【クウェート#43】アミール崩御
12月15日(金)
2週間連続の教会サボりだ。疲れ切った私は、朝早く起きることができなかった。
食堂でタイ人学生がパーティーをしていた。私はそこに招いて貰った。
タイ人学生は40人以上おり、寮の最大勢力だ。
その後はみんなでサッカーした。
12月16日(土)
グローバルエキスポに協力してくれたウエノのオーナーと遊びに行った。
”リーダー”とロシアムハンマド、韓国のキム、モンゴルのバットがついてきた。
彼は今日、「いろいろ麺」という和食レストランの偵察に行くらしい。
移動中、「クウェート首長崩御」の速報が流れた。
道路にはちらほら警察車両が見える。普段のクウェート市では見られない光景だ。動揺を抑えるためか、テロを警戒してのことか、あるいは各国要人の弔問を控えてか。
私たちは予定通りバギーをして遊んだ後、大きい青果スーパーに行った。
娯楽や商業施設に関しては、特に普段と大差がなさそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=KGxNBY0-AKU
3日間は公休になった。
また40日間は喪に服し、行動には自制が求められることになった。
喪に服していたので夜は寮の街灯がなく、サッカーも出来ない。
12月17日(日)
ネットフリックスで"vivant"が解禁された。休みをつぶすのにはちょうど良い。
今日はシティーセンターに行った。
ブータン人従業員のソナムと少し立ち話した。「顔が似ている」と言って、彼女は日本人にとても親切にしてくれる。
「クウェート人からの扱いはどう？」
彼女はそう聞いた。
「普通かな。友達として扱ってくれていると思うよ。」
ソナムは何かを言おうとしていた。ちょうどその時、クウェートの婦人が砂糖の場所をとてもぞんざいな言い方で聞いた。
そのままソナムは砂糖コーナーに行ってしまった。クウェートでは外国人労働者の立場は低い。この1分のやり取りに、全てが込められているような気がしてならない。
12月18日(月)
髪が長くなった。髪を切りに、また「シークレットサンタ」のプレゼントを買いに、オーストラリアのジョンや韓国のサナド、アダムと出かけた。
喪中の街には活気がない。街が白黒に見える。
散髪はとても安い理髪店で行った。
バスで帰ることにした。
バス停に他の車が停まっていたので、バスがバス停に停まらなかった。
走って追いかけて、信号で止まっているバスのドアを叩いた。
運転手は開けてくれた。ひかれなくてよかった。
恐らく日本ではありえない事象が重なって生じている。
クウェートの交通事情をイメージしたければ、「マッドマックス：怒りのデスロード」でも視聴するのが良いだろう。
12月19日(火)
今日はムルージュ（Murouj）に行った。在クウェート日本人の方と一緒にランチをした。
ペルシャレストランでご飯を食べた。
数年前、「ミシマカズヤ」を名乗るクウェート人が日本人女子学生を狙い、ストーカーまがいの行為をしていたという話を聞いた。
幸い今年度はそのようなことは起きていないが、警戒しなくてはならない。
夜、ジョンとアラビア語聖書を読む会をした。
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