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キャリア「ブランク」な事例


私たちの研究や事例収集では
無価値とされていた離職・休職・不登校などが
よい転機につながっている人もいる
という視点で研究活動しています。


そんな活動をしていると
「そんな良いものじゃない」
「悪い事例も研究しろ」
「私はキャリア『ブランク』になった」

とコメントや連絡をもらうこともあります。


そういう言葉をもらうと
いつも考えてしまいます。

確かに
良い事例ばかり調査をして
楽観研究になっていないか。

そこから人生が悪転した人の
事例もちゃんと調査して
フラットな目線を持つ方がよいのか。


重箱の隅をつつかれた
というよりは
なんだか大切なことを
教えてくれているような
見過ごせないひっかかりを感じます。


そう思ったときに
このキャリアのブレイクが
良い期間だったのか
悪い期間だったのか

当事者はいつ判断しているのだろうか
と、思いました。


・休養を取って気分がよくなったとき
・好きなことを思い出したとき
・納得できる方向性を見つけたとき
・次のキャリアが決まったとき
・次のキャリアで活躍したとき

いろんなタイミングで評価する人がいます。

そして、逆に
評価しない人も一定数います。


まだ評価できません。

この期間がよい転機になったか
まだ分かりません。

死ぬ間際に分かるかも。


そんなことを言う人もいます。


「終わりよければすべてよし」


そんな言葉もありますが
この「終わり」というのは
いつのことなんだろうと感じます。


その期間が
「ブランクだった」
と結論づければ
それは「ブランク」と
認知してしまう訳です。


それは周囲が認知させるときもありますし
本人が認知を深める場合もあります。

ブランクと結論をつけずに
諦めず粘り強くがんばれ。

そんな風に
言いたい訳ではないのですが
「保留する」という感覚くらいでも
よいのではないでしょうか。



読売新聞の記者さんが
キャリアブレイクのことを
記事にしてくれました。

その記事の中央には
「まだの時間」


そう。

私たちはこの
まだの期間を大切にしている。


それは「まだいける!」と
声を荒げて声援を送るのではなく


「まだ」という時間を
ちょっと面白がるくらいの
雰囲気で受け止め活動しています。


引き続きよろしくお願いいたします!!


キャリアブレイク研究所
代表理事 北野貴大

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