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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第143わ「一貫性」

(承前)

「……は?私のダンナを味見したい?冗談でも言って良い事と悪い事が……」

「お嬢様。何も我々は……」

「❝最初の一口❞が欲しいと言っているのではありません」

「「そこなニンゲンの利き手でない方の指でも頂ければ満足です」」

「私は薬指を」

「ならば私は小指を」

まずい。指を失うのは困る。❝ゲーム❞に支障は無いかもしれないが、生き残って元の生活に戻った後のことを考えれば非常にまずい。八本指の高校生なんて周囲からどんな扱いを受けるか分かったものじゃない。

「ハントマンの吸血行為には何かと制約があることは存じております」

「しかし、外的要因によって流れた血を舐める分には問題はないかと」

「「お嬢様と我々の、❝三方一両得❞は如何でございましょう?」」

そうか。こいつらマンハントはハントマンと違って自由意志の赴くままに人間を食い物に出来るのか。こいつらを使えば吸血女は俺の意思など構うことなく俺の血を啜ることが出来るのか。

(続く)

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