見出し画像

【さあ、会社辞めるよ!③】業界最大手に出向に行って考えたこと~甘い汁チューチュー作戦!~

こんにちは!みかんです。

このマガジンは、私が妻に会社を辞めることをプレゼンした資料からの抜粋です。

私が会社を辞めることに対し、妻の理解を深めるための自己満マガジンです!(笑)

今回が3記事目です。


今回は会社の同業種の中でも最大手に研修出向に行って考えたことです。

このときの経験は、自分のキャリアを見つめ直すのに本当に大きかった。

ここまで本音の部分を書いていいのか?と自問自答しましたが、考えていることなので嘘はつけない。

さあ、本音全開全力記事です!




出向のことを簡単に

数年前の12月。

役員に呼び出されました。

当時は管理職でもなかったので、役員に呼び出されるなんてよっぽどのこと。

内心「ヤバい…。なんかやらかしたか…?」と焦りながら会議室へ。

役員「出向に行ってほしいんだけど。」

私「え!?出向ですか。ちなみにどこですか?」

役員「A社。」

私「ええ!?完全に同業他社じゃないですか!しかも最大手。そんな出向あるんですか!?」

役員「今回が初めての取り組みなんだけど、当社の会長とA社の社長が仲良くてさ。一人勉強に行かせてくれって、当社の会長がA社の社長に頼んだみたいなんだよね。」

私「なんで私なんですか?」

役員「みかん君コミュニケーション能力高いじゃん(笑) 向こうの人たちと仲良くなってパイプを作ってくれること期待してるよ(笑)」

こんな経緯で私は1年間、同業他社の最大手に出向することになったのでした。

私が所属している部署は新規事業の位置づけです。

A社はその新規事業に当たる事業を何年も続けている、業界では有名な会社です。

そこへの出向だったので、私のような業界に入って間もない人間が行って大丈夫か?という気持ちと、A社とパイプを作れたら、私の会社にどれだけ利益がもたらされるかを想像して気持ちが高ぶった記憶があります。



あ!業務レベルが違う!(笑)

A社で数か月働いて感じました。


こりゃ業務レベルが違うわ(笑)


A社の20代がやっている仕事は、当社の40代後半の管理職がやっている仕事なのです。

まあ、意味が分かりません。

現実を理解して整理するのに時間がかかりました。


A社と当社の違い


図でまとめるとこんな感じ!


A社は当社の新規事業(以後、事業A´)にあたる事業A´を長年やってきました。

当社は本業である事業があって、新規事業である事業A´を始めました。

事業A´を長年やってきているA社は、その事業に精通した人たちばかりです。

一方で私はというと、部署異動で事業A´に携わっている程度のほぼ素人です。

A社が築き上げてきた組織づくりのすごさ、それは当社の40代管理職が行っている仕事を、A社の20代がこなせるレベルまで落とし込めていることだと思いました。

他にもいろいろありますが、今回はここをピックアップ!

この事実からは私はこんなことを考えました。


当社で部署異動を繰り返しているとヤバい!

まずはネガティブな点から。

当社は数年おきに部署異動があります。

その異動は多岐にわたり、全くの初心者として業務にあたらなければならないことが多々あります。

私が新規事業である事業A´に異動になった時もそうですね。

一方で事業A´を専業でやってきているA社のような会社があります。

そこの社員は事業A´ばかりやっているので業務レベルが高い。

ある事業における業務レベルが高いということは、潰しが効くんですね。

潰しが効くとは同業他社への転職のことです。

私が当社で、いろいろな部署を異動するということは、私は当社でしか通用しない人間になる。

つまり、私が当社で仕事を続けると、当社内での価値は高まる。

しかし、転職市場で私を評価してみると、いわゆる器用貧乏なので市場価値が低くなる。

そしてそれは、自由を大切にする私の人生戦略において、非常にマイナスになると考えました。


甘い汁チューチュー作戦

次はポジティブな点を。

当社の40代管理職がやっている仕事を、A社では20代がやっている。

これは必ずしも、悪いことだけではないのではないか?

そんなことを思いました。

当社とA社の給与水準は同じぐらいです。

A社の20代は安い給料で、当社の40代管理職がやっている責任のある仕事をしていることになります。

いわゆる労働力の安売りですね。

視点を変えてみました。

当社よ。コスパ最強じゃん!

