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中央法規 保育・教育分野のマガジン

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中央法規出版の保育、幼児教育、発達障害分野の書籍に関する情報を発信します。
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記事一覧

スマホと子育て 賢く・楽しく・上手に使おう

 いつまでも泣き止まないから、スマホで動画を見せてしまう…いわゆる「スマホ育児」になりながらも、「これでいいのかしら?」と子どもの影響に不安を覚えるパパ・ママも多いことでしょう。  そこで今回は、スマホをはじめとしたデジタル機器が子どもに与える影響と、いざ使う場合の正しい使い方について考えます。 デジタル機器と子どもの環境  家庭におけるデジタルメディアの調査では、ベネッセ教育総合研究所の活動が知られています。「こどもちゃれんじ」で知られるベネッセホールディングスのグルー

春の訪れを感じたい。ほっこりできる1冊

こんにちは、保育・幼児教育・障害に関する書籍を担当している編集Hです。立て続けの投稿です。 日の出も早くなったこの季節。暖かくなったかな、と思ったら、翌日は寒かったりと、春が来ているのかどうか微妙ですね。そこで、ほっこりできる1冊をご紹介します。春の訪れを感じたい方、必読です。 保育者のための子育て支援ガイドブック ――専門性を活かした保護者へのサポート  最近は『やりすぎ教育』(ポプラ新書)などの著書で話題の武田信子さんの「子育て支援」本です。『社会で子どもを育てる』(

今さら聞けない。気になるあのワードがわかる1冊

こんにちは、保育・幼児教育の編集担当Hです。久しぶりの投稿です。 今回は趣向を変えて、保育でよく聞かれるけれど、よくわからない。同僚は当たり前のように使っているので、今さら聞けないワード(用語といってもいいかもしれません)がよくわかる1冊を紹介します。 「ファシリテーション」とは?  まずは「ファシリテーション」です。外部研修などに行くと、ファシリテーターは〇〇というかたちで議論が進むことがあります。「ファシリテーターって何する人?」と疑問に感じませんか?  ファシリテー

アフターコロナ時代、保育場面の動画の見方・活かし方

 こんにちは、保育・幼児教育の編集担当のHです。今回は私が担当した新刊をご紹介しながら、アフターコロナの保育者の学びを考えてみたいと思います。 コロナ禍のオンライン活用  2020年から23年にかけて、コロナ禍の保育者の研修のあり方は大きく変わったといえるでしょう。学会や集会はオンラインで開催され、キャリアアップ研修などもライブ配信、オンデマンド配信による受講が定着しました。  最近では大分対面によるものの増えてきつつありますが、ICTを使った学びの資産は今後も生かしてい

【2023年12月発売】中央法規の保育・教育分野の新刊の中身をチラ見!

 こんにちは。早いもので、今年も残すところ1か月となりました。それでは今月も、新刊の中身をチラ見していきましょう。 ひと目でわかる 保育者のための子ども家庭福祉データブック2024 1冊目は、保育士養成校などのサブテキストとして好評をいただいている、子ども家庭福祉にかかわる統計資料集です。  年度版ですが、今回はこども家庭庁の創設やこども大綱など、エポックメイキングとなる内容が掲載されていますので、新しい知見を得るにはうってつけの1冊です。  内容は↓をご覧ください。 ア

レッジョ・エミリアの保育を知りたいあなたへ! おススメ書籍のご紹介

 こんにちは、中央法規出版の保育・幼児教育編集責任者のHです。  今回は12月刊行の『アトリエからはじまる「探究」 日本におけるレッジョ・インスパイアの乳幼児教育』を記念して、中央法規出版から発行しているレッジョ・エミリアに関する書籍をご紹介します。 目的別 レッジョ本3冊の読み方  中央法規から発行されているレッジョ本は、現在までに3冊です。  写真と文章の記録「ドキュメンテーション」をテーマとした『保育の質を高めるドキュメンテーション: 園の物語りの探究』、ドローイン

【2023年11月発売】中央法規の保育・教育分野の新刊の中身をチラ見!

こんにちは、中央法規の子育て・保育・教育分野の編集責任者Hiです。 早速、11月発売の新刊の中身をチェックしていきましょう! 多層的なかかわりで子どもたちが落ち着く・まとまる 保育者のための 気になる子が複数いるクラスの整え方  まずは、横浜にある社会福祉法人青い鳥 横浜市東部地域療育センター地域支援室ソーシャルワーカー・柳田めぐみさんによる、発達障害など気になる子どもが複数いる就学前のクラスをどのように運営すればよいのかを、3つの視点から考える書籍です。  年間80回

【2023年10月発売】中央法規の保育・教育分野の新刊の中身をチラ見!

