#015 クリエイティブの仕事を頼む
糸井重里さんの「すいません、ほぼ日の経営。」を読んでいたら、以下の文章がありました。
“仕事を頼むと言うことは、「課題を解決してもらう」ことですよね。この旗のデザインをお願いしますと依頼して、旗ができることが解決です。一方で、その旗がどうできて、これからどんな役割を果たすかは、「方法として分けてもらうこと」です。僕は両方欲しいと思っています。解決しながら社員にも分けて欲しい。(中略) 欲張りかもしれないけど、大事なことだと思っています。”
また、面白いアイディアについては、
“「ゼロから生み出すクリエイティブなんて案外ないぞ」と気づいたんです。クリエイティブにはやっぱり「供給源」が必要です。”
この考え方、すごい沁みました。
carewillがご提供する服、サービス、戦略、VI、タッチポイントにはデザインが不可欠です。それらデザインの付加価値を高め、圧倒的に差別化する必要があります。
僕はビジネスとマネジメントに関しては年齢無相応にタフな環境で実践を積んできたので、それなりの自負はあります。でも、デザインについてはすいません、素人です。だから、クリエイティブの仕事を外へ頼む必要があります。
ただ、仕事を頼むとは全てを”丸投げ” するということではないな、と、幾つかの経験をしながら気づき始めました。だから、上記の「課題を解決してもらう」と「方法として分けてもらう」の2つの表現はとてもストンと腹に落ちた。
クリエイティブの仕事にお金を払うことは、僕にとっては無形資産に対する投資に近いです。経費とは違います。契約が請負か準委任かとうこともありますが、クリエイティブを業務委託する際には、課題を解決してもらう”成果物”と、その作成過程から僕らが得る”学び” の両方を求めたい。
そうしないと社内に知見は蓄積されないし、委託先と長期的で、互いに成長し合えるビジネスパートナーとして良好な関係は築きづらいと思います。(単なる物品の仕入れ先はそれとは違いますが)
それくらい、クリエイティブに関わるプロフェッショナルに対しては妥協せず、その2つを求めることは大切だと思います。それは、内部のメンバーに対して人件費としてお金を払うこととはまったく違う考え方です。
そんなことをふと思いました。雑記。
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