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careercreatorをはじめたきっかけ

キャリアアップしたい…という相談がきっかけ

careercreatorとして、企業の人事として、いろいろな相談を受けることが多くあるのが、「市場価値をあげたい」「市場価値が高い仕事をしたい、会社にいきたい」という話がよく出てきます。

転職サイトがプロモーションの一環で行っている年収査定がきっかけになっているのは事実です。いくつかの質問に答えて、年齢を入れると自動的に算出されますね。"あなたの年収査定額は◯◯◯万円です!"というデカデカとした文字。その下にはあなたの年収査定額にあう求人案件を見ることができます。という検索ボタンもありますね。

これは転職サイトへ流入させるための手段であり、市場価値を高めよう、という人がたくさんいるのは理解できますし、それが有効な広告手法であることも間違いないのだと思います。実際にその後、転職サイトに新規登録をしたり、以前のレジュメを修正したりする人が多くなっていますから。

市場価値が高い=世の中の多くの企業に必要とされる、と考えればそりゃ市場価値は高い方がいい気はしますが、相談受けているとほとんどの場合で気づくことがあります。それは「市場価値を高めたいという人がほとんどコモディティ化している」ということ。

正確にいうと、「市場価値が高い人」というのがどういう人か自分で考えず、なんとなくキャリアを考えていて、「いやいや、それじゃ世の中のみんなと一緒だよ」という人が多いなと感じます。

コモディティ化している理由とは!?

なぜ私が友人や知人、SNSからの転職相談やキャリア相談を聞いて、「市場価値を高めたいと言うけどコモディティ化しちゃっているな」と感じたのかというと、それは、「その職種に就いている大勢の人と同じ経験をしようとしている」から。

例えば営業だったら、「今は1人の営業パーソンとして毎月目標を達成できている。このあとはチームマネジメントにチャレンジしてみたい」

「今まではパッケージ商品を売ってきた。これからは顧客に深く入って提案する営業がやりたい」みたいな話です。

こういった話はよく出てくると思うのですが、本当に上のような経験をしていく人が「市場価値が高い」とはどうしても思えないんですよね。

確かに、自分がプレイヤーだけでなくマネジメントができた方がいいでしょうが、それって市場価値高いのでしょうか?逆に、営業を3年とか5年やっていて一回も後輩の面倒を見たことがない人の方が少ないのでは?マネジメントの定義にもよりますが、2人とか3人のチームのリーダー的存在をやったことある人もたくさんいる気はします。

そう考えると、上記のような「市場価値を高める=みんながやっているような経験をする」みたいなアプローチはちょっと違うかな、と思っています。

市場価値が高いということはどういうこと!?

では、市場価値が高いというのはどういうことかを考えていくことにしましょう。

考え方は2つ。
1つは技術資産、人的資産、業界の生産性から算出されるデータ
もう1つは、レアキャラを目指す方法

まずは技術資産、人的資産、業界の生産性から割り出される数値についてこちらに詳細を書いていますが、3つの条件が揃うことでマーケットバリューが上がることになります。その3つの条件とは次の通りです。

1:技術資産 
2:人的資産 
3:業界の生産性

しかし、相談にくる9割の人が年収がアップすることと勘違いをしているから不思議なんです。まずやることは自分のスキルの棚卸してから、使えるスキル、経験と分けていく。

使えるスキル例
営業職…個人、法人、新規営業、既存営業
人事…採用、労務、給与計算、能力開発、キャリアカウンセラー
経理…単体決算、連結決算、仕訳、小口現金管理、国際会計基準、簿記
経験…マネージメントの有無、会社規模など

そして、専門性の20代、経験値の30代、人脈の40代でどれだけいろいろなことを食わず嫌いで経験をしてきているのか?

