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#13「相手の気持ちを察する事が出来る」という強みって、一歩間違うと自己満足に感じてしまう件

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キャリアコンサルタントの笹井典子です。

自己PRの話をしていると、接客業のアルバイトをしている学生からよく出てくる「相手の気持ちを考える」「相手の気持ちを察する事が出来る」という強みがあります。

相手の気持ちを考える事はとても大事です。相手の立場になって考えられる事って素晴らしい事だと思います。

でも・・・「わたしは相手の気持ちがわかる人」って言ってしまうと。なんだか超能力者っぽいというか、自己満足に感じてしまうのは私だけでしょうか?

だって、相手の気持ちって「想像」しているわけですよね。その想像が合っている確率が高いって事が強みって、なんだか違和感・・・


先日、こんなことがありました。

仕事関係で知り合ったAさんという方から、ちょっと手間のかかる頼まれごとをされてたので、それの対応した時の事。

お礼にと、ドライフルーツ入りのアーモンドを頂きました。「先日、笹井さんミックスナッツ食べていたから」と一言添えて。

確かに間食はナッツ類を食べるようにしていたので。それを見て頂いたのだと思います。相手の事をよく観察して、細やかな気遣いが出来て素敵だなぁと思いました。

が、しかし

私はドライフルーツが嫌いなのです(涙)たぶん、普通のミックスナッツよりも、ドライフルーツが入っている方が高価だと思うのですが(しかもイチジク入り!)、せっかくお礼で頂いたのに、申し訳無いと思いつつ、残念ながらそのプレゼントは、ドライフルーツが大好きな夫の元へ。

誤解していただきたくないのは、私はAさんを責めいてるわけではないのです。大変感謝しているし、むしろ申し訳なかったなぁと思っています(;^_^A

ここで私が伝えたいのは、「いくら相手の立場に立っても、自分の価値観で考えている想像は必ず当たるわけではない」という事

Aさんは好意でドライフルーツ入りのナッツを選んで頂いています。私の事を見て、「ナッツが好き」という事も考えてくれています。

でも、ドライフルーツが嫌いという事は想定していないわけです。少しお話をして感じたのは、Aさんは健康志向や食事の意識の高い方。ドライフルーツは積極的に摂っているとしたら、「ドライフルーツは体に良いし、食事を気にしている笹井さんもドライフルーツ入りの方がきっと喜んでくれる」と思って頂いたのでしょう。

でも、自分の価値観の枠で考えている事が、相手の価値観と合わなければ、その想いは伝わらない訳です。

一流のおもてなしが出来る方って、自分の「自我」を0にして相手の事を考えているのだと思います。茶道のおもてなしの心でも、自我を消して相手の事だけを考える域に達する事が難しいからこそ、極めるのが難しいのではないでしょうか?だからこそ、「私は相手の気持ちを察する事が得意」と胸を張る事に違和感を感じてしまうのです。

で、最初の「相手の気持ちを考える」「相手の気持ちを察する事が出来る」という強みはどう表現したらよいの?という点ですが

「相手の気持ちを察する=空想の正解率」を強みにするのではなく、その正解率を上げるための行動を強みにしてはいかがでしょうか??相手の気持ちを察するために何をしていますか?

観察? 些細な会話を覚えておく努力? 積極的に会話をしている?

恐らく、自然とこんな事をしているのではないでしょうか?

観察力や、情報を整理し予測する力が、正解率を上げているとしたら

これは立派な強みになりますし、結果として「相手に喜んで頂いた」という「相手の気持ちを予測する事に成功した」という事に繋がっているのではないでしょうか?

「察する強み(空想)」よりも「察するために起こしている行動(事実)」をアピールした方が、あなたの強みが相手に伝わるので、この強みを考えている人は是非、さらに深めて考えてみてください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Have a great career_weave!


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