見出し画像

「キャリアコンサルタントは稼げない」は思い込み

先日開催されたイベント『これから「キャリア支援」を仕事にしたい方へ~スタートアップを成功させるヒント~』の参加者アンケートを受けて、当日お伝えしきれなかった、私自身がキャリアコンサルタントとしてどのように仕事を広げているか、キャリアコンサルタントは実は稼げる仕事であると思っていることなど、ひとつの事例として思考開示しています。

「キャリアコンサルタントは稼げない」は思い込み

キャリコンサルタントの資格をとっても仕事が広がらない、というのには2つの理由があると思います。

①キャリアコンサルタントには独占業務がない
専門性のある仕事として認められた国家資格ではありますが、医師や弁護士のように独占業務がない、名称独占資格です。
資格をとったからといって、この仕事が専門領域として用意されていますよというものではないので、仕事する場所や相手を見つけにくいという感覚はあるかもしれません。
「キャリアコンサルタントです」と名乗らなくてもキャリアに関するカウンセリングをしている方もいますし、上手な方もいっぱいいらっしゃる現状です。

②キャリアコンサルタント=面談する人という固定概念
「資格をとったもののどんな仕事をどんな場所でしたらいいのかわからない」「とりあえず面談を始めます」という声を多くの方からいただきます。
こうした声が多いのは、キャリアコンサルタントの仕事=面談のイメージが強く、面談以外の選択肢を描けないことが原因ではないでしょうか。

確かに面談のお仕事は重要な業務ですが、キャリアコンサルタントはキャリア支援をするプロ。支援のひとつとして面談があるだけなのです。
「独占業務がないから、面談するしかない」と思うと、仕事を広げることは難しいですよね。

実はこれ、全く逆だと私は考えています。「独占業務がないなら、つくればいい」そんな発想でお仕事させていただいています。

たとえば私の場合、企業で働く従業員向けカウンセリングを中心に、採用、教育研修、労務、キャリアに関するコラム執筆など、活動内容は多岐に渡ります。「企業におけるキャリア支援」「キャリアに関する仕組みづくり」という観点で考えると、仕事は無限につくりだせるのです。

キャリアコンサルタント=面談という枠を外すことが大切だと思います。

選択肢を広げる3つの視点、5つの領域

仕事の選択肢を広げるためのポイントは、自分のことを3つの視点から分析して知っておくこと。そして自分はどの領域でどんな人を対象にして仕事をしていきたいのか、領域を設定することです。

◆3つの視点
①強み・能力(CAN)は何か?
②必要とされること・求められること(MUST)は何か?
③興味・関心・こだわり・価値観(WILL)は何か?
キャリア支援5つの領域

◆キャリア支援5つの領域
①企業向けの仕事…採用、社員教育・研修、福利厚生制度
②子ども・学校教育…小中学校、高専、短大、大学など教育・訓練機関
③行政(公共機関)…ハローワーク、ジョブカフェ、生活保護
④人材業界の仕事…人材派遣、人材紹介、再就職支援
⑤個人向けの仕事…個人カウンセリング
3つの視点を書き出してみて、自分がどの領域の仕事がしたいか、向いているのか5つの領域から考えてみてください。

もちろんこの5つ以外にも領域はありますし、1つに絞れず重なることもあるかもしれませんが、キャリアコンサルタントとしてどこに向かうのか、自分は誰をどう幸せにしたいのかがはっきりして、自分軸を作るヒントになるのではないかと思います。

はじめの一歩の踏み出し方

元記事はこちら(2484文字)

図8

社名 :HRラボ株式会社
URL :https://hr-labo.jp/
代表取締役:塚田 亜弓
所在地:東京都千代田区一番町10-8 一番町ウェストビル5F
設立 :2017年1月
事業内容:キャリア支援・カウンセリング事業

サポートいただいたお金はすべて、キャリコンサロンの活動に使います。