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インド市場で人材サービス展開を考える

先日講演の機会をいただき、とある企業さまでお話をしました。
テーマは、
「外国籍人材サービス市場で
雇用ボーダレス化へのあくなき挑戦」。
国内人材サービス業界の中でも、とくに小規模である外国籍人材紹介市場でなぜ戦うのか。また今後の展望として、インド市場へ挑戦をプランしていることもお話しました。

スライドを改めて見ると、いろいろ情報が詰まっているので、小出しにしていきたいと思います。

「なぜインド市場なのか」
インド経済に関して、2020年はコロナ蔓延により失速してしまいました。しかしながら、人口規模でみると13億人マーケットとなるため、規模として中国同様魅力的であります。
モディ首相就任以来、経済成長率を見ると右肩上がりが続いていました。2016年6.8%, 2017年7%を記録し2018年まで数値を伸ばしました。2019-2020年に失速するわけですが、引き続き増加する人口(2050年には17億人と推移)、人口の多くが若年層であることを省みるとポテンシャル高い市場であると言えます。

日印関係が大変良いこと、経済的協力も闊達であることはプラスです。
日印関係についての記事(出典:nippon.com)
モディ政権下で推進されている「Make in India」施策は製造業の市場拡大、技術研鑽を後押しし、外資誘致も積極的です。(税的優遇などにより)

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「インドでの人材サービス事業展開について考える」
今後、人材サービス展開をインドで考えている企業は現地ニーズや慣習を知っておくと良いでしょう。
インド現地の人材サービス市場規模は、2280億インドルピー(2011年時点 ソースHuman Resourse Solution In-dustry)。人材派遣サービス7割、人材紹介サービス1.5割、残りRPO(人事代行)の内訳です。

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上述した通り、人材紹介サービスの利用はごく少数です。
企業の採用手段としては、ほぼダイレクト採用が好まれております。リファラル採用、ジョブポータルサイト活用、SNS活用などが中心です。

人材紹介サービスを活用する目的は、ミドル/シニアレベル人材を獲得するさいに利用されています。
今後、ジュニア層の採用も紹介サービスが利用される日が来るのでしょうか。日本同様、少子化現象となればサービス展開が可能かもしれません。今のところ、ジュニア人材は数は十分すぎるほど存在するため、質を担保する人材紹介サービスなどはニーズがでてくるかもしれません。

日本と比べると、人材サービスニーズに違いがあります。

インド進出を考えている場合、市場ニーズの実態を正しく把握することが大切です。

キャリアフライ 大野理恵

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