母とだっこ

褒めるより伸びる関わり方

今まで約2万人の方の就職相談(主に高校生~大学生)、また自身の子育てを通して感じたこと。

それは。。。

『自分に自信がない子ども達が多い』という事。

中学生はよくメディアでも聞くことはあったが、(中一ギャップとも言って、学習や生活についていけないと感じること)今や小学生でも自信がない子が多い。しかも小学低学年から「自信がない」という子どもも多いと、周囲から聞くことも増えた。

実際、わが子末子も小学入学後に「学校行きたくない、自信がない」をよく発し、学校へ行き渋るようになった。(今では楽しい!!と言って登校できてる)

現在私は、小中学生のキャリア教育にも携わっており、子ども達の様子から、自分に自信がなかったり、自由に発言することに知らずと制限がかかっていたり、他者への興味が薄かったり・・・と感じることもある。(すべての子ども達がそうではないが)

よく「褒め育」という言葉を聞く。(今日も書店にはずらりとそのワードの本が並んでいた)私自身試したこともあった。でも小学2年生頃からとそれがだんだんと通用しなくなった。ただ褒めるだけでは反応が薄いのだ。

例えば

「○○がもう出来るようになったね!!すごいね」と母(^^)/

「普通出来るでしょ。」と娘・・・という風に('Д')💦

なので、第二段階として、子どもの視野が広がってきた頃から

「前はひっ算全部苦手だったけど、引き算できるようになったね。足し算のひっ算も、出来るところ増えたね。9以外の数字はちゃんと出来てるよ。9が難しい?他は出来ているし、考え方もおしいんだよね。」と、

出来ているとこを褒めるだけではなく、

以前との違いに気づいたことを+して伝えるようにしている。

その成果なのか、最近わが子は客観的に自分を見ることが出来た様に思う。「私は前は算数全部嫌いだったけど、出来ることも増えたよ。引き算のひっ算は出来るけど、足し算になると分からなくなるんだ。でも掛け算は楽しいから、どんどん進んでできるよ。あと私は、友達が大勢いる所で勉強すると集中できないけど、一人だと集中しやすい。」と。

以前の「学校行きたくない。どうせ私は何もできない、自信がない」と言っていた頃とは雲泥の差☆

自分の現状をちゃんと見ようとしている。しかも言葉で説明してくれるようになった。100%自信がついたわけではないだろうが、客観視できるようになってくれた。

先日も車の中で国語の教科書に出ていた「馬頭琴」の説明をしてくれた娘。馬頭琴をよく知らない祖母も理解出来るくらい、すらすらと説明をした娘に、驚いた。話を覚えて、しかも理解していないと伝えられないからだ。

苦手な事ばかりでない、きちんと出来るようになった事もあることを証明してくれた。

将来を心配して出来ていないことを悲観するより、過去と比べて出来るようになったことを伝えるとでは、伝わり方も全く違う。

今世の中が長期休みで勉強が遅れるという人もいる。でも、こんな時だからこそ、子ども達の出来る事に気付く余裕を、私達大人が持ってみてはどうだろうか?

物の見方ひとつで、伝わり方は180度変わってくるのだから、子どもの持っている力の伸ばし方もまた違ってくるだろう。