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医療従事者のための姿勢矯正講座 第1回 上半身編

(キャリエルメディ2022年10月号より)文:なな PHOTO:佐藤浩昭 取材協力:オカメグミ

なな
プロフィール
都内スポーツクラブでスタジオグループレッスン、パーソナル トレーニング指導の後 2017年から目黒区八雲にて「BO STUDIO」をオープンし、プライベートレッスンを行っている。
・健康運動実践指導者
・ACSM/EP(アメリカスポーツ医学会エクササイズ ・フィジオロジスト)
・BESJマットピラティス
インスタグラム:7na.bostudio

看護とリハビリ キャリエルメディ2020年10月号(書籍版)

看護とリハビリ キャリエルメディ2022年10月号(キンドル版)

看護師の姿勢は良いの?


以前入院した時 看護師さんは忙しく大変! 良く動きまわっているけど、身体をしっかり動かせていないな、立ったままのパソコン入力作業や、患者さんにケアをする時って前傾姿勢が多く、猫背で腰に負担かかっているなと思ったのが第一印象。

実際、その時仲良くなった看護師さん達に話を聞いてみると、腰痛や身体の疲れが取れないと言う人が多くいました。

その後、看護師さんむけのヨガ教室を開いた事もありました。街を見ていてもスマホ見ている人の姿勢は猫背の人が多くて気になっています。

看護師さんって仕事も忙しいし、日々疲れていると思います。

それに追加で運動となると難しくって、続かないと思うんですよね。

体を正しく動かす事は健康を守る上でとても大事ですが、まずは正しい姿勢になることからお話ししていこうと思います。

第一回目の今回は猫背対策、姿勢について話していきますね。

日本人と欧米人の骨格の違い

まずは、日本人の骨格の話しを欧米人との比較でお話しします。

日本人と欧米人の骨格で大きく違うのが骨盤の角度になります。

欧米人は骨盤がやや上方向に回転する「前傾」という状態。骨盤前傾の姿勢では、腰椎が前に強くカーブし下につながる骨盤も前に倒れるため、お尻が後ろに突き出たような姿勢になります。

つまり、お尻が攣りあがったような状態なんです。

そのため、重心の位置が高くなり背筋が伸びやすく、膝も自然に伸びやすくなります。結果的に脚が長く見える体型になるんです。

その骨格の性質上、筋肉量も多めになります。これは、欧米人が昔から狩猟中心の民族で前傾姿勢をとることが少なかったからでは?との説があります。

対して、日本人は骨盤がやや下方向に回転する「後傾」という状態。骨盤後傾では腰椎が後ろにカーブし、下につながる骨盤も後ろに倒れています。

背骨がCの字のように後ろに出っ張り、背中は丸く見え(おしりが下がったような状態)、そのため、重心の位置が低くなります。

重い頭を支える事が多いため、膝も伸びにくく、結果的に脚が短く見れる体型になります。したがって、筋肉量も少なめな傾向になります。

日本人は、大昔は狩猟生活でしたが、農耕へとライフスタイルが変化しました。

加えて、正坐やお辞儀など文化的ことからも、前傾姿勢になることが多かったのでは?などの説もあります。

骨盤後傾と猫背

日本人に多い骨盤後傾姿勢は猫背になりやすい姿勢です。

その上、看護師さんはケアの時に前傾姿勢での作業が多く、加えてパソコン作業、スマホの使用とますます猫背が進行してしまいます

前屈みになった猫背の姿勢では、内臓が圧迫されてしまい、本来の働きを果たせなくなってしまいます。

身体の中にある内臓は、正しい姿勢の時にきちんと収まるようにできています。疲れてる時や集中している時、ついつい正しくない姿勢の猫背になってしまうことが多くなりがちです。

姿勢を改善すると見た目の印象が良くなり、若く見える効果もあります。

今回は簡単なちょっとした意識づけで、素敵なスタイルになるだけじゃなく、健康になるアドバイスをしたいと思います。

これ以降の内容は「キャリエルメディ」でお読みいただけます。
内容が気になる方は、ぜひご確認ください。

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