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「貴女どなた?相撲部屋の方?」と母に言われました。

こんばんは。すっかり秋らしく・・・と言いたいところですが、今日は
暑かったですねえ!

さて今日は私の母について書きます。
今94才。父は強い人でしたが70才の時に突然末期がんとわかり
あっというまに旅立ちました。
それまでは強い父に依存して生きてきた母は、もともと心も身体も弱く
父が死んだとき、私は母が心配でした。
しかし母は強し!「万里子のために長生きする」と言い、頑張って
今94才。父は天国で驚いているでしょう。
自分があとだと思っていましたから・・・

しかし、今は介護4の状態です。
今日行くと、冒頭のセリフ「あなたどなた?相撲部屋の方?」と
ワタシをのぞき込みます。

「そう来たか・・・」と思い私は答えます。
「あら、お相撲さんが部屋にいます?」と聴くと
「そうじゃないの・・・」と言い、色々なことをぽつぽつと話します。
20分くらい話したあと、
「万里子の身体が心配・・・」と正気に戻り心配し始めます。

うちの母は若い時からユーモアがあり、私の誕生会で友人と
盛り上がっていると、「ごめんなさい、今日はお祝いだから
鯛をもってきたの」といいますが、お盆に乗っているのは
お砂糖の鯛!!
私たちはキャーキャーいいながら笑います。

だから私は関西で育ったわけでもないのに、話に落ちを作るのが
得意なのかも(笑)

そんなわけで明るい母に育てられたけど、5年くらい前から母の様子が
おかしい。でもね、私は「可愛いなあ、うちの母は・・・」と思います。
一見変わってしまったように見えるけど、母は本質は変わらない。
家族が大好きで、人を喜ばすことしか考えていないんです。
だから少し正気でない会話にも、私は楽しく会話します。

だんだん正気でない時間が増えるんだろうなあ。
でもよかったと思います。
だって死への恐怖が減ると思うから。
このまま楽しく介護体験をさせてもらうことにより
私は歳を重ねるということの大変さを学びます。

いつか、といってもそう遠くない将来、私もこうなる。
でもそのときは家族も友人もいない遠い島で
海をみながら妄想しながら人生に感謝して旅立ちたい。
最後の言葉は決まってるの。

「あー、楽しかった!!みんな、またね!」

というわけで今日はここまで
また来週!!

大丈夫、大丈夫🙆

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