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3月15日夜に、日本キャリアデザイン学会さんが定期的に開催している「キャリアデザインライブ!」に参加しました。
テーマは「デジタル時代の人材戦略 リスキリング」。講師はリクルートワークス研究所の石原直子さん。「リスキリング」は最近よく聞くのですが、へぇぇ~という話題が多く、とても勉強になりました。

リスキリングを考えるうえでDXを理解する

リスキリングを語るうえでDX(デジタルトランスフォーメーショ ン)の話は外せない!ということで、DXの話からスタート。
・現代において制約や不自由を 解決する可能性が最も高い手段。それがデジタル。
・デジタルの力を使って 「これまでにない形で課題を解決すること」 。これをDXの仮の定義とする。
・「人手不足だからデジタルの力で業務効率を高めた」はDXではない。
・「これまでにない形の新しい顧客体験」 を生み出すこと。これが新しいDXの定義になるであろう。

「新しい顧客体験を生み出す」という点がポイントで、DXの人材というのは高度なデジタル技術を持っているだけではダメで、その視点を持って人材育成をしないといけない、とのこと。

デジタル人材とリスキリング

・高度なデジタル技術を駆使して ビジネスモデルの変革をリードする人材 ・自分の持ち場でデジタルを使いこなし変化に適応し、加速させる人材
の2つのタイプの人材が必要とのこと。
これは社内だけで育成するのは難しく、またこういう人材を増やす人材戦略が必要で、ここでリスキリングが出てくる。なるほどぉぉ。
 *「再び、スキルを身につける」=リスキリング

リスキリングは事業者が進めるもの

デジタル人材の育成は事業のため。
事業に、いま必要なスキルを身につける。これがリスキリング。
であれば、リスキリングは事業者が従業員にさせるものであるはずだ。

ここが一番、へぇぇと思った。
スキルアップも、キャリア形成も、リスキリングも、いわゆる「自助」の世界で、変化の激しい時代、人生100年時代なんだから、会社にもたれかからずキャリア自律だ!という話の流れのなかにリスキリングも出てきているから。
もちろん、講師の個人的見解であるから、それが正解かはわかりませんが、事業を推進するうえで必要なスキルなんだから、仕事としてスキルを身につけさせるのはそうだよなぁと思いました。

経営者もリスキリング

経営者が「わたしはデジタル苦手だから…」ではダメだ!と断言(笑)
外からDXを推進する人材をヘッドハンティングしてきても、経営者に知識がなければたいていはうまくいかないものだと。
よくありそうな話ですねぇ・・。

外部の無料コンテンツでリスキリング

マイクロソフト、Google、AWS、セールスフォース など、ベンダーさんが自社製品を使ってもらうための無料講座・トレーニングがとても充実しているそうです。
・Grow with Google
・Salesforce Trailhead
など。
こんなのがあるとは知りませんでした。無料でオンラインでもできるならやってみようかなぁと思った。

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講師のお話は60分。そのあと30分で参加者と講師とのディスカッションタイム。ただただ耳を傾けていた90分ですが、裏話的なことも聞けて、ワクワクしました。
日本キャリアデザイン学会には、キャリアコンサルタントの資格をとったあとに入会したのですが、オンラインで参加できる会員無料の講座(今回の会は非会員だと2000円)も頻繁にあるので助かってます。

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