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運営スタッフインタビュー vol.3 【小橋友美さん(キャリアコンサルタント)】

CAREER MARK運営スタッフインタビューも3回目を迎えました!(1回目2回目の記事はこちら)今回は、CAREER MARKでキャリアコンサルタントとして、セミナー企画・運営を行う小橋友美さんにお話をお伺いしました!

[小橋さんプロフィール]------------------------
・国家資格キャリアコンサルタント
・米国CCE,Inc認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
信託銀行に10年勤務、採用業務などに従事。出産後、「仕事と家庭の両立」「アイデンティティ喪失感」「描けないキャリア展望」に悩んだ自身の経験も活かし、ライフスタイルの転換期のキャリアデザインをサポート。特に、出産や育児、配偶者の転勤によって退職した女性に向けたキャリアコンサルティングを専門分野としている。ママ向けキャリアセミナーを多数開催。WEBメディア「LAXIC」でコラム執筆中。
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LAXICでも執筆活動をされている小橋さん、真摯に問題と向き合い、キャリアに悩む女性に寄り添ってくれます。
「私」はどこに行ったの? ママたちのアイデンティティ・クライシス | laxic
やっぱり、好きなことを仕事にするのが幸せ?| laxic

―4月には、シンガポール駐在帯同を予定している小橋さん。今回はCAREER MARK参画までと実際のお仕事のお話に加えて、今後についてもお伺い出来ればと思います!

(小橋さん、以下敬称略)はい、よろしくお願いします。

◆「自分と同じように悩む女性を支えたい」~キャリアコンサルタントへの転身~


―キャリアコンサルタントになる前は、金融機関でお仕事されていたと伺いました。

(小橋)そうです。目標もあって頑張っていたのですが、なかなか仕事が自分のものに出来ないことが苦しく、さらに組織再編で心が疲弊してきたのを感じ本格的にダウンする前にと退職を決めたのです。でもその後暫く仕事を再開できませんでした。
そのときに、深く悩み、内省の時間を過ごしたのですが、今思えばこれはトランジション*の経験でした。この期間に「自分」というものと深く向き合いました。

その後、前職で人事部で採用の仕事をしたことがとても楽しかったことや強みを発揮できたことを思い出し、やはり「働く」に関わる仕事をしよう、とキャリアコンサルタントの資格を取りました。自分がトランジションを経験し、これを乗り越えるには周りに助けを求める必要があると感じましたし、だからこそ自分と同じ経験をする人の手助けをしたいと思っています。

それからキャリアコンサルタントとして実際に働き始め、やり甲斐を感じていたのですが、その後出産したため、仕事は中断しました。子どもを産んでからの孤独と人生観の変化は、まさに私が「アイデンティティ・クライシス」と名付けたとおりです。(詳細はLAXICの記事にて)
そしてたくさんのママ友と出会うなかで、キャリアについてもやもやするママたちの多さに気づきました。そして「ママのキャリア」という専門性でキャリアコンサルタントとして活動したい、と考えたのです。ほぼ同時期にCAREER MARKの活動を始めました。

―ご自身の経験から、キャリアコンサルタントの必要性を感じて転身を決意されたんですね。その経験があるからこそ、友美さんの言葉が優しく、寄り添ってくれるなと感じます。

(小橋)ありがとうございます。実は出産後のアイデンティティ・クライシスに面したときに、もう一度トランジションを経験しているのですが、自分の状態を客観的に把握できていたので、比較的すんなりと前に進むことが出来ました。なので、今何かの変換期にいてモヤモヤしている方がいましたらぜひ知って欲しい考え方です。

※トランジションとは※
人生の切り替わりの時の意識変容の過程。内面の変化によって当初は混乱するが、「離脱」「アイデンティティ喪失感」「覚醒」などの感覚を経て新しい価値観とともに再生していく。米国のウィリアム・ブリッジズ博士によって提唱された。

◆「駐妻とアイデンティティ・クライシス問題」~帰国後セミナーが出来るまで~


―キャリアコンサルタントとして、CAREER MARKではセミナーを企画運営されています。CAREER MARKのメインセミナーにもなっている帰国後セミナーですが、どのように立ち上がったのでしょうか。

(小橋)実は最初の提案では、私は駐妻経験者ではないので、駐妻の悩みの核心がどこにあるのか把握できていなくて。なんと最初は「キラキラ生活はもう終わりです!」なんて、いわゆる世間のイメージを押し付けてしまったものを運営スタッフに提案しました。

―それは今のセミナーの形とは確かに違いますね(笑)どういう反応でしたか?

