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金融用語: 「キャリートレード」 <- なんじゃ、これはー?

今回は「キャリートレード」についてみていきましょう。

よく聞くけど、どんなこと?

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「キャリートレード」: 金利の低い通貨で資金を調達し、金利の高い通貨で運用することで、金利差による収益を狙う投資手法です。

具体的な仕組み

  1. 金利の低い通貨で資金を調達する まず、金利の低い通貨で資金を調達します。例えば、日本の金利が低い場合、円を借り入れて資金調達します。

  2. 金利の高い通貨に換える 調達した資金を、金利の高い通貨に換えます。例えば、アメリカの金利が高い場合、円をドルに換えます。

  3. 金利の高い通貨で運用する 換えた金利の高い通貨で、債券や株式などの金融商品を購入して運用します。

  4. 金利差と運用益で利益を得る 金利の高い通貨で運用することで、金利差による収益を得ることができます。また、運用した金融商品が値上がりすれば、運用益も得ることができます。

メリット

  • 金利差だけで収益を得られるため、比較的リスクが低い投資手法と言えます。

  • 世界経済の景気動向に左右されにくい投資手法と言えます。

デメリット

  • 金利差の縮小や、為替レートの変動による損失リスクがあります。

  • 資金調達コストや、運用コストがかかります。

キャリートレードの例

  • 円キャリートレード 日本で円を借り入れて、米国債を購入するキャリートレードです。

  • 豪ドルキャリートレード オーストラリアで豪ドルを借り入れて、米国債を購入するキャリートレードです。

キャリートレードのリスク

キャリートレードは、比較的リスクが低い投資手法と言えますが、以下のリスクがあります。

  • 金利差の縮小リスク 金利差が縮小すると、キャリートレードによる収益が減少します。

  • 為替レートの変動リスク 為替レートが逆方向に動くと、損失が発生します。

  • カントリーリスク 投資先国の経済状況が悪化すると、損失が発生する可能性があります。

キャリートレードを行う際の注意点

キャリートレードを行う際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 金利差と為替レートの動向を十分に分析する

  • リスク管理を徹底する

  • 十分な資金を用意する

キャリートレードは、金利差や為替レートの変動リスクを理解した上で、慎重に行う必要があります。

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