見出し画像

転職「直後」のサポートについて考える

「内定承諾から入社直後って結構不安かもしれない」

先日、知人の知人からキャリア相談の依頼をいただきオンラインでお話しているときに感じたことです。過去の自分の転職活動を思い返してみても、確かにそうかもしれないなと。今まさに同じように感じている方いたら、なにかしら力になれることはないかなと思っています。

転職して新天地での業務をスタートしているけど、なにやらどうもしっくりこないという方や、今転職活動中で新しい環境に少し不安がある方にぜひ読んでいただけたら幸いです。

転職活動中と「その後」の温度差

今、日本の転職市場は10年以上、「売り手市場」が続いている。コロナショックの2020年は落ち込んだがそれでも当時の有効求人倍率は2014年頃と同水準で依然高く、今ではすっかり需要はもとに戻っている。

そんな市況の中で「そろそろ転職を考えるか」と転職サイトに登録すると、これでもかと様々なアプローチが届く。「一緒にキャリアを考えましょう」「あなたの経歴なら、良い条件で転職できます」「まずは気軽に、カジュアル面談から始めましょう」などなど、熱烈なアプローチが届く。そのさまは「モテモテ人材」と界隈では呼ばれたりするくらい。

転職活動が始まると、人材サービス会社の担当者や転職先の人事とやりとりをします。活動中は、これまでの経験を評価してもらえることが多かったり「なにか不安なことがあればなんでも言って下さい」とサポートも手厚い。そのようなプロセスを数か月過ごし、色々な思考を巡らせ、時に葛藤し、いよいよ内定承諾をする。

スン…

と、このタイミングで周囲の熱量が急激に下がる。具体的には連絡頻度が減り、やりとりも事務的になっていくことが多い。なんなら連絡がまったくなくなることもある。

なぜか?

簡単に言えば、「内定承諾≒入社の約束、であり、その人が入社することが決まったから」な訳です。

人材サービス会社のマネタイズポイントは「紹介した求職者の入社日」であり、人事採用担当者の目標も入社人数である(ことが非常に多い)。つまり今までサポートしてくれた周囲の人の目標は、求職者が内定承諾したタイミングで成る。ゆえに、興味関心が次の求職者に向かうことから、その求職者への温度は下がってしまうことが多い。

自分も経験として、転職活動中は熱烈に色んなことを言ってくれた人材エージェントが内定承諾してから入社日まで連絡がこなくなり、「最近連絡とってないけど、報告はしておこう」と入社当日に「今日から初日です!」と連絡したら「あ、今日からですね。頑張ってください!」という返信が来て、少しだけ「あれ?なんだか変だなぁ」と思ったことがあります。

もちろん、ここまで書いたことに当てはまらない、内定承諾後も手厚くしっかりとサポートしてくれる人もいらっしゃるとは思いますが、おそらくそういう人ばかりではないのではないかと感じます。

入社直後は超重要

様々な方のキャリアに関するお悩みを聞いていると、「入社したばかりで相談できる人がいない(中の人に悩みを言うのも憚られる)」「しんどいけどもう少し踏ん張ったほうがいいのか・逃げ出したほうがいいのか判断がつかない」・・など聞こえてきたりします。

新しい環境に行く以上、ギャップは必ずあります。

そんな時に、周りに頼れないのはしんどいですよね。ニューカマーが定着し価値を発揮するためには最初の90日が重要であるという理論があります。本来、しっかりとした受け入れ体制を企業が準備できていればいいのですが、そのような環境は相対的に見て稀です。

最悪、残念な早期離職につながるケースもあります。自身のキャリア形成にとってかなりもったいないと感じます。ここで話を聞いたり、思考の整理のお手伝いをすることで今一度踏ん張るサポートをしたいなと個人的には思っています。どういう建付けがいいか検討中なのですが、もしここまでご覧いただいて、ご興味お持ちいただいた方はお気軽にTwitterでDMいただけたらと思います。ぜひいろいろお話しましょう。

https://twitter.com/career_labo1

まとめ

「転職直後のサポート」という領域に大手の転職サービス会社は積極的に参入してこないんじゃないかと思う。とても嫌な言い方になるが、転職直後に躓いている人がいたら、また転職させたほうが彼らの利益になるから。

別に早期離職自体が絶対に悪いとは思わないけど、リスクもあったりする。だからこの領域で、主体的にキャリアを考える個人のセーフティーネットを作れないかと思っています。

今まさに、少しもやっとしていたり・めちゃくちゃ大変な思いをしているという方がいたら、まずは発散からはじめてみませんか?

最後までご覧いただきありがとうございました!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?