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4%の逆襲

ホームで電車を待っているが、一向に電車は来やしない。

人身事故の影響で、遅れているのだ。

JRと違って、私鉄のこの路線は、事故がほぼなくて、遅れがないと言われていたのが,どうしたことか,ここ最近,それが覆っている。

昨年の前半期を過ぎたあたりから,車両に車が突っ込む事故やお客様接触など,毎週のようにジワジワと遅延がある。

遅延といえば,学生時代に乗っていた,オレンジ色の通学電車もよく止まることで,有名だった。

だから,1時限目の授業は,自分の非がある遅刻でも,大抵,というか,すべて「電車による遅延」で,チャラになった。

よく止まる通学電車に揺られていた,27年前の今朝、1月17日5時46分、阪神淡路大震災発生。

わたしは,テレビの狭い箱の中で,オレンジ色の炎が空高く舞い上がる様子や黒い煙で上空が覆われている映像,横倒しの高速道路で宙ぶらりんのバスの映像も見た。

でも,それは,はるか遠い土地で起きた,恐ろしい災害で,自分は安全な場所にいて,ぬくぬくとしていた。

でも,わたしの親の勤める会社の本社は,神戸にあったから,

「神戸本社がすごいらしい」

親からそんな話をリアルに聴いたことをなんとなしに覚えている。

いざ自分が当事者になってみると


10年前の3月11日14時46分,東日本大震災発生。

福島沖の東北の海で,3つの地震が連動して起き,福島第一原子力発電所が爆発して,放射能漏れ事故が起きた。

3月11日のその時間,わたしは税務署で確定申告の長い列に並んでいた。

いつもなら,電車で向かうところが,生後間もない長子と一緒に留守番してもらうために来ていた実家の母が,

「自転車で行きなさいよ」

と,言うので,自転車を漕いで,税務署にいったものだから,地震で止まってしまった在来線を使わないで,帰宅できた。

夫は,電車が止まってしまったから,電車で40分程の仕事先から夜通し歩いて,午前3時くらいに家に帰って来た。

同じように同僚たちも歩いて帰って来て,道路は徒歩で帰宅する人たちがたくさんいたそうだ。

わたしは,その様子を全く知らないで,首すわりもないねんねの子どもを余震のたびに自宅で守った。

近くの建設中のビルのクレーンが余震のたびに,キーキ―音を立てて,ぶらーん,ぶらーんと,大きく弧を描く巨大なブランコのようだった。

3時間おきの授乳は,夕方6時からの計画停電とやらにひっかかり,暗闇の中で赤ちゃんと2人で過ごした。

停電だから,オイルヒーターもつかず,明かりのない3月の部屋は,よけいに寒々しく感じた。

対岸の街は、赤々と電気がついていて,夫は仕事にいってしまうし,孤独しか感じなかった。

当事者にならないとわからない肌感覚の災害だった。

「感情は体にある」ことを痛感した出来事。

未来応援されない4%の家庭



そして、今、10歳になった子どもは,国から「未来応援」されない子どもに
育った。

未来応援給付金とやらで,18歳以下の子ども1人に10万円が速やかに
支払われるという。


ただし、片方の親の年収が960万円以下にのみ給付される「所得制限」がある。

この960万円以上の所得制限は,子育て世帯の4%に過ぎないから,4%の200万人の18歳以下の子どもの未来応援はしなくてよいのだという。

はぁ?

