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私がキャリアコンサルタント取得後、カウンセリングとコーチングを体系的に学び資格を取得した理由

こんにちは。働く人と組織の“ありたい姿”に伴走するキャリアコンサルタント 小針智子です。今回は、私がキャリアコンサルタントだけでなく、カウンセリングやコーチング等を体系的に学び、資格取得した理由を綴ります。


一般的な分類

表現はさまざまですが、私は各々を以下のような分類で捉えています。
「カウンセリング」は、傾聴により悩み解決や心の浄化を支援すること
「コーチング」は、インタラクティブな対話により目標達成に伴走すること
「コンサルティング」は、提案やアドバイスにより課題解決を導くこと
「ティーチング」は、知識、経験、スキルを伝えることにより指導すること

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キャリアコンサルティングの6ステップ

そして、キャリアコンサルティングにおける基本の6ステップは以下の通りです。
1.自己理解
2.仕事理解
3.啓発的経験
4.意思決定
5.方策の実行
6.仕事への適応

このうち、国家資格キャリアコンサルタント養成講座の実習、実技試験および試験対策は「1.自己理解」にフォーカスされることが多く、クライエントが内省から自己概念に気づきを促すキャリアカウンセリングの学びが中心。もちろん、この部分はキャリア支援者として必須のスキルであり、おさえる必要があります。

現実

ただ、現実は、支援するクライエントの「知識」「スキル」「能力」、そして「支援機関」「場面」などにより、カウンセリングだけでなく、コーチング、コンサルティング、ティーチングのスキルも必要とされます。

例えば、私が企業よりご依頼いただいているミドルマネージャーとの面談では、内省支援のためのカウンセリングと、目標達成のためのコーチングを用いた対話が求められ、組織へのフィードバックではコンサルティングも行います。

一方、職業訓練校で講師として担う訓練生との面談では、自己理解支援のためのカウンセリングと、就職活動のノウハウなどに関するティーチングが求められます。目標が明確な方には、コーチングも取り入れます。

さらに、NLP心理学では、カウンセリングはメンタルの状態がゼロからマイナスの人へ有効、コーチングがメンタル状態がゼロからプラスの人に有効、とも言われています。

メンタル状態と各技法の有効性

私の思い

つまり、各々の技法を体系的に学び、使い分けられることがクライエントの状態に合わせた適切な支援に繋がると考え、体系的な学習とスキル習得しました。そしてキャリアコンサルタントとして働く前から各々のスキルを習得する計画を立てていました。

なぜ、先見性をもって学ぶことができたのか

私は、キャリアコンサルタント養成講座に通学時から「どういうキャリアコンサルタントになりたいのか」「キャリアコンサルタントになってどうしたいのか」という問いを自分に課していました。そして、自分のコンパスを見つけるために日々ロールモデルとなりそうな方々の情報収集を行っていました。

すると、私がモデリングしたいと思う人は、必ずと言っていいほど基礎的な学びをしっかりとされており、コーチ、カウンセラー、心理、経営等に関する資格を取得しているという共通点があったのです。それらは、学べば学ぶほど繋がりがあり、私が働く人と組織の“ありたい姿”に伴走するためには、これらの知識やスキルを網羅的に身につける必要があると考えるようになりました。

また、企業内キャリコン時代、試行錯誤をしながら100名以上のミドルマネージャーと面談をするなか
『この方はメンタルの状態が落ちていて後ろ向きになっている。目標達成に向けて新たな視点を得られる問いかけをしてきたけれど、今日は考えられる状態になさそうだ。気持ちを聴くカウンセリングが必要だ』
と感じる場面が多々ありました。

さらに、カウンセリングで内省を続けることにより自己理解は深まるものの、目標に向けてなかなか行動を起こさない方には、自己信頼を得て前に踏み出せるようなコーチングのかかわりも取り入れたほうが効果的だと感じることもありました。

このような経験から、相手に合った技法を提案・提供できることに重要性を感じ、体系的に学ぶことへの意欲が増していったように思います。

なぜ、学びだけでなく資格を取得したのか

それは、私のbelief(信念)が影響しています。
知識として理論を学ぶこと、原理・原則を知ること、エビデンスにもこだわることが、クライエントに対する誠実な姿勢につながる。安心して選んでいただける人になる。その信用が資格だと考えていたからです。

これは新卒から8年近く担った営業職時代、いや、もっと前?から一貫していて、やっぱり自分がクライエントだったら、より知識や経験のある人、より自分に適した応対や提案をしてくれる人、より自分を理解してくれようとする人に担当してほしいだろうなと。
そのため、人より多く案件を担ってさまざまな経験を積むようにしたり、言われなくても勉強や資格取得をしたりするようになりました。今もプラクティショナーでありながら、学びを続けています。

もちろん、資格がすべてではないし資格がなくても素晴らしいサービスを提供している方もたくさんいらっしゃると思います。資格があっても、試験に合格しただけで実際には活かせていない方も見てきました。

「そうありたい」「そうでなければならない」
まさにbeliefからきている行動なのです。


◆保有資格
国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/社会福祉士国家資格/トラストコーチングスクール認定コーチ/トラストコーチングスクールコーチングスキルアドバイザー/全米NLP協会認定®プラクティショナー/日本NLP協会認定®プラクティショナー/メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種/LABプロファイルファシリテーター/介護支援専門員/福祉用具専門相談員/福祉住環境コーディネーター2級/社会福祉主事/認知症サポーター/NLPマスタープラクティショナーほか(2021年4月現在)

※フリーランスの身として言えることですが、キャリコン、カウンセラー、コーチとして業務委託の仕事をしたい方は、応募要件で資格必須の求人が多いため、資格を取得することをおすすめします


まとめ

そんなわけで、私は現在の肩書をキャリアコンサルタントとしていますが、カウンセリング、コーチング、コンサルティング、ティーチングを場面や人に応じて効果的に使い分けられる人でありたいと思っています。
タグ付けとしては分かりにくいかもしれませんが、これが今の私の着地点。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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