今更だけどおれもニンジャスレイヤーTRPG:ソロ版をやってみたのだが(後編の「殺」)

◆忍◆
ニンジャ名鑑#????
【ノーマーシー】
サンシタニンジャの人間狩りに襲われた平凡な労働者が臨死体験を経てディセンション。サンシタを返り討ちにすると、一部始終を見ていたガーゴイルにスカウトされソウカイニンジャとなる。自分で言うほど無慈悲なニンジャではない。
◆殺◆

※(後編の「序」)はこちら
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※(後編の「急」)はこちら

序文

ドーモ、グエンです。このページは何ですか?第2回ニンジャスレイヤーTRPGソロアドベンチャーの個人的なリプレイ記事……の後書きとなります。「エエッ!?かなり時間をかけて前書きを書いたのにこの期に及んで後書きまで書くのかい!?」と内なる自分が語り掛けて来るのを感じるが、ダイスを振って虚無から生み出されたサンシタニンジャが思ったよりも気に入ってしまった(つまり、それだけ生き永らえてしまったということ)ので、こいつに関わる様々なアイディアを整理して出力すべく、今回の記事を投稿しようと決めたのだ。やると言ったらやるのだ。ところで第2回ソロアドベンチャーとは、どのような催事だったのか?まだ挑戦していないヘッズ諸兄の為に、以下に公式まとめへのリンクをしたためる。興味があれば是非。

四苦八苦しながらリプレイ記事を書いているうち、ダイスを振ってゲームの進行を追いかけるだけでは思い浮かばなかった「こいつは多分こういうニンジャなんだ」という発想が次から次へと湧きだして来ました。ずっと脳内に残し続ける為に脳のリソース(そんなものがあるとすればの話だがな)を消費し続けるのも良い気分ではないので、メモ帳の代わりに以下に書き記す。

ニンジャになった経緯

冒頭に記したとおり、サンシタニンジャのモータルハンティング(人間狩り)に遭って瀕死の重傷を負い、ニンジャとなって生まれ変わった……という設定です。どうも本家TRPGでのニンジャは余暇にモータルをハンティングしているようです。言うまでもなくネオサイタマはニンジャの狩場です。狩りの獲物が、思わぬ反撃を繰り出した……というより怪物に襲われた犠牲者が自らも怪物となって生まれ変わったと考えると、それほど突飛な設定でもないかもしれません。いわゆる❝お約束❞というヤツです。

ニンジャになる前は何をしていたか

労働者だったと思います。多分マケグミです。サラリマンにすると、あまりにもフジキド的だな……と思ったのでブルーカラーなイメージです。ただ、バリキやズバリで体をボロボロにしたりはしていません(※【カラテ】、つまり【体力】が4点と、そこそこあります)。「体が資本」というより「資本が体しかない」ことを誰よりも自分が痛感しているので、健康には気を使う方だったようです。そしてサラリマンほどの心労も無かったようですね。彼が任務の前に反芻していたモータルだった頃の記憶の数々は、キリンジの「愛しのルーティーン」から着想を得ています。そのまんまですね。

もう私鉄とバスを乗り継ぐことも無い。通うべきカイシャも無くなった。在庫整理の仕事も、袖を通すべきユニフォームも今は無い。おれをセンパイと呼んでいた連中も既に───。

ニンジャになった後はどうなったか

本家TRPGで任務に明け暮れるサンシタニンジャは基本的にソニックブーム=サンがプレイヤーに指示を出しているようです。野良ニンジャのスカウトを担当するのも彼のようですので、自分のキャラもそれに倣うことにすればいいか……と思っていたのですが他の方のソロアドベンチャーのログを読んでいるとアラ!?ビホルダー=サンにスカウトされているサンシタの物語があるではありませんか!!チクショウ!俺もそういうのがいい!!でもそのまま真似するのも芸が無い!!じゃあ自分だったら誰にスカウトされたい!?誰だったら物語に深みを与えられるだろう!?

ヒュージ……アースと仲が良すぎてメンターは買って出ないと思う。
アース……ヒュージとの連携重点でメンターを抱えるのは好まないかも。
ビホルダー……悪くはないけど他の人の真似も嫌だし最後の手段。
ダイダロス……こういう裏方と野良ニンジャが出会うことは少ないと思う。(そして彼がメンターだったらハッキングが苦手なのは不自然だ)
バンディット……前述の四人よりはクセが無くて良いかもしれない。

そこで閃いたときのツイートが、これである。

そう、ガーゴイル=サンである。本編での描写も極端に少ないので、ミッションの傍ら、数名のメンターに指導鞭撻していても……まぁ……不自然ではない……ような気がする……。うん……。

「お互いの気持ちを考えろ」これが大好き。恐らくはセンセイ役を買って出たのも、特に深い考えがあってのことではなくて「野良ニンジャの誕生に居合わせてしまったけど放置してつまらない死に方させても夢見が良くないし面倒見てやってもいいか」ぐらいの軽い気持ちでノーマーシーをスカウトしたのだと、そういうことにしました。いいですよねグッドルッキングガイ重点。俺はわらいなく=センセイの設定画なんて見なかった。いいね?

