見出し画像

4年前に出会った、仕事に真剣な好青年。勝手に「ちょっと特別な俳優さん」だった三浦春馬さんをおもいながら

初めて一緒に仕事をした芸能人。尊敬できる青年。

三浦春馬さんは、僕が初めて一緒に仕事をした芸能人でした。
と言っても、そんな大したことではないです。

4年ほど前、僕は広告関連の仕事をやっていて、
三浦春馬さんは担当クライアントの契約タレントでした。

(このときの僕自身の環境などの話は、別の記事で書かせていただいたのでもしよければこちらも読んでもらえると幸いです)

その関係で、広告の撮影現場で春馬さんとご一緒しました。
春馬さんがキンキーブーツで賞を取られた直後くらいだったと思います。


街で芸能人を見かけたことは何度かありましたが、実際に言葉を交わすのはその時がはじめてでした。
言葉、と言っても、僕は下っ端の担当営業だったので、
「三浦さん、お願いしますっ」「あ、はい」
くらいのものです。あとは、ディレクターとかと話しているのを横で見ていた感じでした。

ホントたいした絡みではないですが、春馬さんを間近でみながら、
「売れっ子俳優っていっても、普通に一人の青年なんだなぁ」なんて、
めちゃ当たり前のことだけど、しみじみ感じた記憶があります。


その時の印象は、「神々しいほど好青年」でした。
普通に違う形で出会って仲良くしたかった、と本気で思いました。

もちろん短時間での印象でしかありませんが、
それでも衝撃的なくらいのいい人で、 仕事の先輩と、
「春馬さんめちゃいい人だよね〜」「いやほんと、そうですね〜」なんて話していました。

説明とかお願いとかでも、とにかく話す人をまっすぐ見て真剣に聴く。一時たりとも聞き逃すまいとしているように。
そして返事は明瞭。
表情はずっと明るく、制作会社の若いスタッフにも丁寧に、笑顔で「お疲れ様です」という。

初めて仕事で一緒になった芸能人、という特別感もありますが、
そのあとも応援したくなった気持ち、理解してもらえると嬉しいです。


「オトナ高校」にNHKの冠番組・・活躍を期待していたここ数年

撮影でご一緒したのは一度だけでしたが、クライアントに対して契約タレント関連ニュースの報告義務があったので、その後も春馬さんの動向はしっかりチェックしていました。
だから、春馬さんに関するニュースはなんでも知っている、という時期が少しだけありました。

動向チェックはあくまで仕事でしたが、前述の好印象と、歳も近かったので、「春馬さんもっと活躍してほしいなあ」と思いながら記事を見ていました。


「14才の母」や「恋空」で鮮烈にデビューした三浦さん。
一時はこのまま俳優界のトップに行きそうなイメージでしたが、
同時期に活躍しだした小栗旬さんや瑛太さん、佐藤健さんとかがどんどん売れていく中で、
少し遅れをとっちゃっている印象がありました。

小栗さんとかが、個性的な役柄で強烈なインパクトを残していく中で、
三浦さんの演じる役は、良かれ悪かれ「三浦さんっぽい感じ」が多く、
「なんか一皮剥けないもんかねぇ」なんて声が、周囲の関係者からも少し聞こえていました。

もちろん演技力が素晴らしいのはいうまでもないですが、
「もっともっと世の中に認められてもいいひとだと思うんだけどな・・」なんて、要らぬ世話ながら心配してました。


そんな感じにヤキモキしてた頃に始まったのが、
久々の主演ドラマ「オトナ高校」でした。

深夜ドラマだったので世間的にはそこまで話題にならなかったようですが、
”童貞卒業を目指す、実はチェリーボーイのイケメン”という結構ぶっ飛んだ役だったので、
今までの春馬さんっぽくなくて、これはなんかいいきっかけになるかもしれん!と期待しました。

「オトナ高校」、普通に面白いドラマだったので、ちゃんと最終回まで毎週観ました。
春馬さんのはっちゃけ具合も最高でした。


そのあと僕は転職して、春馬さんのニュースを追うことは少なくなりましたが、
JUJUさんとメイン司会のNHK番組「世界はほしいモノにあふれてる」が始まったり、
三浦春馬さんもう一花咲かせるんじゃない?!と、ちょっと嬉しく思っていました。


と言いながら「世界はほしいモノに〜」は、スミマセンあんまりちゃんと観てなかったので、最近でいうと春馬さんを見かけるのは「グロップ」のCMくらいでした。

「グロップで〜出かけよう〜」と流れると、「お、春馬さん」と思ったり。


そして今日の訃報

そんな中での、突然の今日のニュース。

どんな理由があったのか、今はわかりません。
あることないこと話して濁したくもないので、憶測を話すこともやめます。


一度だけしたお会いしたことはないので、「お前が三浦春馬さんの何を語ってやがる」と言われればぐうの音も出ません。


でも、少なくとも僕の目に映った春馬さんは、
目の前の仕事に真剣に取り組む一人の青年、
そして、年下ながら短い時間で尊敬の念を抱けるような立派な方、
でした。

もっと活躍を見たかったですし、
もっと活躍すると思っていました。

ただただ、悲しいです。


また、俳優さんであるとか関係なく、
30歳のひとりの人間が、世の中で生きることを諦めて自ら命を絶ったという事実が、
ショックでなりません。

今後、こういう人が少しでも減るために、
社会は、自分は、どうしたらいいんだろう。
そういうことも、なんかもっと真剣に考えていかなければいけないな、
と感じます。


微力ながら、
春馬さんの素晴らしさが少しでも世の中に伝わりますように、と思いながら、この文章を公開させていただきました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

そして最後に、

三浦春馬さん、心から、ご冥福をお祈り申しあげます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?