(小橋)駐妻経験者でもあるスタッフ達から、「うーーーーん」という表情をされてしまい、あっこれは違うのかもと。そこで実際によく話を聞いてみたところ、これは自分の役割・価値に悩む女性たちの「アイデンティティ・クライシス」の問題なんだと気が付きました。自分が経験した同じ悩みを抱えているのだということを知りました。
そこから、パイロット版としての0期のセミナーが生まれたんです。

―そうだったんですね!私自身も駐在帯同生活で、家事や子育てが中心となり、外に出ても今までのようにはいかない海外、自分の価値が見えなくなって生活に鬱々としました。それは「アイデンティティ・クライシス」だったんですね。0期で実際にセミナーを受けてもらっていかがでしたか?

(小橋)自身の内面の変化を掘り下げる内容はそれなりに評価していただけました。ただ、参加してくださった方からのアンケートで、「実際に働くにはどうしたらいいの?」という声がすごく多かったんです。皆さんの声を聞いて、「働きたい」の気持ちを感じましたし、もっと「仕事」に繋がる実践的なものが求められていると知りました。
そこでつい、帯同経験は置いておいて、前職や本人の資質を探って「適職探し」のワークをすれば満足してもらえるのかと思いかけたんです。でも、その頃に駐在帯同先のロンドンから活動に加わることになったもう一人のキャリアコンサルタントの林が、「それは違う!」と。駐在期間の経験を無視したら、絶対ダメだと。
駐妻って、実はすごいスキルを帯同中に獲得しているんですよ。
異文化でゼロから生活を立ち上げてきた「問題解決能力」「柔軟性」。そしてこれまで積み上げてきたものをいったん捨てて新しい環境に馴染める「アンラーニング・スキル」。
実はどれも、VUCAと呼ばれる変化の大きいこの時代に必要とされているビジネススキルです。
これを仕事に活かさないのは本当にもったいない!
それに、駐妻はこんなにすごいスキルを持っているんだってことを企業にもわかってもらいたいんです。
だから、前職のこと、駐在帯同生活のこと、それを経ての自身の強みを洗い出して、次のキャリアにつながる「職務経歴書を作る」という今の形になりました。

―なるほど!転職を考えるとき、帯同時期はキャリアのブランク期間になると考えてしまいがちですよね。帯同期間の経験も大切にしてくれているところに、CAREER MARKならではの特徴があるなと感じます。


◆「ライフキャリア・レインボーとCAREER MARKのロゴに込められた思い」
~「キャリア=仕事だけ」は卒業しよう~


(小橋)「駐在帯同で私のキャリアは終わった」と考える方が多いのですが、本当のキャリア、つまりライフキャリアは一生終わることはなく、仕事を離れていても専業主婦でいても続いているものです。CAREER MARKの活動の根底には、この「ライフキャリア・レインボー」の考え方があります。

ライフキャリア・レインボー

(ライフキャリア・レインボーの図)

私たちCAREER MARKの運営メンバーは、それぞれが別の仕事を持っており、家庭もあります。時間のすべてをCAREER MARKに費やせるわけではないのですが、だからこそ、これ以外のところで得たものを活動に還元することができています。
立ち上げ時からそうした良い循環を経験しているので、運営メンバーにとってもライフキャリア・レインボーは大事な考え方です。
駐妻のみなさんにも、「キャリア=仕事だけ」という考え方を卒業し、「キャリア=母・妻・社会人などいろんな役割の組み合わせ」という視点で新しい自分の可能性を見つけてほしいと思います。そして「ライフキャリアを豊かにしたい!」という希望が湧いてくるようなサポートがしたいと思っています。 私たちのロゴの「虹色のC」の組み合わせにこうした思いを込めました。 CAREER MARKの「CAREER」は、まさにこのライフキャリアのことです。

―キャリアというと、「=仕事」私もそう思っていました。ライフキャリアと捉えると「ブランク期間」となるものはないんですね。帯同期間中も自分のキャリアは続いているし、だからこそその中で得ている経験や、獲得する能力があるというイメージでしょうか。そう思うと自分の心持ちが変わります。

