マレーシアで「働く」に対する捉え方が変わった話
これまで転職3回。大企業育ちの末にスタートアップのVoicyで現在奮闘中のAYAです。
先日、衣替え前の整理で断捨離をしていました。
こんな時あるあるで、昔買った雑貨だの服、写真を見返して懐かしい気分に浸ってしまい、なかなか断捨離は進まず…(笑)
そんな中でマレーシア時代の写真もたくさん出てきたのですが、マレーシアでの経験は私にとっての「働く」のイメージがガラっと変わった時間だったと改めて思いました。
ということで、改めてマレーシアで出会った素敵な思い出を振り返ります。
仕事中は真面目に!
なぜだか日本にいると「仕事は大変で辛いこと」という印象を持つ表現が多いように感じます(私だけ?)。理不尽なことに耐え、お金を貰うために自分の感情を押し殺して、心身を酷使するようなイメージ。
「楽しい」なんて言うと、真剣に取り組んでいないんじゃないか、と言われそうな時もあるぐらい。
実際、社会人1年目の頃の私は、笑いすぎだとか、もっと真面目にしなさい!などと先輩によく怒られていました。そんな日々を通じて、徐々に日本のサラリーマン社会に馴染んでいったようです。
ところが、マレーシアで働いてみて、すっかり元通りに。
仕事は新しいことに出会える宝庫
マレーシアで現地の銀行「Maybank」で働き始めた頃、初日の挨拶で「早くキャッチアップして、みなさんの役に立てるように頑張ります」と神妙な面持ちで同僚に挨拶した時のこと。
「そんな緊張しなくていいよ!」「もっとリラックスしてね!」と口々に同僚の皆さんからお声がけいただき、異国の地で日本人一人ぼっちになった私はホッとしたのを鮮明に覚えています。
さて、マレーシアでは生まれて初めてイスラム金融に関わったので、日々分からないことだらけでした。日本に帰ってからこの話をすると「大変でしたね」と言う反応を頂くことが多いのですが…
マレーシアで働いているときに同僚に「分からないこと多すぎるよ〜」と言うと、同僚から「いっぱい新しいこと知るチャンスだね」などと超ポジティブな反応がいっぱい。
当時の上司にも「いつも同じことばかりだったらつまらないよね。出来なくても新しいことと出会えるって面白いよね。出来ないことにフォーカスせずに出来るようになったことにフォーカスして楽しもうよ」とアドバイス頂いたことは大切な思い出です。
周りからもポジティブな反応をもらうと、新しいことにトライすること自体が楽しくなると言う単純なカラクリで、本当に楽しく色々な業務に挑戦させて頂きました。
出来るようになったことを言語化する大切さ
そういえば、当時の上司に「出来るようになったことにフォーカスしよう」とアドバイスを貰った際に、もう1つとても大切なことを教えてもらいました。
それは、出来るようになったことをしっかりと言語化すること。
上司に映る私は、分からないことを言語化することばかりしていたようで、出来るようになったことを問われると途端に言葉に詰まる。
結果、めちゃくちゃネガティブな性格に見える(笑)
なぜ出来るようになったことを明確にすることが大事なのか?
それは、自分の目標に対して、出来なかったことがあったにせよ、出来たことをはっきりさせることで、設定した期間で習得できる領域が分かる。つまり、それって自分の得意分野の可能性が高い。
「自分の特性を知ることで、自分を活かしやすくなるんだよ」というアドバイスは本当に心に響きました。
チームミーティングでも取り入れられる
実際、チーム内の週次ミーティングでも業務進捗状況の共有の他に、以下のような内容を共有する習慣がありました。
先週1週間で出来るようになったこと
チームメンバーからの「おめでとう」で自己肯定感が爆上がり!頑張ったけど、うまくいかなかったこと
チームメンバーから「私の場合はこんな工夫しているよ」とアドバイスをもらう機会が得られました。
このような内容をチームメンバーで共有していると、誰がどんなことが得意で、どんなことを不得意とするのか?も分かりやすくなり、チーム内連携が非常にスムーズでした。
もっとも衝撃だった一言
ところで、マレーシアの治安はそれほど良いと言えず、流しのタクシーは危険でお勧めできません。
なので、海外からの移住組で自家用車を持たない人は、信頼出来るタクシードライバーさんに連絡して必要な時に依頼します。私も移住組の先輩に紹介してもらったタクシードライバーさんにいつも依頼をしていました。
ある日、ドライバーさんと共働きに関するお話になりました。
ドライバーさんから「日本は女性の社会進出の比率が低くて、”寿退社”と言うのが普通だって聞いたけど本当?」と聞かれたのです。
流石に”寿退社”は今では殆ど聞かなくなったと思うけれど、子供が生まれると仕事を辞めるママも多いかな、などと話をしていると、ドライバーさんのご家庭の話に。
マレーシアでは共働きは一般的ですが、そのドライバーさんはお子さんの一人が重い病気で毎日通院や看病が必要なのでワイフは仕事をせずにずっとお子さんのお世話をしているのだとか。
その時、彼からの一言にハッとさせられたのです。
「裕福だったらナニーをフルタイムで雇って、彼女にも働いて貰えるのに、働くチャンスを我慢してもらってるんだよね」と。
働くってチャンスなんだな、と。
その時に改めて「働く」という権利を大切にしていこうと思いました。
今後も「働く」を通じて、楽しんで多くのことにチャレンジしていきたいと思います。
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