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コロナショック以降のキャリアの作り方

いい学校に入って、いい会社に入ることが目標だった、戦後復興時代〜黄金の昭和の時代

中学の受験戦争を経て、高校は私立か国立、大学は国立か早慶上智に行ったら、超一流の会社と言われていた、誰もが知っている商社はもちろん、大手企業の有名どころには入社ができたのは、昭和の時代。

それまでは中卒、高卒があたりまえだった時代から、大学へ進学することで、いい会社に入れれば一生安泰と言われていたのが、高度経済成長期からバブルが崩壊する1980年代中頃まででした。

この頃の時代背景としては、戦後の復興からずっと経済が右肩上がりで、高度経済成長期にのって所得倍増計画が推進されていた時代。
誰もが山一證券や北海道拓殖銀行などの大手企業が倒産してしまうということは考えていませんでした。

年功序列、終身雇用が保証されており、年収は保証されて年々定期昇給があり、ボーナスも3〜5ヶ月分というのがあたりまえだった時代。

就職=就社とも言われていた時代で、生涯1社でずっと働き通すことがあたりまえだった時代です。
終電で帰るのは当たり前、長時間労働をすることで会社に愛社精神を見せていた時代です。

それが少しずつ風向きが変わり始めたのが、バブル崩壊を迎える1980年代半ば頃からです。
今では転職することがあたりまえのようになっていますが、当時はリクルートがとらばーゆやBeingという転職情報雑誌とともに、フロム・エーなど、現在の地位を確立したコンテンツがドンドン出てきた時代でもあります。

今では人材派遣や人材紹介という人材ビジネスがアメリカから入ってきて、パソナやマンパワー・ジャパングループができたのもこの頃です。

転職をするのがあたりまえになった平成時代

1980年代半ば頃にバブル崩壊が起こると、いろいろな企業で早期退職というリストラが上場企業も中小企業もあたりまえに行う時代になりました。

この頃からアウトプレースメントとして大手企業の退職者を預かる事によって転職先を探す、人材エージェントも増えた時代です。

40歳を過ぎて市場価値がないと判断をされてしまうと、転職期間が長期化する傾向にあり、リストラをされないように定年退職まで社内政治家としてしがみついた人たちもいた。

定年退職まで逃げ切ることができれば、老後はバラ色の未来があるとまだその頃は信じられており、年金をもらったら悠々自適に田舎暮らしをしたいと夢を見ていたシニア層が多かった時代。

この頃からいわれはじめたのが、働かないおっさん達ということば。
仕事も全力でやらず、脱力系でありながらも、社内政治家として勤しむ状況で、左遷されないように、リストラをされないように常に戦況を見ながら戦い抜いた人たち。

定年まで勤め上げれば、退職金と年金をがっぽりもらえればいいという逃げ切り型の考え方をしていた人たちが多くなり、ポストがなかなか空かず、若い層はもはやあきらめムードさえ漂ってしまった時代。

若手は常にスキルを身に着けて、新しいことへ挑戦をすることで自分のキャリアについて考えるようになったのは、バブル崩壊以降。
会社からいきなり戦力外通告をされて、市場価値ゼロというのであれば、市場価値が高いうちに転職をしていこうという考え方が芽生えはじめた。

リストラをされると市場価値ほとんどないことに気づいた若者たちは、ドンドン自分の力量をアップさせることができるような環境を求めて、転職市場に溢れ出した。

2000年代を迎えると、第一次ベビーブームだった団塊の世代が定年退職を迎えることとなり、2008年のリーマンショックまでは転職業界が一番活気づいていた頃でもある。

社会人3年未満の若手の第二新卒採用であったり、紹介予定派遣などがあたりまえのようになったのは2000年後半以降である。

2010年前後からはじまったノマドブーム

バブル崩壊とリーマンショックで2度のリストラブームが去ったあと、新しく出てきたのが、ノマドブームである。
会社に縛られない働き方をしたい、やりたいことを仕事にしよう!というキラキラしたキャリアを追求する人たちが出現をした。

これからは会社に頼ることなく、働くことがメインになってきた人たち。特に多かったのが女性のノマドワーカーが注目を集めることになり、時代を駆け抜けていった時代でもある。

ノマドワーカーというと1人で何でもやっていくイメージが強かったけれど、実は組織の中でプロジェクト単位でうまくやっているというのが現状だった。

商品開発やマーケティングなど得意分野を活かして、困っている組織に対してアプローチをすることで実績を上げてきた人たち。
時代は女性の活躍社会を目指しており、時代の寵児になった人たちもたくさんいた時代。

しかし、10年以上第一線で活躍をしている人というのは、当時に比べて少なくなっており、長期売れ続けることって、時代とともにマイナーチェンジをしながらも、自分の信念を貫いた人たちだけである。

コロナショックのあとのキャリアとは!?

これからは個人の時代ともいわれている。
しかし、組織の中でしか生きられないことがわかっているので、企業の中でプロジェクト単位で活躍していく方法、コミュニティーで活躍していく方法、オンラインサロンの新宿御苑方式で活躍していくなど、活躍の場が多岐にわたっているのは事実です。

もちろん、企業の中で頭角を表す人もいるでしょうし、組織から認められて複業する人もいらっしゃるでしょう。
また、副業として始めたスモールビジネスが軌道にのってきて、独立をされる方もいるでしょう。

リアルとオンラインの融合によって、活躍する場がたくさんできるようになり、YouTuberになる人もいれば、インスタグラマーとして芸術的センスで活躍する人など、昭和、平成の時代では考えられなかった職業で活躍する人たちが多く出てくるでしょう。

コロナショックの影響で対面が難しいということになると、WEBを使って仕掛けたり、WEB中心のコンテンツで双方向コミュニケーションをとりながら、新しいカタチで活躍をしてくる人たちもいるでしょう。

今までのキャリアの既成概念に問わられてしまうのではなく、枠をはみ出して新しいことに果敢の挑戦をしていく時代です。
これをやってみたいと思ったら、いきなりでっかいことができなくてもいいので、スモールビジネスで成功体験、失敗体験をたくさん積んでください。

そこで味わった経験というのはあなたの財産であり、原体験を基にしたアドバンテージでもあるわけです。
評論家、批判家にならないためには、アクティブに動いていろいろな経験をする時代です。

何が流行るのかというのは難しいけれど、自分がブームをつくる側にまわりたいと思ったり、やってみたいなぁって感じたことがあったら、試行錯誤しながらかっこ悪くてもいいから前へすすんでほしい。
キャリアに正解はないので、あとからの答え合わせですから。

全力で覚悟を決めてすすんだ先に新しいキャリアがあったり、振り返ってみた時にキャリアとして認めてもらえることもありますから。
目の前にあることに集中して、全力投球をしてほしいですね。

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