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副業で始めるキャリア支援の方法

副業で広がるキャリア支援の可能性

キャリアコンサルタントが、資格取得後にキャリア支援の仕事を始める時に副業は選択肢になるのでしょうか?

賛否あると思いますが個人的には「副業は、これまでの起業の形を変えるし、魅力的な選択肢」になると思います。わかりやすく言うと社会人の独立インターンシップ。PDCAを回しながら自分の起業スタイルをつくっていくことができます。

僕は副業ではたらくキャリアコンサルタントを契約する側からスタートしました。これまでも副業人材の方と契約し、2024年現在は6名の方と副業契約をしています。ありがたいことに、近畿経済産業局の副業事例の一つとしても選ばれています。その魅力な気づき、今度は自分が副業する側も体験してみました。

契約する側、働く側の両方をやってみて見えてきたのが、今回のキャリアコンサルタントの資格を活かした副業のスタート方法です。


副業キャリア支援の魅力

副業としてキャリア支援を行う魅力はなんなのでしょうか?

個人的な感想になりますが、「経営的な視点を身につけることができる」「これまで接点のなかった他の会社の仕事を知れる」「自分の可能性を試せる」の3つが大きいと思っています。

経営的な視点を身につけることができる

一つ目は、経営的な起点を身につけることができることです。特に、仕事の流れや時間感覚、コスト感覚を知ることができる体験は貴重です。フリーランスで必要なビジネススキルを身につける機会にもなります。

視野が広がり、自分の強み弱みがわかる

二つ目は視野が広がることです。副業としてキャリア支援を行うことで、これまで知らなかった仕事を経験できたり、他社の仕事の進め方などを経験できます。一番大きいのは、自分の市場価値が
見えることです。自分の強みや弱みを知り、自分を客観視できるのはとても良いことだと思っています。個人的には長く働いている人ほど、一つの会社の価値観に気づかないうちに染まっているので発見も多いと思います。気づきがたくさんありました。

自分の可能性を試せる

最後は自分の可能性を副業で試せることです。
実際に体験してみることで、その仕事の向き不向きが分かりますし、自分のやりたい仕事かわかります。転職の前段階でしたいこと、できることを体験できるのはリスクヘッジの意味でもオススメです。

自信になることも

個人的には上記以外に、一番大きいのは「自信」がつくことだと思っています。

フリーランスで稼ぐと考えると、それがとてつもないプロセスで難しいことのような気がしませんか?

僕はそうでした。起業とかフリーランスというのはサラリーマンの自分とは全然別物のように思えてなかなか最初の一歩目が踏み出せませんでした。

だから、「自分のスキルで稼ぐ」という体験は勇気になります。そういう意味でも副業はオススメです。

副業キャリア支援を始める3つのステップ

では、副業としてキャリア支援の始め方をできるだけシンプルに3つのステップでお伝えします。

STEP1 副業サイトに登録する
STEP2 プロフを作成する
STEP3 企業にエントリーし、契約をする

え?それだけと思われるかもしれませんが、本当にこれだけです。

STEP1 副業サイトに登録する

最初は副業サイトに登録します。今は副業向けのサービスも充実しているので転職サイトと同じようにそうしたサイトがたくさんあります。ネットで副業の検索をすると、かなりのサイトが見つかります。

キャリアラボでも複数のサイトを使いましたが、個人的には副業人材の募集はリクルートが行なっている「サンカク」という人材紹介型の仕組みが良かったです。また、今は自社採用(キャリアコンサルタント)も活用しています。副業で企業と契約する場合はこうしたサイトを使った方がよいでしょう。

個人向けならスキルシェアサービス

企業ではなく、個人向けならスキルシェアサービスもオススメです。こうしたサービスは契約までの流れや料金の支払いの仕組みがしっかりしていることがインフラの準備がほとんど不要です。最終的に本業以上に収入を得ている人もいるいますので、スタートアップにはおすすめの手段のひとつです。

