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端山茂山奇譚

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とある山の奇譚。目に見えるモノ、見えないモノ、人間、動物、有象無象のモノたちが織りなす幻想。
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2023年4月の記事一覧

端山茂山奇譚(漆)

端山茂山奇譚(漆)

端山茂山奇譚(漆)

おお、来た来た。

わたしの新しい衣を神輿に載せて、麓から人間たちが登ってきた。

春から夏への装いに変えて、わたしは山の麓に降りよう。

草木がよく茂り、地の恵みがよく育つように、私は麓に降りよう。

大地の気が 恵みに繋がるように。

代わりにわたしの子らが、山に行く。

秋も深まる頃、また新しい衣を持って、人間たちが山に上がってくる。

私も一緒に山の社に行く。
そして

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端山茂山奇譚 (陸)

端山茂山奇譚 (陸)

端山茂山奇譚(陸)

ああ、よく寝た。

花の香りがここまで漂ってくる。

外に出てみるか。

風は冷たいな。体がまだよく動かん。

日の光に少し温まろうか。

身体半分でも、温まるだろう。

・・・なんだ、騒がしくなってきたな。・・・ああ、人間どもが来ておる。

花を見に来たのか。

逃げたいが、身体が動かん・・・。

うわ、わしを触ろうとするやつがおる。人間の子どもか。かなわんな。

なんだと

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