わさび:「普通」という刷り込みに気づいたらたコレ
【わさび:一條裕子】
「普通」とか「常識」ってなんなんだろうね。
普通と常識でないことって、なんでそんなにダメだと否定されるんだろうね。実はとてもあいまいな「普通」とか「常識」をどうして人は大事なことだと思うんだろね。
社会人の「常識」ではマスクをしたまま挨拶をすることは「非常識」だった。ところが2020年3月の日本。出歩くならマスクをすることが「常識」とされた。自分たちが信じていた「常識」が作られた(もしくはその周辺で生きる人間で作った)しがらみだと知った瞬間だったと言える。「常識」とはその周辺で生きる人々の共通の刷り込み。
同様に知らず知らずに「普通」だと思い込んでいることがある。それも刷り込み。自我が芽生える前からその生活の中において刷り込まれるものが多い。知らず知らずにそれが「普通」だと思い込んでしまっていて、疑うこともない。
さて、そんな時にはこの物語「わさび」。
淡々と描かれる帯刀家(たてわきけ)の日常。普通の生活。
え。いや、ちょっと、待て。それ日常?普通? ・・・???? あ、アレ?これ、疑問に思う自分がおかしいの???
あなたはもう、「普通」とはただの刷り込みだと気付いてしまった。もう、気づく前に戻ることはできない。
そんな時は、この物語を読んで、自分の中にそれでも残っている「普通」や「常識」のカケラを払い落とそう。それ、どうせ、次の時代には不要だから。
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