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カロリン・エムケ悲しみに抗って読んでみました

憎しみに抗って
ー不純なものへの賛歌ー
カロリン・エムケ

新聞記事でエマニュエル・ドットさんが先進国の保守化は高齢化の為という説を読んだが自分もまた高齢に近づき保守的になったと感じている
日本に難民受け入れは無理ですよね…(一神教の方々は日本の文化に馴染まない等々)

しかしもし戦争や災害で日本島に住むことが出来なくなり、黄色い肌の倭奴国の民が流浪の果てにとうとう受け入れて貰える場所が見つかったとして、そこはドイツで
両手を広げて迎えてくれるそのひとはきっとエムケさん

大矛盾…

難民とは他者ではなく、過去と未来の我々であるので国内に受け入れないのだとしてもせめて心を尽くして対策を講じるべき

多くの民族が共存しようと苦心して来た欧州の国の他者との共存の作法には学ぶべき

など思った

〜他者として排斥されるのは、縦方向の存在という
自分たちより少し上の人、少し下に見える人、その人を集団は攻撃するそう

自分の子供たちの学校でも皆んなよりちょっと勉強出来る子、アトピーで髪が抜けた子など酷いいじめを受けていたから了解出来る
また自分に、振り返って鑑みればもし偶然同じ服の方に出会い、その方が微妙に見窄らしい感じ…であった場合、きっと腹立たしいと感じるだろう

このように身の回りで他者への排斥は折々観察出来るが、その究極の出来事としてのホロコーストを経験したドイツでは、他者に対する攻撃に、より敏感なようだ
他者に対するイメージは純粋なる我々と我々でない不純な他者という対立項になりがちという

その点について台頭する欧州の保守政党は勿論、日本のネットの保守論陣も酷く鈍感だと気付いた

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