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職種を変えるターニングポイントは30歳までが正解!?

年齢とともに確率が減っていく

よく一般的に言われているのが、20代であれば未経験でも応募可能。
30歳を過ぎると経験者のみしか採用されないということ。
確かにあたっているが、しかしアピールのやり方をかえるとそこに道が開く。

最近では、フリーランスから会社員に戻る人も増えていますし、日本オラクルのようにいろいろな企業が出戻り社員を歓迎している。
なぜ、こういう現象が起きているのかというと、雇用の崩壊が起きていることがある。

少子高齢化が進んでいるため、新卒一括採用という日本の慣習が壊れる可能性も今後はある。
まずはじまったのが新卒の既存概念を崩壊させる部分であった。
人材育成をするノウハウがあれば、30歳新卒歓迎ということになる。
旧体制を引きずっていると、年齢給と職能給という考え方がある賃金制度になるが、基本給プラスインセンティブなどにしておけば、22歳前後の給与で採用することができる。
あとは本人の頑張り次第ということで、実力主義の賃金体系であれば問題ないだろう。

新卒の通年採用というのもやり始めている企業も増えている。
秋採用とか、留学生採用とかいろいろな採用をしながら、新卒の一定確保をしている企業が増えている。

大学を卒業したあと、社会人の経験を積んだ20代については、第二新卒世代という扱いで、新卒よりマナーができているということで重宝される時代でした。
それが30歳ぐらいまでが新卒扱いをされる時代になってきました。

30歳以上になるとマネージメント経験が必要だとか、専門性が必要になるだとか、いろいろな理由をつけて、未経験者を断るケースがおおくある。
今回はそういう思い込み、決めつけ、先入観を取り払う方法があるんです。

実は未経験者のハードルが低い

いろいろなビジネスパーソンと話をしていると、意外にも謙虚すぎる人が多い。
「自分には転職をするだけの専門性を持ち合わせていない」と応える人が8割。
残りの2割は、意識が高い系かハッタリをかましていることがよくある。
話を深く掘り下げていくとぼろが出るからすぐにわかる。

大企業で活躍しているエースクラスでも同じように、「社内で通用するスキルであって社外には通用しない」と思っている人が多くいる。
理由は簡単ですが、その会社のカラーに染め上げるというのが日本企業の古き悪しき習慣である。
新卒で入社をするとこのやり方が正しいと思わせることができるからだ。

いろいろな企業の研修を見てみるとよくわかりますが、軍隊式に集合研修をやって愛社精神を植え付ける会社もあれば、いきなりOJTでやる企業まで、いろいろな企業が独自のやり方をしているので、会社の数だけ俺流があるというわけである。
学生から社会人への切り替えを意識づけるということをいっていますが、傍から見たら完全にパワハラで恐怖政治でしかないということが言える研修もあります。

採用する企業側も求めるスキルが超曖昧であるということは否めない。
転職サイトの求人票をよく見てほしい。恐ろしいからくりに気がつく。
例えば、人事経験3年以上と書いてあり、職務内容を見てみると労務管理、給与計算しか書いていない。
これは人事経験ではなく労務管理や給与計算3年以上と書かなきゃいけないのに、採用する母集団ができないので、思うような費用対効果が得られませんと広告の営業に言われたから書いている。

なぜなら、年齢給と職能給が混在している日本型の賃金制度であれば、年齢が高くなればなるほど、経験値が高ければ高いほど、ハードルがあがるシステムになっている。
また、社内のパワーバランスを考えなければならないので、今いる社員以上にパワーやスキルを持っている人が来てしまうと、チームの崩壊につながることもある。

採用する企業側の判断基準としては、経験者がもちろん最優先ではあるが、チームを活性化してくれるのであれば、未経験者でもいいという考えがあるからだ。
それぞれの動きの中で発生したこととして、採用を決定することが多くある。

そして、日本と海外の若年層の失業率について問題視されますが、中身がまったくちがうということも付け加えておきます。
海外の場合は、ジョブスプリクトということで業務が割り振られており、そこの中でのパフォーマンスに対して対価が支払われる仕組みになっているので、パフォーマンスが発揮できない場合や未経験者を採用するということはありません。

しかし日本の場合はそれぞれの会社内の動きがあるため、未経験者を育てていけばいいという考え方がいまだに残っています。
そのため、採用基準も曖昧ですし、業務内容をきっぱりと言い切れない部分があります。
こう考えていくと異業種から未経験分野でのチャレンジをする余地が残っていると言えるでしょう。

中小企業やベンチャー企業なら狙える

35歳以上で未経験分野で挑戦をしたいというのであれば、大手企業でチャレンジする事は絶対にすすめない。
理由は年功序列制度があるため、企業にとっては高い投資になり、不良債権化してしまうリスクがあるからだ。
それだけの投資をするのであれば、若手の未経験者を育てたほうが投資に対するリターンがあるから。

もし、あなたが未経験の分野でチャレンジするならば、中小企業やベンチャー企業ではじめることをおすすめします。
年功序列制度が薄くなってきているベンチャー企業であれば特にチャンスの芽もありますし、また、今までに培ってきた人脈から中小企業やベンチャー企業でいいポジションにつかれている方もいます。
もし、キャリアチェンジをするのであれば、慎重にならないといけない部分です。

35歳以上でワンチャンスをモノにするためには

もし、あなたが面接官だったとしよう。
あなたの会社は10億円規模の売上を上げている会社で、営業担当者を探している。
ここで3名の候補のうちから1名を決めるということになる。
Aさんは20代で営業経験者、Bさんは30代で営業マネージャー経験者、
Cさんは40代でシステム管理や人事などバックオフィス経験者。

Aさんを採用するのであれば、将来の幹部候補として、Bさんを採用するのであれば、即戦力として活躍してもらえそうだと考える。
Cさんが採用されるためにはどうしたらいいのかというのをかんがえてください。

Cさんはシステムや管理部門の経験しかないけれど、リレーションシップの築き方や、仕事を進めていくうえでの根回しやここぞという時の勝負どころを知っていたら、そのことをアピールする内容で書類を作り、面接対策をおこなうことができるだろう。

また、マネージメント経験があるのであれば、部下のまとめかたや、モチベーションアップなど、離職させないためにはどうしてきたらいいのかということをわきまえているはずである。
変化に前向きに取り組む姿勢を伝えることで、営業経験がないということを払拭することができる。

年間100名以上の中途採用面接を行い、10名程度採用している面接担当官ならお分かりいただけると思いますが、中途採用は即戦力として活躍できる人材はほぼ皆無であるということ。
そして、企業文化になれるためには6ヶ月程度時間がかかるということ。
その期間を短縮できるかどうかというポイントについては、本人次第の点が大きく関わってくる。

問題はしっかりと成果をあげられる人間であるかということを見極められるかどうかである。
話を盛ることも、プレゼンテーション力もあるミドルエイジ世代にとっては、1時間という時間制限の中で見極めるためには、それなりの知識と経験がないとできないことである。


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