そんなことがあってよいのか。

親の年収の多寡で,子どもの未来は決まるのか。



そもそも960万円という所得制限は,累進課税という所得の多い世帯の課税もまた多くする

という、システムで,すでに多く税金を支払っているわけだから,

これ以上の懲罰的な所得制限はいらないはずだ。

子育て罰



なんで、自分の家庭の子どもを蔑ろにして,よその家庭を優先させなくてはならないのか。

応援される子と応援されない子を分断する,行政による逆差別にしか思えない。

残念ながら,そこまでわたしは人間の器ができていない,非常にみみっちい存在だ。

感染症という事象は,どんな人にも平等に同じ事実である。

あの人にとっては「禍」で,この人にとっては「禍」ではない,なんてことはなく,等しく,心を揺さぶられ,不安にさせる要素である。

だから,年収960万円以下の子育て世帯だけに,10万円をバラまくのではなくて,国民1人あたりに等しく10万円を配布すればいいだけのことだ。

自分が満たされなければ、よそのことまで満たせない。

余剰でしか、満たせない。

そもそも,4%の人たちがのほほんと楽に稼いでいるわけではないし,世界の中で日本だけ,この30年間,最低賃金が下がり続け,デフレなのだ。

世界の中で,日本だけオカシナことになっているのであって,大変な思いをして,この国で働き,稼いでるのは同じだ。

なのに,なんでこんなに「子育て罰」「働き罰」を4%の層だけが受けねば,ならないのか。説明して欲しい。

アメリカ公認会計士の方の提言も大いにうなづける→こちら

なんで,うちの子がもらえて,よその子はもらえるんですか?

税金と納税者でない者の福利厚生は,関係ないのではないでしょうか。

納税していない人へは,支援金がないというなら,納税を免除されている非課税世帯はどうなるのですか?

なぜ,収入が低いと納税が免除され,収入が高いと納税額が一気に高くなるのですか?

そして,高額納税者の子どもには,教育サービス,福利厚生を受けさせないのですか?

これって,アファーマティブ・アクション(積極的格差是正措置)の行き過ぎが問題になっている,アメリカの「逆差別」による分断ではないですか?

理不尽な怒りがわく。

当事者にならなければ,わからなかったことは,まだまだ,たくさんある。

自分は関係ない。

そんなことはない。

所得制限は、今度は,700万円以下になるというし,ほどなく,世帯収入に切り替わるだろう。

これでは、安心して子どもを育てられないから,出生率も下がり続けて
当たり前だ。

何が子育て支援なのだろう。これじゃ,子育て罰じゃん。必死に子育てしている自分たちがバカみたい。

これじゃ,納税するだけ損だから,納税したいと思わなくなるんじゃないかなぁ。

自分なら,こんなにも冷遇され,虐げられてきたなら,納税して恩をリレーしたいなんて1ミリも思わない。

そもそも,生きる権利なんて,民草にはないのだろうな。

サレント4%の逆襲がはじまる


クソゲーム過ぎて泣ける。

黙っていては,また,なめられる。

解決策は,連帯である。

泣いてる場合でなく,役所に意見メールした。

#所得制限撤廃
#所得制限は出産制限
#児童手当て所得制限引っかかった日本死ね


ツィートデモにも,参加した。

そして,わかったことは,所得制限は,子育て給付金だけでなく,高校授業料の無料化,児童手当にも設けられ,

なんでもかんでも,960万円以下なら
当然受けられる「権利」がことごとく剥奪されている事実。

この流れに竿を差す地方自治体も70ほどあって,兵庫県の明石市も所得制限を撤廃した。

Twitterデモでは,地方行政の底力を見せつけられた。

ある議員さんは,国から降りてきたもので,区の財政がないからできないのだ,と書いていた。

そんなことはない。自治体の規模の大きさは関係ない。

特別会計があるし,予算のやりくりはできるのだ。

スクールカウンセラーをしていた時,いじめによる自死事件が報道され,年度末に特別予算がおりたことがある。

生徒全員,ひとりひとりにスクールカウンセラーが面接して,心の健康調査(いじめ調査)カウンセリングをすることになり,

年35回の出務にプラスして出務せよ令が出たのだ。

他の仕事もあるので,とても大変だった。

でも,「子どもを守れ」という国民からの要請で,国が動いたのだ。

やればできる。

できない言い訳してないで,やればいいだけだ。

「もうこの国では子育てできない。日本死ね」

これじゃ,そう反旗を翻したくなるのも当然だ。

もう,虐げられた当事者は,声を上げていいんじゃないかな。

自分には,関係ない。

そう思わないほうがいい。

いつ,ぐでんとひっくり返って,突然,当事者になるか,なんて,誰もわからないのだから。

だから,みんなで,声をあげ続ける。ここにいますよって,声をあげ続ける。ずっと,ずっと,声をあげる。

それがわたしたちにできることなのだと思う。

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