キャリアドッグのススメ
職務経歴書は今後のキャリアの羅針盤
いきなり結論からお話します。
職務経歴書は自分自身の「私の履歴書」、これまでの自身のキャリアの鏡になります。
また、これまでのキャリアの軌跡を確認することで、今後のキャリアの方向性や目標が見えてきます。
これまでトップ営業マンだった人が突如トップエンジニアになることは出来ませんし、逆も難しい=積み重ねがキャリアです。
ビジネスマンとして第一線で働ける時間は以外と短いものです。
ご自身の夢や目標を叶えるため、そのために遠回りのないよう、自分を見つめ直し、自省し目標設定を再確認することで素敵な毎日を送ってください。
その一助として職務経歴書を活用してみてください。
転職サイトに書き込む職務経歴書がフレームではない
転職サイトへ登録をしようとすると、各会社ごとに職務経歴書を書くフレームが基本になっています。
これが転職する際に企業へ提出をするものと思われているケースが多くなっています。
時系列に書くことはいいことですが、強みがわからない、どんなスキルをもっているかわかりにくいと言えます。
一言でいえば、あなたはどんなスキルを持って、何ができるのですか?ということがわかればいいんです。
取扱説明書のように細かく書くことはありませんが、求人票や広告内容を見て合わせることができれば問題ありません。
ワードで時系列にまとめる必要はなく、パワーポイントで作ってもいいですし、自分史を書いたサイトでもいいんです。
極論ではありますが、あなたが何者であるのか、どんなスキルを持っているのか、何ができるのか、会社にはどうやって貢献してくれるのかということがわかりやすくまとめていればいいんです。
職務経歴書は転職活動のためのツールと考える方が多いと思います。
実際、転職活動を行うためには履歴書と職務経歴書の準備が必要です。
しかし職務経歴書を転職活動の為のツールとして捉えるのではなく、自分のキャリアの足跡として活用することをオススメしたいです。
特に、何か今後のキャリアに悩んている時、仕事でもやもやしている時、ご自身の励みになること間違いなしのツールです。
分かりやすい例として、日本経済新聞の『私の履歴書』があります。
職務経歴書は個人版『私の履歴書』に何か似ている部分があるのではないでしょうか?
素晴らしい功績を残されている方は、ご自身の幼少時代から現在まで生涯の足跡を胸を張って振り返りまとめられており、書籍を通してたくさんの方から賞賛されています。
加えて、現役でご活躍中の経営者の皆様もインタビューではご自身のご経歴を語り、発信されていますね。
どんな方も人生が順風満帆であったわけではありません。
むしろ経営者の方は人生の中でかなり困難なご経験をされている方が多い印象です。
しかし、全ての経験があったからこそ今があると胸を張ってお話されている皆さんには何か共感を覚えますし、多少のの黒歴史を隠しつつ、皆様ご自身のご経歴を赤裸々に語られています。
常に更新をした職務経歴書を持っている
転職活動エージェントとして仕事をしていた時代、たくさんの方にお会いしてきて気がついた傾向があります。
ハイキャリアの方や転職活動など必要なく各企業様・ヘッドハンターより引っ張りだこな方ほど常に完成している職務経歴書をお持ちなのです。
クオーター毎に、職務経歴書をアップデートしている方にお話を伺い学ばせて頂く点が多かったです。
その方は、現職でも活躍されており、特に転職意欲が強い方ではありませんでした。
しかし、ご自身の習慣としてクオーターに1度、職務経歴書をアップデートされているのです。
職務経歴書を書くためには、自身の過去の仕事内容や結果・チーム構成を振り返り、言語化する作業が必要になります。
例えばクオータ毎にこの作業をすると、自分の直近の仕事の結果はどうだったのか?モチベーションはどうだったか?どんな仕事に熱中できたか?業務に無駄はなかったか?など、自省の時間を設けることが出来ます。
キャリアアップや将来起業を検討されている方にとって、「自身のキャリアの見える化」をすることは、非常に重要な行為です。
この機会に職務経歴書を一度書いてみてください。
自分がどんな仕事をすることで活躍できるのか自分の特性も分かりますし、今後のキャリアの目標設定にも役立ちます。
チャンスを逃さない!職務経歴書を持ち歩こう!
