるもので、アンカーは船のいかり⚓の意味を持ちます。
シャインは「個人が会社の価値に教化される(染まる)のではなく、個人が独自のゆずれない価値観やセルフイメージに沿ってキャリアを歩んでいく」と考えました。
キャリア・アンカーを自己概念として確立するには、相当年数の職業経験による実績や確信、成功や挫折の反復蓄積が必要としています。
厚生労働省のjobtag(日本版O-NET)の自己診断ツール「価値観検査」を使って、簡単に自己診断をしてみることができます。
https://shigoto.mhlw.go.jp/User
養成講座の勉強をするまで知らなかったのですが、jobtagには様々な自己診断ツールや、職業情報がたくさん掲載されています!
活かさない手はないですね!!
キャリア・コーンとは
内的キャリアを表すものがキャリア・アンカーとすると、外的キャリアを表すものとして、組織の3次元モデル「キャリア・コーン」を提唱しました。
■垂直方向「階層(職位)」 例)課長→部長
■水平方向「横断的キャリア成長(職能)」 例)営業部→経理部→人事部
■中心(核)に向かうこと=エキスパートもしくは部内者化(組織に染まっている/コアメンバー)
昇格して偉くなる、
職能領域を超えて活躍する、
職位や職能を変えるわけではなくエキスパートや重要人物になる、
組織内でキャリア開発をしていくにしてもいろいろな方向があるということがみえてきますね!
キャリア・サバイバルとは
働き手が仕事に求めるものやゆずれないと感じる価値観などと、雇用側の組織が求める役割やスキルなどを、調和させる考えをいいます。
「職務と役割の戦略的プランニング」
①現在の職務と役割を棚卸しする
②環境の変化を識別する ←これが難しくなった
③環境の変化が利害関係者の期待に応える影響を評価する
④職務と役割に対する影響を確認する
⑤職務要件を見直す
⑥職務と役割の戦略的プランニングエクササイズの輪を広げる
自分はなにを大事にしたいのか、会社(社会)はなにを必要としているのか、個人のニーズと組織のニーズをすりあわせてキャリアを戦略的にプランニングして生き残っていく!、そのためにもキャリア・アンカーが明確であることが重要であるといえます。
自分のキャリア・アンカーを言語化できると、生き方に悩みがでてきたときにブレずに判断できると実感しています。
私の場合は
・こどもたちとの関わりを大事に、ライフ(人生)における仕事と家庭のバランスがとれること
・1日の稼働時間は限られるので、仕事で必要な知識や視点が自身の興味やアンテナ(子育て、こどもの学びや体験、習い事、お金リテラシー、資産運用)とリンクする、共通化できること
・1番身近な家族、大事にしたい人たちと笑顔で幸せに過ごすこと
この気持ちを素直に認められるようになってから、いろいろな選択がスムーズになったと感じています。
あなたにとってのゆずれないもの、言語化してみませんか?
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