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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第146わ「もう一つの❝ゲーム❞」

(承前)

怪物と戦う為に、怪物と上手く付き合う。即ち、毒を以って毒を制する。問題は、その手段。人間と吸血鬼が仲良くなるには、どうすればいい?踏み込んで考えてみる。何らかの共通の楽しみでもあれば、もしかしたら。

「そうですね。既に邪魔な従者どもは追い払いましたし……室内で二人きりで出来ること、何かあるでしょうか?」

屋内での、それも身動きのとれない人間でも参加できる一対一のレクリエーションか。トランプを用いたゲームは真っ先に却下。何故ならば、俺の視界は吸血女に筒抜けだからだ。そうして悩む間にも人間を狂わせる毒液が滴る長い舌が俺の眼窩を目指して伸びつつある。時間逼迫。

「クイズでも如何です?今からダンナが私に何をされるか当てるクイズ!

当てるとどうなる?

「言ったことが現実になります」

外したらどうなる?

「罰として私は私のやりたいことをやり遂げます」

最悪の未来が待っている。対案を出して却下せねばチェックメイトだ。

(続く)

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