具体的に、職務経歴書を持っているとどんな効用があるのか3つの点からまとめてみました。
まずは本来の用途である転職活動、面接で活躍します。
特に、キャリアアップを検討されご自身の功績に自信がある方は、「直接、面接・面談の場で話すので職務経歴書は手抜きでもいい」と考えられがちですが、ここで考えて欲しいことがあります。
お仕事で結果を残されている方ほど面接・面談の場で話したいトピックスが多いと思います。
そんな時のアジェンダになるのが職務経歴書です。
キャリアの全体感がテキスト化されているため、面接官もその方の全体感を確実に理解することができ、お互いの聞きたいこと、話したいことを話す場とすることが出来ます。
特に、ハイクラスの転職になるほど、面接官の本音としては過去の仕事のお話だけではなく、関与する事業のディスカッションやブレストに時間を割きたいものです。
職務経歴書に簡潔に要点がまとめられていることで、限られた時間で双方にとって本質的な話をする時間を創出出来ます。
次に、自分のチャンスをいち早く掴むことが出来ます。
現職にどんなに満足感があったとしても人との出会いは一期一会、何かをキッカケにこの会社に命を懸けたい!この方と働きたい!と運命を感じる事があります。
そんな時、社長とお会いし、自分を最高の状態でPRするツールになります。
最後にご自身のモチベーション管理に最適です。
どんなに仕事が好きな方でも、キャリアにお悩みになることはありますし、うまく行かないこともあると思います。
ご自身の奇跡をテキストに残し見える化しておくことで、過去の成功体験・失敗体験を振り返り、ご自身のモチベーションや目標を再設定する指標となります。
職務経歴書のつくり方
今は、全く転職活動に興味がない方でもぜひ一度、職務経歴書を書いてみて欲しいです。それでは具体的にどうやって作成するのか?答えは簡単です。3ステップで行ってみてください。
▽職務経歴書作成のプロセス
(1)キャリアのロールモデルとなる方やお手本を探す。
(2)お手本を参照に自分の言葉でまとめる。
(3)第三者からフィードバックをもらう。
どんな仕事も唯一無二ではありません。必ず類似している仕事を経験されている方はいます。
ゼロベーズで考えるのではなく既存のお手本を見て、応用することから初めてみてください。
職務経歴書を簡潔に書くにはコツが必要で、ご自身のお仕事を一番分かりやすく、簡潔に表現する方法を模索してみてください。
また、完成後第三者からフィードバックをもらうとご自身にとって気づきがあると思います。
実は、企業に所属すると企業内での評価が社会の絶対評価と考えがちですが実はそれは違います。
分かりやすい例でお話します。
ある営業会社を想定します。売っている商材は同じでも営業マンの評価制度は異なります。
よくある例ですが、A社は1ヶ月でクライアント何社の元へ足を運んだかをプロセスを評価するため、質ではなく量で評価をします。
B社は1ヶ月で何社との制約があったのか結果を評価するため量ではなく質で評価します。
今回は極端な例ですが、同じ商材を扱っていてもここだけでも差が発生します。
また、営業成績が社内ナンバーワンといってもチームで達成した結果なのか個人で達成した結果なのかこの違いも大きいですし、そもそも営業メンバーが何人かによりナンバーワンを獲得する確度も異なります。
薄利多売の商材は簡単に営業結果に繋がりますし、単価の高い商品の場合は営業成績の額は高くなります。
このように人々の働き方は多様で、自分の普通が普通でないと気がつく為にも第三者からのフィードバックは恥ずかしがらずに取り入れて頂きたいです。
友人でも先輩でもエージェントでも、なるべく他社や異業種の方からフィードバックをえるといいでしょう。
職務経歴書については正解がありません
年次別にまとめることも1つの方法ですが、もう1つの方法は職務内容ごとにまとめて見てもいいでしょう。
あなたがどんなキャリアを積んで来たのかと言うのがひと目で分かるようにまとめておくと便利です。
数字が根拠となり経歴がわかりやすく書かれていると、イメージができやすく、どんなスキルを持っているのか、どんな仕事ができるのかイメージしやすい。
コアスキル、ポータブルスキルについてわかりやすくまとめられるかどうかがポイントになります。
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