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退職理由は人それぞれ…本音を伝えるか?建前を伝えるか?

ハラスメントで退職してしまった…

最近、増えている相談ですがハラスメント系で退職をしてしまう人が増えています。
セクハラ、パワハラについてはガイドラインができてきましたが、モラハラについてはガイドラインができていません。

退職理由を質問された時に本音で答えるのか、建前を伝えるのかで大きく印象が変わってくることがあります。
ハラスメント系での退職をしている場合、上司との関係性、同僚との関係性などいろいろなことを勘ぐってしまう人事が9割います。

本人は気づいていないかも知れないけれど、転職をしてうちの職場でトラブルになったらどうしよう!?と考えてしまします。
そのため本音で退職理由を伝えることは否定しませんが、そこで大切なのはハラスメントが発生した原因についてちゃんと話せて、前向きに答えられるかどうかがポイントになります。

退職理由を聞かれたときには、客観的な視点と主観の両方から分析することができるようになれば、面接官を納得させるストーリーが出来上がります。
逃げる転職というイメージがつかないようにするためにはどうしたらいいのかを考えていきましょう。

客観的な証拠をわかりやすく伝える

ハラスメント系での転職をするケースが最近増えています。
新橋のガード下にいるビジネスパーソンではありませんが、「うちの上司は何も理解してくれない」とか、「うちのチームはなんでわかってくれない」とぼやいて、酒を煽って管を巻く人もいますが、転職する理由を人間関係にするのはリスクが高くなります。

環境適応能力と言っていますが、新しい環境になれるためには小さなプライドや過去の成功体験を捨てていかなければならないのですが、人はその小さなプライドや過去の成功体験を引きずることがよくあります。

「俺たちの時代は〜だった」とか「前の会社では〜だった」というように事あるごとにそういうことを言い訳にして馴染もうとしない人もいます。
そうなると転職先でも居場所をなくすことに繋がり、仕事がつまらなくなってくる原因にもなり、転職するキッカケになってしまいます。

こういう人の場合については面接で掘り下げた質問をしていくうちに嘘がバレたり、話を持っていることがバレたりするので、お祈りメールになる場合も多くあります。

また、内定を勝ち取ったとしても仕事ぶりを見ているとすぐに分かりますから、試用期間で雇止めということもありえます。

しかしハラスメント系での退職についてはきちんと話す事によって理解をしてもらえるケースも最近増えているのが現状です。
面接でこのような理由を説明して理解を得ることは難しいので仕事の内容や今後のキャリアを考え、環境を変えるために転職を考えているという説明にしておく方が無難です。

人事は常に疑い、裏をとりたがる!?

面接で嘘をついたり、話を盛る人が多くいますが、職務経歴書に立派なことを書かれていますが、話をしているとえっ!という人も最近増えていることがあります。

職務経歴書についてはテクニック論がGoogleで検索をすればわかるのと、エージェントやヘッドハンターが書き方をレクチャーすることによって、書類審査が通りやすくなっているのが現状です。

「数字とロジックとファクト」がわかりやすくまとめられていれば、「おっ!この人はストライクゾーンのど真ん中かも!?」といって面接に呼ぶのですが、会ってみたら期待値以上のエピソードがなかったりすることが増えています。

しかし、ハラスメント系の退職理由がある場合については伝え方に注意しましょう。
ハラスメントを受けたことは事実でしょうし、精神的ショックを被ったのも本当でしょう。

ただ、人間関係のトラブルはどの職場にも多かれ少なかれあるもので万人が自分と同じように理解してくれるとは限らず、またどこまでがハラスメントとなるかの判断が難しいところがあります。

相手の人物像の説明や経緯、出来事の説明を受けても、面接官としては「あなたに非がなかったかどうか」という視点で見る傾向にあり、受ける会社によっては「うちに入社した場合、同じ理由ですぐやめられるのではないか」と受け取られる可能性があります。

伝え方が9割ということも言われますが、きちんと事実だけを伝えたつもりであったとしても、「うちに入社をした場合でも、同じ理由で辞めてしまう確率が高いのであれば、リスクを避けるためにも採用をしない」という判断をされてしまうことがあるので、注意してください。

万一、面接官に追究された場合にはハラスメントを解消するために自分がどんな努力をしたか、上司や会社にどんな働きかけをしたかを説明します。

こうして面接官に「なるほど、これは確かにパワハラだ」「退職するのも無理はない」と納得してもらうだけの材料を提供するのです。

その上で、今後同じような事態に陥らないよう「自分にもこんな問題があったかもしれないので、次はこんな対処をしようと思います」などと、前向きに捉えてもらえるような表現を整理しておくとよいでしょう。
決してあなたが悪いわけではないので自信を持ってくださいね。

弱いつながりや利害関係の無い人に相談をしてみよう!

また、自分の考えを整理するためにも、事前に社労士さんや弁護士さんの無料相談会を利用したり、SNSでつながっている人事の人や人材紹介会社のような第三者の意見を聞いてみるのは1つの方法かもしれません。

自分はハラスメントを受けていると感じていたとしても、第三者からするとそれは違うかも知れないということもあるかも知れません。
ハラスメントの定義を客観的に見てもらうためにも、利害関係のない人に相談をしてみるのは効果的な方法かも知れません。

社労士さんや弁護士さんについてはハラスメント系を得意にしている人もいらっしゃいますので、街中で定期的にやられている無料相談を有効活用してみるのも一つの方法です。

SNSで人事系の人達が無料相談をやっていたり、有料にはなりますがキャリアの棚卸しなどをやっている人もいらっしゃいますので、しっかりチェックをした上で、相談をしてみるのも一つの方法です。

転職エージェントやヘッドハンターは、求人を出している企業の審査を行い企業の雰囲気、残業時間、離職率などの細かいデータを把握しています。
表面的なことしか知らないエージェントやヘッドハンターもいますので、過去の紹介実績、採用実績を聞いた上で、入社をしてくれた人達から情報を集めているエージェントやヘッドハンターであれば、細かいことを相談をしても問題はありません。

「セクハラで悩んでいました…」と相談すれば、女性が多く安心して働ける企業を紹介してくれるなど、自分ひとりでは見つけることができなかったキャリアの道が拓ける可能性があります。
面接の場で自分で話をしてみていろいろと試してみるのか、SNSや弱いつながりを使いながら、相談をしてみるのもいいでしょう。


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