だって今の部署であれば同業他社よりずっとレベルの低い仕事をしていても、いい給料がもらえるのですから。

当社は本業である事業で儲けています。

その儲けを新規事業である事業A´に投資しているわけですね。

当社は事業A´のノウハウが蓄積されていないので、現段階では組織設計が変になっている。

先ほど述べた、A社の20代と当社の40代管理職の仕事が同じという点ですね。

これは完全に組織設計のミスです。

当社として新規事業の事業A´は必ず成功させたかったので、人員体制が整いすぎている。

人員体制が整いすぎていると一人の仕事の負担は減ります。

一度、現状を整理してみましょう。

当社で働くと市場価値は下がるかもしれない。

ただ、給料に問題がなく負担が少ない。

それは当社が新規事業を始めたここ数年だけのボーナスタイム。

これらを考慮して私が出した結論。





今の部署でぼちぼち成果を上げて、部署の上司たちにスリスリして、できる限り長いあいだ甘い汁をチューチューする!






そして、甘い汁をチューチューしながら、悪く無い給料を投資に回して一定額たまったら、おさらば!


資産収入を先に増やしてしまえば、転職市場で価値が下がろうが関係ないのです!(笑)


今の部署での成果のあげ方

先ほどこんなことを書きましたね。

今の部署でぼちぼち成果を上げて、部署のトップにスリスリして、できる限り長いあいだ甘い汁をチューチューする!

成果を上げると言ってもこれはこれで難しい。

私はこんなことを考えました。

「情報の非対称性」

本来の意味はこうです。


商品やサービスの売り手と買い手の間、または企業と投資家など異なる経済主体の間で保有する情報に格差があること。

引用元:わかりやすい用語集 解説:情報の非対称性(じょうほうのひたいしょうせい) | 三井住友DSアセットマネジメント (smd-am.co.jp)


両者で情報の格差が存在するよー、ということですね。

私が考えたのは、出向に行ったA社との強いパイプです。

私は出向先では週5ぐらいで、A社のいろいろな人たちと飲み歩いていました。

私が住んでいた家が会社に近かったので、A社の若い子たちは仕事が終わったらいつも遊びに来ていました。

出向から何年か経った今でも、私の家に遊びにきてくれる子もいるので飲み歩いてよかった!(笑)

このA社で私が張り巡らせたネットワーク。

出向から帰ってきてから思いました。



業界最大手の情報が何でも手に入る!(笑)

もちろん社外秘に触れる情報はやり取りしません。

でも、業務をするうえで必要な情報は何でも手に入ります。

今の部署の上司たちが、喉から手が出るほど欲しい情報が私に集まるのです。

ここで私と私以外の人たちとの「情報の非対称性」が発生します。

これを仕事で使うわけですね。

上司が欲しそうな情報があったら、私がA社から仕入れてすぐに伝える。

そんな働きをしていると重宝されます。

このような働き方をしていたので、部署異動の多い当社でありながら、私は長年今の部署で働けているわけですね。



作戦も終盤に・・・!

私の作戦もいよいよ終盤に差し掛かりました。

もう少し働いてもよかったけど、そろそろボーナスタイムが終わりそう。

部署のトップも変わったので、私も異動の可能性が高まりました。

甘い汁チューチュー作戦は見事に成功したので、潮時ですね。


後輩たちへ

私の後輩たちはこの話知っていると思うけど、一応胡散臭いアドバイスを。

みんなの今の環境は、当社史上最高の環境です。

私よく言っていますよね。

「調子のいいときに、次の一手をしたためておくんだよ。」と。

今の余裕のある楽しい環境にただ甘んじるだけなのか。

それとも何か対策するのか。

私は後者を取りました。

ほとんどの人が前者で、部署異動があってからヒイヒイ言っています。

辞める人たちも何人もいましたね。

みんなはそんな人たちを何人も見てきましたよね?

どんな道を進めばいいのか今のうちに考えておくといいよ!

あと、当社は労働環境も給料も恵まれた結構いい会社だと思いますよ!

それは出向で外に出てみたからよくわかる!

当社でキャリアを積むのも全然ありです!


さいごに妻へ

飲みながらこんな話をよくしていましたね。

妻はよく私に言いますね。

「イヤな奴!」

書いてみて私も思いました。








相当イヤな奴!!(笑)


こんな拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます!これからもサポートいただけるよう精進いたします!