STEP2 プロフを作成する

サイトに登録したらプロフを作成しましょう。
副業人材の方を募集していて感じるのはこのプロフはとても大切です。本当に重要。

例えば、キャリアラボの場合、一回の募集で30名から50名前後のエントリーがあります。その中から、面接するのは15人前後。なかなか全員と会うことはできません。そうした中で、相手の興味を引くプロフはとても大切だと感じています。

ちなみに経験豊富だから受かるというわけではないと思います。これも副業の面白いところです。自分ができることと、価格、相手との相性をできることを明確にすることがポイントだと個人的には考えています。

※スキルシェアサービスで売れている人のプロフの書き方などを確認するのもおすすめ。

プロフィールの書き方ヒント

丁寧にしっかり書くという方法と、シンプルにまとめるという方法がありますが、僕はシンプルにプロフィールをまとめるのがおすすめだと思います。実際に僕自身も副業でエントリーしましたが、相当シンプルなプロフィールでも面接に進んでいます。

あれもこれもできる、と書くといろんな仕事につながりそうな気がしますよね。僕もそう思っていました。ただ、採用する側で見ていると、あまりにも情報が多いと逆にその人の強みがわかりにくくなります。なので、自分がやりたいキャリア支援に繋がらない部分は思い切って短くシンプルにすることがおすすめです。

具体的には自分が得意なことを絞り込みこみます。ただし、できるだけその業務が知らない人でわかる言葉で書くようにかなり配慮するのがポイントです。

STEP3 企業にエントリーし、契約をする

プロフができたらいよいよエントリーです。
実はエントリーする企業をかなり丁寧に見極めました。

これは採用する側で感じたことなのですが、副業採用の場合、通常の選考と比較してもレスポンスにかなり差があります。とりあえずエントリーする方もいらっしゃるのか、エントリー後に連絡がつかない方もいました。

そのためていねいで素早いレスポンスはそれだけでプラスになる可能性があります。

僕の場合は時間も限られていることもあり、エントリーする企業はかなり絞り込みました。個人的にびびりなので、いきなり複数にチャレンジして混乱するよりも丁寧に1社ずつ仕事をしたいと思いもありました。

副業の場合は焦る必要は無いので、最初は本当に良いなと思う会社にエントリーしていくのがオススメです。

メッセージを書く時も、その会社の担当者に手紙を書くような感覚で、相手の立場を意識しながらエントリーをします。これはキャリアコンサルタントとして考えたときに、相手の立場に寄り添えると言うのは、大切なスキルとして見られているように感じたこともあります。

ただ、最初の頃はそれでも落ちまくりました。そして、めちゃくちゃへこみました。勇気を出してエントリーしたのに会ってすらもらえず落ちるのってへこみますよね。

それから、プロフを変えたりメッセージの書き方を変えたりしてエントリーをしていったところ、途中からは面接になる確率も上がり、無事に契約していたくこともできました。

ちなみにですが、最初のうちは、土地勘のあるエリアの方が話がしやすいことも多く相手目線に立ちやすかったです。

まとめ

副業としてキャリア支援を行うことの魅力や始めかたの流れやヒントを書いてみました。もっと聞きたいことあれば気軽にコメントくださいね。今回の記事がキャリアコンサルタントの仕事のリアルを知り、あなたのキャリアプランの参考になれば幸いです。

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著者プロフィール 松田剛典
一般社団法人キャリアラボ 代表理事 https://kokoswitch.com
株式会社みらぴか 代表取締役 https://mirapika.jp 
ツイッター:https://twitter.com/goten_m
株式会社ベネッセコーポレーションで高校生の進路選択の部署に配属。全国の高校の進路相談会の運営や入試判定業務などに携わる。人材紹介会社の大阪責任者をを経て独立。キャリア支援の仕事を始めて約20年目。複数の大学でキャリアデザイン講座の講師をしながら、北海度から九州まで全国の高校大学を訪問する実践型キャリア支援家。年間3000件前後の面談と、5000件前後のキャリア講座を運営。
2023年保護者向けオンライン相談サービス「みらぴか」をリリース
著書:「はじめての課題解決型プロジェクト」ミネルヴァ書房


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