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わかりあうより、たしかめあうこと

オンラインのボイストレーニングを始めて半年が経った。習い事っていいよね。習い事の予定があるってだけでちょっとだけ特別な日になる。

僕はレッスンの前にお灸を使う。換気扇の下でお灸に火をつける。レッスンの前に使うツボは計4カ所。足が2カ所、首が2カ所。顎や肩周りの筋肉を緩めるためのツボだ。もともと噛み締めの癖があり顎が開きにくいということもボイトレをきっかけに気づいていった。

レッスンを始めたきっかけはデスクワークで凝り固まったなんとかしたかったから。でも運動はしたくないし、なんとなくヨガとかピラティスとかそういうのがよさそうだな~と頭に浮かんだままなんにもせずに暮らしていた。ストレッチと整体、骨盤の矯正などの影響で一人暮らしをはじめてから1年で15キロほど痩せた。そろそろ新しいことでもやってみたいよね~。今思い返せば歌とは全く関係ない理由だった。別に歌が上手くなりたいわけじゃなく、ただ呼吸というテーマがすごく気になり、知人の紹介ではじめた。

お灸が終わると僕は腕を上げて大きく伸びをする。「んあ~」というおじさんの声が漏れる。うん。ちゃんとおじさんだね~と独り言をつぶやいてPCに向かう。深く息を吸い込み、体に酸素を行き渡らせる。すると最近の自分自身の体の疲れ、不調をここでやっと自覚して今日予約してよかったーとつぶやく。

レッスン中、先日カラオケで歌ってなんとなくしっくりきた曲を先生に聞いてもらうことにした。

僕が歌い終わると先生は頭の中のイメージを五感で感じることを話してくれた。

ぼくはイメージの中に登場人物として入り込むような気持ちでもう一度歌ってみた

次に先生は感情を込めて歌うことと正確に歌うことの違いを教えてくれた。

難しいですねー!と言いつつぼくはもう一度歌ってみた。

最後に呼吸と曲のリズムの説明を聞いて、レッスンは終わった。


今日のレッスンは前に比べて進みが早かった。過去にも同じように予期せずモノゴトの進むテンポが上がっていってちょっとビックリする時がある。この感覚が起こる時はよくわからないままやってたことがなんとなく腑に落ちた時だ。

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月2回更新のエッセイマガジン。 本当は飯食って寝てたいし、やりたくないけどやんないといろいろめんどくさい。 甘かったりも苦かったり生きてい…

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