◆「色んな役割を持った全てを含めて私」~シンガポールでの新生活と今後の目標~


―2021年春には、シンガポールの駐在帯同をされるとのこと。(インタビューは渡航直前に行いました。)CAREER MARKのお仕事をされつつ、向こうではどのような生活になるのでしょうか。

(小橋)会いたい人が沢山いますし、温めている計画も色々あります。
最近Twitterを始めたんですが、駐在している会社員や企業人事の方からも結構反応をもらうんです!意見交換するうちに「駐妻が再就職しにくい現状の解決は、駐妻以外の人の役に立つことにもなるのかも」って気づいたんです。

これから私たちは65歳を超えても働くことになりますよね。育児や病気や介護で休職したり会社を辞めたりすることは普通のことになるはずです。
会社を辞めたから、仕事を離れたからってキャリアが終わるなんてことはない。「休職・退職ありき」のキャリア構築を働く側も雇う側も考えていかないといけないなと。
そのために、例えば駐妻にはどんなサポートが必要なのか?ということを自分の帯同経験を重ねながら考えていきたいですね。
そしてたくさんの方の知恵を借りながら、それをより多くの人のキャリア支援にも活かしていきたいです。

これは私のライフワークだなって感じています。ビザの関係で現地で働けないからこそ、自分がやりたいことをボランティアなどの形でチャレンジしていきたいと思ってます。
先ほどの「ライフキャリア・レインボー」の話になるのですが、虹は境目がはっきり分かれている訳ではないですよね。私は色んな役割を持っている全てを含めて私なので、シンガポールでも自分のライフワーク、そしてCAREER MARKのこと、と明確に分けずに色々取り組もうと思っています。また駐在帯同でシンガポールに行くこともそうですし、家族・子供にかける時間も自分には大切な一部です。この働き方が出来るのは、自分の考えを認めて受け入れてくれているCAREER MARKの仲間に恵まれているからです。
あとは、発信をしたい!noteを始めようかなと実は思っています。

―企業側からも反応があるのは嬉しいですね!駐在帯同に育児や介護、病気も、女性男性関係なく全ての人に起こりうることですよね。または就職後に学び直しの期間があったりしてもいい、「休職・退職ありき」のキャリア構築が浸透して欲しいです!note楽しみにしています!

◆「優しいだけじゃ人は救えない、知識を身につけて」


―では、大切にしている言葉などがあれば教えていただけますか?

(小橋)漫画「ワンピース」の一節になるのですが、Dr.くれはというキャラクターが言ったセリフです。コンサルタントとして皆さんの悩みに向き合いますが、根拠のない励ましはしないよう、理論に基づいて考え、技術を持ってしっかり伝えたいと思っています。

Drくれは

ーありがとうございました!

◆後記

人に共感し寄り添いながらも、「知識がないとそれは本当に届く言葉にならないかもしれない」と、しっかりとした理論に基づいた真摯な言葉は、小橋さんの書く文章からも伝わってきます。

そしてライフキャリア・レインボーの話は、私の固定観念を変えてくれる考え方でした。
人には様々な役割があり、ライフステージにもそれぞれ段階があります。
小橋さんも東京で確立した生活がありましたが、駐在帯同を決意し、まだ小さいお子さんに寄り添う生活を大切にしつつ、ライフワークというキャリアコンサルタントの仕事も新天地で発展させていくとのこと。
お話を聞いて見えてきたのは、自分の大切なものは何かを犠牲にするのではなく、全部持ち続ける。でもその時の自分にフィットする形で、柔軟に変化していく、そんなしなやかで意志の強い女性の姿でした。
私も現在イギリスにて駐在帯同中、当初は「帰国後の仕事=キャリア」を考えがちでしたが、CAREER MARKでの活動を通して、「人生を通してのキャリア=ライフキャリア」という考え方でもっと広く今後のことを考えるようになりました。そして広く皆さんに知って頂きたい考え方だと思います。

次回は、ロンドン駐在帯同中にCAREER MARKに加わり、同じくキャリアコンサルタントとして様々なセミナーを企画運営されている、林眞帆さんにお話を伺います!

(広報インターン生1期・高橋啓子)

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駐妻キャリア支援を行うCAREER MARKの、広報インターンのnoteです。運営スタッフでも、セミナー受講者でもない第三者目線でCMについてお伝えしていきます。https://careermark.net/