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ニューヨークの桜名所②

1年前に同タイトルで記事を書き、セントラルパーク、ルーズベルトアイランドをご紹介した。今年行ってみた桜名所をご報告がてらご紹介したい。

1.ブルックリンボタニックガーデン

桜の名所、日本庭園があるということはよく聞いていたが、実際にどの程度の庭園なのか、とても気になっていた。結論、良かった。まず1つ目の良かったこと、それは開花状況がインターネット上で確認できる点だ。

実際のページは→ https://www.bbg.org/collections/cherries
今日の状態をスクリーンショットしたので↑の画像は全て緑色、終わっているが、桜の種類が様々なため、何週間も「桜」を楽しむことができる。私が行ったときは、池の周りの桜(ソメイヨシノ、枝垂れ桜)が満開、左側の列になったエリア(関山桜など)は冬の木のような枝だけの状態だった。

さて、くだんの回遊式日本庭園をご案内しよう。

入り口にはさらさらとした小川と石橋があり、さざんかが出迎えてくれた。まさか桜以外の日本の植物が見られると思っておらず、感激。(日本でも大好きな花の一つだったが、久々に見るとなおさら感慨深くなる。)
そして、池の周りに木々が植わっていて、ちょっとした山道を歩いているような野趣のある散策道が続く。日本より背を高くしたようなソメイヨシノも日の光を良い加減で遮ってくれるように美しく咲いていた。

少し歩くと視界が開けて、池の先に桜と鳥居(笑)と、茶室のような日本家屋が見える↓

日本的感覚からすると若干不自然な感じもするが、、そこまで悪くはない。むしろ見事な桜の枝ぶりに目と心が向く。ベストタイミングだったようだ。

↑茶室風の建物の脇の枝垂れ桜。たくさんの人で混雑していた。日本人と思しき方々も見かけたが、様々な国籍の方がいた。ちなみに茶室風の建物は雨宿りができるような空白スペースで、池と鳥居を取るアングルを提供していた。入り口には大きな石灯篭、脇には板塀もあり、日本の風情がいい感じで醸し出されていた。

↑この日撮った中で一番お気に入りの写真。日本でもなかなかこんな見事な桜の写真は撮れないのでは?と思ったくらい美しかった。

桜をたっぷり堪能した後、植物園内の他のエリアも散策した。同じタイミングでマグノリアも咲いていた。

芝生があったり、温室で熱帯・砂漠の植物が見られた。面白かったのが盆栽スペース。盆栽は外国人の方が好きなのでは?と思うくらい、皆さん、興味深そうに写真を撮っていた。個人的に見入ってしまったのが↓

日本にはなさそうな植物のように見える。でも、しっかり盆栽だ。畳と障子が置いてあったのにも驚かされた。

ニューヨーク植物園(NYBG)は1日がかりでも回り切れないくらい広大な敷地で、さらにメトロノースという別の鉄道に乗らないと行けないが、ここ、ブルックリン植物園はコンパクトサイズで(かといって物足りない狭さではなく)、地下鉄でも行ける近さなので今後も気軽に来られそうだ。

ブルックリン植物園の中にもレストランはあるが、周辺にもたくさんオシャレレストランがあって(地下鉄B,Qラインの7Av駅から近くのVanderbilt Avenueなど)、治安もよさそうだった。

2.ワシントンD.C.

「ニューヨークの桜名所」と書いておきながらワシントンDCを紹介するのはいささか気が引けるが、日本からピンポイントで桜の時期に合わせて見に行くのは難しいので、若干遠いが、ニューヨークからでも1度は見に行ったら良いと思うのでご紹介したい。(ニューヨークより南にあり、うっかりしていると散っているのでタイミングには要注意です!)今回、4月の最初の週末、私は超強硬な、車での日帰りに挑戦した。

出発は朝の6時。途中、サービスエリアで2回ほど休憩して、現地到着は12時過ぎくらい。タイダルベイスンという大きな池のほとりの桜を見て、大きなリンカーンの彫像とオベリスクを間近で(議事堂は遠めに)見て、ホワイトハウスの前で写真を撮って、19時前に現地を出て、23時半位に帰宅。全行程、「急ぐ」という言葉は使われない、緩やかなペースで行ってこの時間付けになった。(ベストタイミングと言われた週の次の週末だったので実現できたのかもしれない。前の週は渋滞がすごかったそうだが、私の行った時は渋滞に遭遇しなかった)この場を借りて改めて、運転してくれた友人に深く深く感謝。

