【クウェート大学#95】☀️テスト人間
6月26日(水)
【文法】ハーリド
明日はテスト(成績評価の20%)がある。今日はこれまでの復習・質問回だった。
復習の回なのに新出事項があった。
イスム(名詞ではなく人間の名前)には2つの種類がある。
「ムハンマド」のようにそれ単独で成り立つもの(مفرد)と、サイフッラー(サイフ+アッラー)のように幾つかの単語から複合的になるもの(مركب)だ。
またクンヤにはイブン・何某/ビント・何某(何某の息子/娘)が含まれないとの説明だった。
(私が読んだ本では、含まれるとのことだった。私は教授の説明を疑っている。)
【歴史】イブラーヒーム
明日のテスト範囲を広めないよう、私は懸命に質問や意見表明などをした。
おそらく他の学生もそう考えていたようで、いつもより「活発な」講義だった。
遅延工作が実り、テキストは四行ほどしか進まなかった。
「イスラーム世界の統治システム」がテーマだった。高校の世界史を思い出す。
【詩】ナジャーハ
ハーリド、イブラーヒームに比べ嘘のように難しい。
一辺10メートル程度の正方形の部屋に60人の学生が詰め込まれる過密教室だ。
最後に小テストをした。
ナジャーハは同国籍の学生や仲の良い学生が隣りあわないように席を変えさせた。さらにテストを2種類用意し、隣同士違う問題になるように
徹底的な不正対策である。
ちなみに私はおそらく満点だった。えっへん。
帰宅後は明日のテスト勉強に追われる。
サマーセミスターになってから、ちょっとだけ息苦しい。
あまりにも日記に内容がないので、コラムを書く。
今私たちは友人のアジーズさんからクウェート方言を習っている。
アジーズさんにフスハー(正則語。標準語のようなものだがとフォーマルで堅苦しい言葉でもある。学校ではこれを習う)でメッセージを送ると、全文を方言(クウェート人同士はふつうクウェート方言で話す)に「添削」してくれるのだ。
今日は「友達」について。
フスハーではサディーク(صديق)であるが、クウェート方言ではルフィージュ(رُفيج)と言う。
一見すると全くちがう言葉であるが、実はフスハーには、友人を指すラフィーク(رَفيق)という単語がある(私は人生で一度も使ったことはないが)。
ルフィージュはここから来ている。
サディークの複数形はアスディカーゥ(أصدقاء)である。
ところが、ルフィージュの複数形はラブア(ربع)だ。ルフィージュとは似ても似つかない言葉だ。私の知る限りでは、フスハーに語源となった言葉は思いつかない。(イブラーヒーム教授曰く、「友人が集まる場所」が語源らしい。)
こういうトリッキーさが方言の面白みでもあり、難しさでもある。
クウェート方言(に限らずアラビア語の方言)は多言語からの借用語を多く使う。
ラブアのルーツを探求するには、他の言語を確認する必要がある。
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