業界の生産性はこれから伸びる分野であったり、業界に対する嗅覚であり、衰退産業にずっといることはリストラの順番待ちとなります。常に成長している企業や産業にいることは年収が上がりやすく、年収の水準も高い傾向があるため、年収で考えるときには一つの指針となります。

この3つのスキルを洗い出すことができたら、三角形が正三角形に近いかどうかということがあなたの市場価値になります。例えるのであれば、格闘技中継で選手の戦力値を六角形で表示されるようなイメージです。

もう1つはレアキャラを目指すためにスキルの掛け算で独自化していくことです。4つのスキルがあれば100万分の1になる可能性があるからです。巷でよくいわれているのが、英語とプログラミング。この2つはこれから独自性を出す上で必要なスキルともいわれています。これに海外生活が加わって、海外営業がスキルとしてカードを手に入れられれば、レアキャラが完成します。

自分のスキルの棚卸しをすることで使えるスキルと使えないスキルを分別することができれば、あなたの市場価値が上る可能性が高くなります。

先ほどの営業の例で言えば、「自分で営業パーソンとして目標数字を達成できて、数人のマネジメントして」という人よりも

「今まで5社経験しているけど、高単価商品も低単価商品どちらでも圧倒的に売上をあげられる。しかもtoB向けでもtoC向けでも関係なく売れる。」
「5人のベンチャーを上場するところまで大きくもしたし、1万人の企業で新規事業も立ち上げた。数億のような小さい事業でも数百億の事業でもどちらも作れるし、マネジメントもできる」

のように「いそうだけど、なかなか出来る人がいない」という力を持っている人って市場価値高い可能性があるし、即戦力として企業文化に馴染んでくれたら、数字が上がりそうだというイメージができます。

所属していた会社全てでどんな商材だろうが圧倒的に売れる営業の人がいたら、どの会社でも欲しいと思うんですよ。こういう営業がいたら一躍トップ営業となり、会社全体を引っ張ってくれるんだというイメージができあがりますから、採用しやすいということになります。

ステップアップ方式から何人抜きという大抜擢の時代へ

時代の流れというものがありますから、数年後には確実に陳腐化しているので、いつまでも使えるフレームではありませんが、アップデートを繰り返して進化をしていくことは可能です。成功するかどうかは保証されていませんし、信じるも信じないもアナタ次第です。

ただ、今までのように「プレイヤーやって、成果出したら次はマネジメントやって…」のように積み上げていくような階段式のキャリアが市場価値が高い、と呼ばれるようなことはないかな、と。

それよりもいかに「いそうでいない人材」×「でも多くの企業が欲しい人」になれるか、を考えていくべきだなと思います。それがスキルの掛け算であり、レアキャラを目指す理由になります。

これから必要な感覚というのが「マーケット感覚」です。ただ、人材業界や人事などに携わっている方でない限り、なかなか客観的に「希少性」があるかどうかなどわかりません。

本当は、定期的に相談できるヘッドハンターや人材エージェントがいるといいんですけどね。なかなか転職が具体的にならないと相談しても相手にしてもらえなかったり。理由はこちらをご覧いただけるとより一層理解していただけます。

転職前提じゃなくて、個人の希少性を高めるための長期のアドバイザーとかあったらいいのかもなぁ。今はそういう人にしっかり寄り添ってアドバイスしてくれるようなのないですしね。だからこそ、自分で考えないといけない分、よく言われてることに考えが寄ってしまってコモディティ化する、という一面もあるのかもしれません。

careercreatorをはじめました!

コミュニティーや友人、知人の転職相談を受けているうちに、希少価値を高めたり、市場価値がわかる思考法など、エージェントや転職サイトでは手が届かない部分について、サービス化できないかと考える様になりました。

転職サイトやエージェントがHOWを教えるのであれば、careercreatorはWHYを突き詰めていくことができれば、市場価値を上げることができることに気づきました。

3ヶ月、6ヶ月で自分の市場価値を高めることができれば、転職活動をするときにも有利になりますし、複業を始めるときにもそれが強みとなって始められます。

利害関係がないから腹を割って話すことができますし、いろいろな角度から考えることができるようになると、視野も広がっていきます。1人で悩んでいたり、こんなことを質問してもいいんかな!?とモヤモヤしているのであれば一度お気軽にご相談ください。

ちくしょー転職だといって慌てて準備をして、転職した会社がブラック企業だったりしたら嫌ですね。そうならないためには、いざというときに備えて市場価値を高める準備をしておく必要があります。


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