金融用語: 「キャピタルフライト」
今回は「キャピタルフライト」について見ていきましょう。
ちなみに、海外投資は「キャピタルフライト」ではありません。
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「キャピタルフライト」: 経済や政治の混乱などによって、投資家が自国通貨での資産保有を放棄し、外国資産へと逃避する行動を指します。
キャピタルフライトが起こる原因
政治・経済の不安定: 政権交代、クーデター、戦争などの政治的混乱や、ハイパーインフレ、財政破綻などの経済危機が懸念される場合
金融政策への不信感: 為替レートの急激な変動や、金融当局による資本規制の強化などにより、自国通貨の将来性が不透明だと判断された場合
投資収益率の低さ: 海外の方が高い投資収益率が期待できる場合
キャピタルフライトの影響
自国通貨の価値下落: 投資家が自国通貨を売却して外貨を購入するため、自国通貨の価値が下落します。
インフレの悪化: 自国通貨の価値が下落すると、輸入物価が上昇し、インフレが悪化する可能性があります。
経済成長の停滞: 企業が投資を控えたり、外国企業が撤退したりするため、経済成長が停滞する可能性があります。
キャピタルフライトの対策
政治・経済の安定化: 政治的混乱や経済危機をできるだけ防ぎ、投資家が安心できる環境を整備する
金融政策の透明性: 金融政策を透明化し、市場の信頼を回復する
投資環境の整備: 企業が投資しやすい環境を整備し、外国企業の誘致を図る
キャピタルフライトは、一国の経済に大きな打撃を与える可能性があるため、政府は様々な対策を講じています。
なお、日本の円安はキャピタルフライトではありません。 運用のためと思われます。
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