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アルムナイ制度のメリットとデメリット

出戻り社員で戦力値アップ

最近、いろいろな企業で出戻り転職をしている人が多い。
ちょっと前までオラクル方式とも言われていた。
オラクルでは出戻り社員を歓迎する習慣があり、中途採用でも教育機関の短縮、戦力化しやすいことから、そういう方式をとっていたいのではないかと言われている。

人手不足になっている時代背景と、教育研修のシステム化ができていないことが重なって、出戻り転職が認められるケースが多くある。

出戻り転職を認める理由としては、他社での実績が戦力として役に立つ。
研修時間が短くて済むため、戦力化しやすくなる。
会社のルールを理解するには、数日程度で済んでしまうから。

例えば同業他社で経験を積んだ社員であれば、ライバル会社のウイークポイントをつくような戦略が取れる。
新しい商品を作ったり、新規事業にはいい方法であろう。
他社の戦略などに精通をしていれば、ライバル会社へ仕掛けができるからである。

機密情報を漏洩することは禁止されているが、似たような商品が出た時や新規事業が上がってくるとちょっと疑いたくなるが、確たる証拠が無いため、そう簡単には戦えないだろう。

会社組織を大きくして、強固な地盤を固めるということであれば、ライバル会社からヘッドハンティングをすることが当たり前だったけど、最近では出戻り転職組をうまく活用する企業増えてきたのは事実である。

しかし、実績をちゃんと残していた人であり、立つ鳥跡を濁さずではないが、会社に迷惑をかけなかった人でなければ、こういうことは成立しない。
たいていの会社には当時の人事考課が残っているため、そこで問題があったりすると、出戻り転職は成立しないだろう。

この流れは大手企業、中小企業、ベンチャー企業など、企業規模を問わずにいろいろな会社で増えているから不思議である。
これからの人事は退職者に対してのフォローをしていく必要もあるかも知れない。

ご縁という言葉があるように…

転職というのはタイミングであり、年収、人間関係、労働環境の3つの理由から、労働人口の9割が転職を考えるする理由でもある。

定期的に連絡をとっておきながら、転職のタイミングで話をすすめることができれば、中途採用の費用についてもかなり抑えられるのではないだろうか。

新しいものを獲得するより、出戻り転職組をうまく活用する方法がある。
知恵を絞ることができる人事がどれだけいるのか、粘り強くそれをやり続けられる人事がどれだけいるかという事にはなる。

1つ目は直接のコミュニケーションとして、定期に会食をしたり、電話などでのフォローをしっかりしていくことである。
直接のコミュニケーションのため、反応もわかりやすい、改善点などがすぐに分かるため、いろいろな手段の修正ができる。

2つ目は任意にはなるけど、ソーシャルネットワークのコミュニティーを作ること。
非公開のコミュニティーで情報を提供していくことがポイント。
知り合いが転職したいと思っていたりするケースで、応募してくれる可能性もあるだろう。

3つ目はメールマガジンやblog等で発信をし続けること。
これも非公開のアドレスにしておくことが必要である。
公開アドレスにしてしまうと、エージェントや広告の営業のターゲットにされてしまうから。

仕組みを抜本的に見直すことから

また、制度も出戻り転職組、既存社員で差別されることが無いようにしないといけない。
年功序列、終身雇用が廃止された時代だからこそ、誰でもわかりやすく、評価について理解できるようなシステムを作る必要がある。

人事制度というものは一度作られてしまうと、時代の流れにあわせることなく、そのまま維持されてしまうことがほとんどである。
そのため、時代の流れに合わなくなり破綻をきたしているのだが、うちのルールということで、人事制度はそう簡単には変わらない。

一度決めてしまったルールを変更するということは、社内への同意も必要になるが、つくるのにも時間がかかる。
そういうことをあまり気にしないできた企業が多いというのも事実である。



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