こんにちは、中央法規の保育・教育分野の編集担当Hです。 早速、今月発売の新刊の中身をチェックしていきましょう! 今月は保育士試験対策書籍もご紹介します。 発達凸凹キッズがぐんと成長する園生活でのGood!なサポート 苦手を減らして小学校につなげる工夫  1冊目は、就学前の保育施設(保育所、幼稚園、認定こども園)の保育者を対象とした、発達障害など気になる子どもへのサポートを提案した内容です。言語聴覚士として園の巡回訪問を行う三輪桃子さんと、小児科医として長年こうした子どもた

【2023年9月】中央法規の保育・教育分野の新刊の中身をチラ見!

こんにちは、中央法規の保育・教育分野の編集担当Hです。 先月に続き、今月も新刊の中身をチェックしていきましょう! 事例で楽しく学ぶ 子ども家庭支援の心理学まずは、保育士養成課程の「子ども家庭支援の心理学」のテキストです。同科目のテキストは数多く出版されていますが、学生の学びやすさ、教員の教えやすさを追求し、次の3つの特徴がウリになっています。 各章の冒頭に「事例」を設定することで、事例を通して楽しく、また自分事として学ぶことができます。 各章に授業前の「予習」と授業後の

【2023年8月】中央法規の保育・教育分野の新刊の中身をチラ見!

こんにちは、中央法規の保育・教育分野の編集担当Hです。 今回のnoteでは、2023年8月発売の新刊の中身をチラ見してみましょう。ぜひ4書名の「試し読み」をクリックしてみてください。 もっと読んでみたい!と思ったら、ぜひ買って読んでくださいね。 「共感」からはじめる 発達障害のある子どもの支援 まずは発達障害のある子どもに関する書籍からいきましょう。「なんでそんなことするの?」と大人が感じる子どもの動きについて、その思考プロセスに共感することで、支援の道筋を考えます。 実

「不適切な保育」の予防は、日々の言葉かけとかかわりから

「不適切な保育」をめぐる報道  昨年から今年にかけて、保育所等での保育者による園児への「不適切な保育」をめぐる報道が相次いだことは記憶に新しいところです。園児に対する具体的な行為もさまざまに報道されたので、「これも不適切?」と思われた方も多いのではないでしょうか。  国も全国調査に乗り出し、今年5月にはこども家庭庁より「保育所等における虐待などの防止及び発生時の対応 など に関するガイドライン」が公表されました。本ガイドラインでは、虐待と不適切な保育の定義づけを明らかにし、

中央法規流 日本保育学会の歩き方#3 ポスター発表編(2023年5月8日公開)

 これまで2回にわたり、5月13日・14日にオンライン開催される日本保育学会第76回大会の自主シンポジウムについて、出版社の立場としての歩き方をお話ししました。今回で最終回となりますが、ポスター発表について提案していきます。 こうすればうまくいく! ADHDのある子どもの保育  まずは筑波大学の水野智美先生の書籍です。ポスター発表では「幼児期における障害理解教育」というテーマで発表されています。  本書ではADHDのある子どもを取り上げていますが、「自閉症」「知的障害」「

中央法規流 日本保育学会の歩き方#2 口頭発表編(2023年5月1日公開)

 前回のnoteでは、5月13日・14日にオンライン開催される日本保育学会第76回大会の自主シンポジウムについて、出版社の立場としての歩き方をお話ししました。今回は口頭発表について、同じような参加者としての歩き方と提案します。 保育所等における生活困難家庭に対する組織的支援  第一のおすすめは、吉田直哉先生の「保育所等における生活困難家庭に対する組織的支援」です。中谷奈津子先生、木曽陽子先生、鶴宏史先生、関川芳孝先生と研究班を組み、毎年同じテーマで発表を続けています。  

中央法規流 日本保育学会の歩き方#1 自主シンポジウム編(2023年4月24日公開)

圧倒的な発表数!日本保育学会の年次大会  日本保育学会といえば、保育・幼児教育の研究者・教員のほか、保育所・幼稚園・認定こども園の保育者の方々も多数所属している、会員数5000名を超える日本でも有数の人文社会系の学会です。  毎年5月に開催される大会では、数多くのシンポジウム、口頭発表、ポスター発表があり、参加経験のある方は、「一体どれに参加すればよいのやら」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。  最近はコロナ禍の折、オンラインでの開催が続いていますが、事前に発表や資料