ワシントンDCはどこに駐車するか、というのがトリッキーだ。私はBest Parkingというアプリを使って探した。地図上に駐車場が料金をセットで表示してくれる。このアプリは駐車予約のためのものなのだが、出る時間も決めないといけないので、私にとっては使いづらく、場所探しツールとして使わせてもらっている。(予約時間を適当に入力すると地図画面が出てくる)画面表示はこんな感じ↓

私はタイダルベイスン(↑の池みたいなところ)になるべく近くて安い所を探した。↑でいうと青吹き出しで11ドルと書かれた辺り。当時は桜シーズン価格で35ドルくらいだった。

↑タイダルベイスンの様子。池が大きすぎて全容を写真でとらえることはできなかった。肉眼で見ると池の外周全体が桜色に染まっていて、また写真より木々が近くに迫って見えるので圧巻だ。外周のトータルなのか、DC全体なのか定かではないが3800本の桜が植わっているそう。(日本人的には残念だが)日本以上のスケール感!!写真でもわかる通り、少し終わりかけの桜の方が多かったが、まだ満開の桜もそれなりに残っていた。

池の外側に芝生と桜のエリアもあったので、ここでお花見しながら自作の弁当を食べた。アメリカでお花見ランチができるとは想像もしていなかったのでとても嬉しかった☆
そして、タイダルベイスン沿いの桜遊歩道を歩きつつ、DCに最初に植えられた桜を見て、マルティンルーサーキングJr.の大きな石像を通ってから、リンカーン記念堂に向かった。(途中、芝生の広場があったので、フリスビーもした。…ホントにゆっくり旅行です。)

「友好親善の証として1912年3月27日にCity of Tokyoから送られた」と書かれた石碑。サンフランシスコ平和条約締結前の1950年に作られた石碑だ(!)。
マルティンルーサーキングJr.の石像
ワシントンDCといえば、THEな写真☆リンカーン大統領
よく見るアメリカの首都の写真を自分の目で実際に見るとテンションが上がる。

↑の写真はリンカーン記念堂(階段の上にパルテノン神殿のような建物があり、その中に大きなリンカーンの石像がある)の階段から見た景色。オベリスクが大きいので近くに見えるが、歩くとかなり離れている。

オベリスク(ワシントンモニュメント)の周りにはアメリカ国旗が連なっていて壮観だ。きれいに旗めいているが、オベリスクはこんもりとした丘の上に建てられているので、飛ばされそうなくらい強烈な風が吹いていた。桜の季節はまだ寒いが、DCに来るなら余計に暖かい格好をしてきた方が良いと思う。この塔を起点に、リンカーン記念堂と反対方向、等距離位のところに国会議事堂がある。また、塔の北側にホワイトハウスも見える。かなり歩いて疲れていたので、ここからの写真でもういいや、という感じになった。

奥に見えるドーム型の建物が国会議事堂。肉眼で見るともう少し近く見える。
アメリカ国旗が立てられている建物、ホワイトハウス

ここから駐車場に戻った。ホワイトハウスの裏側に道路があるので、そこまで車で行って写真を撮ろうとしたが、真裏の道は交通封鎖されていて、少し離れたところに車を駐めて(無料の路駐ができた)写真を撮りに行った(歩いてであればアクセス可)。しかし、出入りが把握されないようにするためか、玄関・車寄せの所に壁が作られていて素敵な写真は撮れなかった↓。いい写真を撮りたい場合は、↑のアングルで、もう少し頑張って近づいて撮るのがベストのようだ。

裏に回って撮ったホワイトハウス。よくテレビに映っているのは芝生側だと悟った。

そんなこんなでお土産屋さんに寄ったりしながら19時前位にDCを出発。ゆっっくりペースで歩いて回って、写真も心置きなく撮って、滞在時間6時間程度。議事堂やホワイトハウスに接近したい気持ちもあったが、既に歩き疲れていたので、悔いには感じなかった。滞在時間の倍の時間を移動に費やす1日旅ではあったが、桜が見事だったし、初めての(=感激の大きな)首都訪問だったので、徒労には感じなかった。もう一度、いや永遠に、運転してくれた友人に感謝。

今年見た、新規のニューヨーク(周辺)の桜名所は以上の2つ。来年の春もニューヨークにいたら、また新規開拓をしてご紹介したいと思う。

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