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採用できる会社と採用できない会社の3つの差って!?

実に簡単なことで差別化ができる

私も相談を受けることが多いのですが、中小企業の新卒採用はうまくいかないということ。

ひと言いわしてもらうとしたら、「学生の立場で考えていますか」ということです。

学生にとって苦痛なことは時間の拘束と自社の自慢話を聞くことです。

席に座って、知らない学生に囲まれてしまって、自慢話を2時間聞くということ。

これは知らない人から2時間、飲み会の席で自慢話を聞かされることと一緒なんです。

合同説明会、就職、転職フェアで選考に人がこない理由は、ここにあります。

それは企業人事や経営者がイベント主催者の先入観と思い込みと決め付けの3重奏に気づいていないからです。

狭いイベントスペースでまわりがうるさい中、企業の自慢話を聞くというのは苦痛です。

しかも、何社も見てきていたら、疲労はピークに達しているのは間違いありません。

そういう学生に対して的確にアプローチをしているのかどうかということを考えてほしい。

人が集まらないのは、原因があるということを認識してください。

原因は人事採用担当の人柄、相手を思いやる気持ち、他社との差別化をすることです。

奇を狙っていしまってはいけないということ。

また、やれない、できない、無理ということを連呼する人事担当者がいる会社はすぐに担当変更をしてください。

そういう思い込みをしている以上、進歩がないというのと枠からはみ出すことができない。

実はシンプルなことですが、気遣い、心配りが出来ない企業が多いということが残念だ。

自分たちはこうやってきたという自信が動脈硬化のコブのようになり、新しい発想を潰しているというのがよくわかります。

人間関係の動脈硬化が起きていることに気づかない人事がいる以上、経営層と二人三脚で採用をすることはできないからだ。

そして人事に営業のトップを投入しろと言われてしまったり、人材の墓場といわれるのはこういうところが所以だろう。

そうならないためには人事が自力で考えて経営者の意図を汲み取ることが必要だ。

学生に配慮をした企業が勝つ

合同説明会で異彩を放つ企業が数社あり、その人事担当と話をしたことがある。
「◯◯さんの会社は学生が集まっていますけど、どれぐらいここから選考にのりますか?」という質問に、「うちは70〜80%は選考に来てくれるので感謝していますよ。」とさらっと答えた。

「歩留まりとしてはすごい数値ですね。普通の説明会からも同じぐらいくるんですか?」と尋ねると、「インターネットの影響で、ドタキャンが多くて、60%来ればいいぐらいですよ。」とちょっと厳しい表情にかわった。

合同説明会での姿勢を見ていると、普通の会社では考えられないものだった。

まずは採用担当者と人事担当の人たちが会場中を歩き回りながら、学生に声をかけていく。

ここからが他社と違うところだった。

ブースには長机が1つおいているだけで、資料を置いているだけだった。

パソコンでプロジェクターなどは全く無かった。

本当に10分ぐらいの立場話で、会社での面談や会社見学というスタンスでアポを切っていた。

また、この会社のスゴイところが若手社員と女性社員をうまく活用していた。

新卒で入ったばっかりの社員や3年目ぐらいまでの社員が学生と話をしていたのが印象的だった。

ほとんどの企業が、ベテラン社員が仕切って、PowerPointを使って会社の自慢話をするのが、合同説明会での定説になっていたからだ。

学生からすると喋りやすい相手が出てくることによって、気になることを遠慮無く聞けるというメリットがある。

女性社員が説明をしているのもおなじように、話しやすい雰囲気を作っているのがうまかった。

反対にブースに人が集まっていない会社を見てみると、シニアの社員が座っている。

おそらく、会社の役員クラスが座っているのは雰囲気的に伝わってきた。
よくいえば、社会の荒波にもまれて勝ち上がってきた人たちという、渋いおっさんです。

悪くいえば、話しかけにくいおっさん達ということで、聞きたいことも聞けないという無言の圧がでています。

フロントには若手社員を活用することを私が進めている理由もそこにあります。

若手、女性を使わない理由は

私は人のいないブースに赴いて、経営者や役員にインタビューをしたことがあります。

「御社はなぜ、若手社員や女性社員をつかわないのですか?」と質問をしたところ、「若手は経験が不足しているから会社のことをわかっていない」
「女性を採用したとしても直ぐにやめてしまうから戦力化できない」などと否定的な答えが返ってきます。

せめて、事務の一般社員を連れて行く事で違うと思うのですが、そういう発想もないというのが現状です。

できない理由を必死につけようとするだけで、合理的な発想というものがない。

若手社員であれ、女性社員であれ、最初っからうまく学生に対して説明できる人は皆無でしょう。

それはベテラン社員、管理職だって怪しいのです。

最初っからベテラン漫才師のように喋れる人は皆無です。

最初っからできないからと言って、すべての役職者が採用を担うということもありません。

特に中小企業の場合、黙っていても、半数近い学生がほとんど寄り付かないのですから、だったら、数回の失敗については受け入れればいいだけ。そこを割り切れる会社はなかなかありません。

差別化は簡単にできる

学生さんが集まっている企業は本当に簡単なことで差別化をしています。

旅行業がメインの会社ではアロハシャツをきている企業もありました。

ハワイがメインで取り扱っている旅行代理店ということでアロハシャツというイメージに繋がったそうです。

旅館の企業は、ブースで説明している社員が全員和装であるということもありました。

スーツがほとんどの中で和装というのは目立ちますし、印象に残りやすい。

目の付け所をちょっとかえるだけで簡単な差別化ができるということに気づいていないことが多くある。

これは非常にもったいないし、ソーシャルネットでもファンをつくる内容であればいいのですが、ほとんど無意味な書き込みをしている企業が増えているのは事実です。

これからは個人の時代ですから、もっと大変な時代になっているため、
人脈硬化、思考の停止などが起きにくくするためには、チャレンジをすることを忘れないでください。

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