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今さら聞けない。気になるあのワードがわかる1冊

こんにちは、保育・幼児教育の編集担当Hです。久しぶりの投稿です。
今回は趣向を変えて、保育でよく聞かれるけれど、よくわからない。同僚は当たり前のように使っているので、今さら聞けないワード(用語といってもいいかもしれません)がよくわかる1冊を紹介します。

「ファシリテーション」とは?

 まずは「ファシリテーション」です。外部研修などに行くと、ファシリテーターは〇〇というかたちで議論が進むことがあります。「ファシリテーターって何する人?」と疑問に感じませんか?
 ファシリテーションは、ビジネスの世界で使われる考え方が保育にも転用されている典型的な例ですね。一言でいえば、合意形成のために、場をまとめるという意味でしょうか。園内研修でもファシリテーターの役割やファシリテーションのスキルが重視されてきています。
 『対話が生まれる・同僚性が高まる 保育のファシリテーション』は、園内研修やクラス会議が活性化しない原因とされる「安心・安全な関係性が構築できていないこと」「対話のやり方がわからないこと」を、保育現場にファシリテーションの考え方を取り入れることで解決に導く提案をしています。

「アセスメント」とは?

 次は「アセスメント」です。医療や高齢者介護の現場でよく聞かれる言葉ですね。アセスメントをしてその人の情報を得て、何が問題なのかを明確にするという意味で使われます。
 それでは、乳幼児の場合はどうでしょうか? 何か問題があって、その問題を明らかにするという意味では、どうもしっくりきませんね。どちらかといえば、子ども理解のプロセスといえるでしょう。『汐見先生と考える 子ども理解を深める保育のアセスメント』では、「いま目の前にいる子どもの姿をどう捉え、理解し、健やかな成長を援助できるか」をアセスメントと定義づけています。汐見先生が5つの園の方々と、実践でのアセスメントの営みを考える1冊です。

「リーダーシップ」とは?

 保育し等キャリアアップ研修でもよく聞く「リーダーシップ」という言葉。リーダーとしての統率力と聞けば「なるほど」と思うかもしれませんが、教育的リーダーシップ、分散型リーダーシップなど、枕詞がつくと「はて、何のことやら?」と思いませんか?
 洗足こども短期大学の井上眞理子先生の『保育者が育ち、園が機能する 保育の質が高まる組織マネジメント』では、保育現場を少し俯瞰的にとらえ、組織論からマネジメントを考える1冊です。タイトルからは少し難しい印象を受けますが、見開きで進んでいくのでスッと頭に入ります。

 今回は3つのワードを取り上げました。まだまだ「?」なワードは多いかと思いますが、1語ずつ理解していきましょう。 

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