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無垢材と集成材、どう選ぶか?

わたくしモクゾーは伝統工法を修行中の大工です。

師匠である親方は金具を使いたくない派、むしろほぼ使わないで建てることもあるゴリゴリの大和魂大工。

(金具をガッツリ使わなくても強度は確保できます。大昔の社寺を思い浮かべてください。ただし、現代の社寺は見えない部分で使われていますが。)

したがって、仕事で集成材を使うなんてもってのほか。

無垢材ですべてを造ります。

じぶんは、自家用なら集成材でもなんでも使います。


①集成材と無垢材の大きな違いは木の反りと節の有無でしょうか。

これらを味とするかどうかは好みですね。

節がないのはすごく加工がしやすいし、反りも全然気にしなくていいので初心者向きです。ちょうどドンピシャで切り墨と節ががっちんこするなんて事はよくあります。

そうなるとビスが打ちにくくなることも。

②無垢材は天然木そのものなので、傷をつけてしまったとしてもタオルに水をたぷたぷに含ませて放置しておけば木が吸収してある程度もとに戻ります。

われわれ大工も施工中に凹ませてしまった場合それをして直しています。

でも集成材だと塗装がされているので水を弾いてしまいますね。

③価格は集成材は割高のが多いと思います。

以前も書きましたが、値段をおさえるなら材木屋さんで無垢材を買うほうが安いです。小売りをしてる材木屋さんも好みの木を選ばせてくれますよ。

相談すればそれぞれの木の特徴を教えてくれます。ホームセンターでは木の知識までは求められないですね。

④あとは好みです。木目や節を楽しみたいなら無垢。加工のしやすさを求めるなら集成材。

どちらも使ってみるのがいちばんですね。

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