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父の教え

今日は思ったままをつらつらと書いていきますので
落としどころがないかもしれません。

先日2月6日に父が永眠致しました。

享年77歳、平均くらいではないかと思います。

以前このメルマガでも書きましたが、父は5年前に余命3か月宣告を受け、
東京オリンピックを見たいと、それまで頑張ると…。

結果1年延期された東京オリンピックも、冬の北京オリンピックも見ることが出来ました。

何度も何度も「奇跡だ」とお医者様に言われながらも
それでもお正月にはすっかり小さくなった父を見て、そろそろなんだなと覚悟した私たち家族でした。

ただ、病人はみんなそうだと言いますが、体が自由に動かせなくなり、
呼吸も酸素を入れないとしにくくなるとイライラは募るもので、

もともと超我儘な性格に輪をかけて、超超我儘言いたい放題の父に、同居の母や姉は大変でした。

それでもやはり最後のお別れには、みんないい思い出しか出て来なくて
我儘放題の思い出すら、笑い話になりました。

そんな父のことを思うたびに考えるのは、やはり生涯教師であったと思います。

親が子供に残す唯一の財産は教育だ、が口癖の父でした。

言い訳をするな、自分で決めたことは最後までやり切れ
途中で投げるな

そんなザ・昭和の教えをふんだんにしてくれたと思います。

3姉妹の中で最も父に反抗的で、一番どつかれまくった私で

中高生のころには「お父さんと一緒の空気は吸いたくない」
と公言していたほどです。(今考えるとひどいですけどね(笑))

それでもふと気づくと、そんなザ・昭和の教えを一番受け継いでいるのも
私ではないかと思います。

3姉妹の誰かは教師になってほしいと思っていた父ですが
3人とも選んだ職業は教師ではなく。。。

でも結果私は「社会人の色んな階層の方々に研修をさせて頂く講師」
となったわけで、ある意味教師に一番近いのかもしれません。

昨今ではZ世代、さらにはα世代と時代はどんどん変わり、

マネジメントの仕方も、リーダーシップの在り方も、
当然優秀な人物像も、そして組織風土も制度も変わってきています。

ほめて伸ばす、サーバントリーダーシップ、コーチングと
手法はもちろん変わってはいますが

でもザ・昭和の教えが全て今の時代に即していないわけではないと思います。

言い訳をしない・途中で投げ出さない・最後までやり切る

これは昔も今も共通している教えであり
管理職の方々がメンバーに伝えていきたい姿勢や在り方です。

そして当然優秀な人たちというのは当たり前にこれをやってのけます。

ただ、その伝え方や相手の感じ方が変わったということに過ぎません。

父の訃報を聞いた日は、とある企業様で管理職研修の
最終回を講師として登壇しておりました。

管理職の方々から
「俺ら昭和世代には全然共感できないし、分からん…。でも分かろうとしていかないといけないですね。」と感想も頂きました。

いつの時代にもジェネレーションギャップは生じます。

でも大事なのは、違いを認識し分かろうと歩み寄ること。
まずはしっかりお互い心を開いて話をしてみること。

そこから何か変わり始めます。

そうやってお互いに変わり続けていくこと、
これが変化であり成長だと思います。

皆様の変化成長のきっかけに携われていること、
父の希望であった教師に近い仕事をさせて頂けていること、
改めて嬉しいなぁと感じます。

最後に…

実際の父の介護看護を目の当たりにして、たくさんの方々に助けて頂き、支えて頂きました。

すごいお仕事だと思います。

弊社でも介護看護の業種のお客様も多く…ですが実際に目のあたりにすると、本当に頭が下がります。

有難うございます。

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