能力値から見えるキャラクター

【ニンジャ名】:ノーマーシー
【カラテ】:4
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:4
【ジツ】:0
【体力】:4
【精神力】:2
【脚力】:2
装備など:オーガニックスシ

残念ながらノーマーシーはジツ無しです。ジツさえあれば、能力に因んだ名前のヒロイックなニンジャが生まれていたかもしれません。せめて装備にカタナでもあれば……。特徴が無いことが特徴のニンジャって感じです。「無慈悲」を意味する名前に込められているのは相手に対する警告であり、自分に対する暗示でもあるのです。「おれはやるぞ、逃げるなら今のうちだぞ」と彼は言いたいのかもしれません。【ニューロン】(つまり【精神力】)が2点と低い理由は、ガーゴイル=サンからのインストラクションを最後まで受けることが出来なかったためです。尤も、最後までインストラクションを受けていたところで、彼がブッダも恐れぬ無慈悲はソウカイニンジャになれていたかどうかは甚だ疑問です。それはともかく彼自身は自分が未完成のまま放置された半端なニンジャだと自分自身を卑下しがちです。一人称視点の文章の節々から滲み出る卑屈さも、そこに由来するものです。幸いにも【ワザマエ】は4点と悪くない数値ですので、生き残るための戦いの基礎だけは叩き込まれていたのでしょう。……もしかすると、センセイは自分のメンターが邪悪なサンシタになることを望んでいなかったのかもしれません。真相は闇の中です。

ヤリめいていない方のサイドキック

「ハッキングが苦手なニンジャがハッキングが向かうのにフロッピーではなくスシを持っていた。ナンデ?」
「親交のあるハッカーから助けを得ようとしたが断られたから」
「正解です」

割とマジでこれだけの理由でハッカーの旧友を登場させました。とは言っても、やはりニンジャが活動するとなれば、たとえ非ニンジャでも協力者は必要でしょう。気付いたのは投稿した後のことですが、スカラムーシュ=サンも友人のハッカーが協力者として働いていました。彼らに対するリスペクトが自分の潜在意識の中にあったということなのかもしれません。

つまり、そういうことなんです。ただ、協力者と言ってもゲームそのものは他のプレイヤーと対等の条件で遊ばなければなりません。だから協力するけど見返りはしっかり貰うことで、帳尻を合わせることにしました。

◇【万札】:1でしか売れないUNIXを持ち込んでハッキングしてもらう
⇒【万札】:10入手
⇒二人で分けて【万札】:5になった!
⇒手数料を引かれて結局は【万札】:1にしかならなかった!!

大体そんな感じです。なのでハッカーの友人にとって機械が苦手なノーマーシーは❝ラクな仕事を持って来る上客❞という認識になりつつあります。それはそれとしてユウジョウ無いわけでも無いというのが複雑なところです。作劇上、割と便利な存在だと気付いてしまったので、今後も何度か登場することでしょう。

何故ブッダを恐れるのか

人間狩りから逃れて寺院に逃げ込んだ彼は、ブッダ像の前で起死回生しました。そしてディセンション直後の暴走状態のまま追手のサンシタをブッダ像の前で返り討ちにして爆発四散せしめ、ブッダ像の前で途方に暮れていたところでガーゴイル=サンのスカウトを受け、第二の人生がスタートしたのです。ノーマーシーはこれをブッダチャンスかもしれないと考えました。そもそもニンジャとしての精神が未熟であることに加えて、憑依したニンジャソウルが比較的、邪悪ではない方だったのでブッダへの信仰心がモータルだった頃から殆ど変わっていない、というのも大きいようです。それに関しては今後の成長で変わっていくかもしれませんが。

未来へ……

虚無から生まれた自分だけのオリジナルニンジャに関して思い浮かんだことを可能な限り書き連ねていったら、こんな長ったらしい記事になってしまった。ここまで読んでくれた人には本当に感謝したい。しかしサンシタニンジャに安らぎの時は無い。そう、第3回ニンジャスレイヤーTRPGソロアドベンチャーが既にして開催されているのである。されていた、と言うべきか。

これに関してはリアルタイムで参加できたし、プレイの様子もツイートしている。これらのログを追いかけながら、二度あることは三度あるリプレイ記事を可及的速やかに投稿したいと考えている。火より早く攻めよ。❞

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