【現地採用とは】タイで現地採用として働くには
はじめに
私は2017年から2020年までタイのバンコクで仕事をしていました。
駐在員としてではなく、いわゆる現地採用としての勤務です。
その当時の経験や、日本に帰国してからのキャリアについてお伝えします。
いくつかの記事にわたって、下記のようなことを私の経験も交えながら書いていきます。
現地採用になるまでの疑問に答えます!
そもそも現地採用って何?駐在とは違うの?
タイで働きたいけど、どうやって求人を探すの?
タイってどんな国?住みやすいの?
すでにタイで仕事をしているけどタイ国内での転職の流れは?
タイでの現地採用の経験は日本で評価されるの?
現地採用という言葉に馴染みがない方もいると思いますので、その言葉の意味や、どのように求人を探すのか、タイ国内でも転職方法などをお伝えしていきます。
今回の記事では、日本からタイへの転職方法を書いていきます。
タイで仕事をしたい!という人や何となく海外で仕事をしたい!と考えている人は是非読んでみてください!
1. 海外で働くには
海外で仕事をする方法は大きく分けて2つあります。
1つは海外駐在員で、もう1つは現地採用です。
それぞれのなんとなくの違いはイメージできているかもしれませんが、ここで改めて違いを明確認していきましょう!
1-1. 駐在員とは?
駐在員とは、日本の企業に勤めながらその企業に命じられ、海外の事業所やグループ会社などに赴任する人のことを指します。
海外で仕事をしたい人にとっては憧れの存在とも言えるでしょう。
1-2. 現地採用とは?
次に現地採用とは何かを説明していきます。
現地採用とは、その名の通り現地(海外)にある企業に直接雇用される働き方です。
海外駐在と比較されることがありますが、駐在員の場合は日本にある企業で雇用されながら海外で仕事をされている人のことを指します。
雇用元がどこにある企業なのかが、駐在員との大きな違いになります。
2. 海外で働く方法①~海外駐在員~
1つ目は、海外駐在員として働く方法です。
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう!
2-1. 駐在員のメリット
a.世界を股に掛けた大きな仕事ができる
日本と海外を繋ぐプロジェクトを行ったり、海外での販路を広げたり、現地の従業員のマネジメントを行ったりと、国際的な仕事に携わることができます。
b.給料UP、福利厚生が充実する
多くの駐在員は、日本でもらっていた給料+海外での生活分が現地通貨で支払われます。また、家賃補助が出たり、日本での生活以上に余裕が出る人が多いようです。
会社によっては、自宅から会社まで専任のドライバーが送迎してくれたり、外回りをする際もそのドライバーが運転してくれます。
2-2. 駐在員のデメリット
a.駐在先の国・期間が選べない
会社からの指令で海外に赴任するため、駐在先を選ぶことが難しい場合があります。ある程度希望は出せるとは思いますが、基本的には会社の命令に従って駐在先が決まります。
アメリカに行きたい人が南米に、ヨーロッパに行きたい人が東南アジアに行く可能性も大いにあります。
また、期間が決められていることほとんどで、3-5年の場合が多いです。
帰りたいというタイミングで帰れなかったり、もう少し残りたいと思っても帰国しなければならないのはデメリットでもあります。
b.生活に制限がある
これは新興国や途上国に赴任された人から良く聞くお話ですが、屋台で食事をすることや、その国特有の乗り物(タイのバイクタクシーやインドのリキシャなど)に乗ることはNGです。
屋台の食事で体調を崩したり、自己の危険性が高い乗り物に乗ることは禁止されています。
現地の生活を堪能したい人にとっては、歯がゆい思いをするかもしれません。
4. 海外で働く方法②~現地採用~
次に現地採用のメリットとデメリットを見ていきましょう!
4-1. 現地採用のメリット
a.年齢関係なく誰でも海外で働くチャンスがある
これが1番大きなメリット言えるでしょう。
駐在員の場合、社内で希望者を募ったり、上司からの指名で海外への赴任が決まります。駐在員になるまでに数年は社内で経験を積む必要があるので、実際に海外で仕事をするまでには時間が掛かります。
しかし現地採用の場合は、「海外で仕事をしたい!」と思ったらすぐに挑戦することができます。
b.働く国・期間・職種を選べる
駐在員とは違い、現地採用は働く国も期間も職種も自分で選ぶことができます。働く場所は海外ですが、仕事の探し方は日本で転職する場合と同じ仕組みです。
自分が好きな国で仕事をすることができ、日本に帰りたくなったら自分のタイミングで帰国することもできます。
駐在員よりも自由度が高いと言えるでしょう。
4-2. 現地採用のデメリット
a.駐在員と比べ給与が低い
現地採用の給与は、現地の最低賃金や物価を考慮して決められます。
日本よりも物価が低い国では、日本と比べ給与も当然低くなります。
タイの場合は、日本人の1ヶ月最低賃金は5万バーツ(約17万5,000円)です。日本の給与と比べれば、新卒よりも低いです。
とは言っても、5万バーツは一般的なタイ人の給与よりも高いため、余裕をもって生活することができます。
b.駐在員との関係性
現地採用が基本的に駐在員の部下として働くことになります。
駐在員の中には、現地採用を見下している人も少なからずいます。そのような人の下で働くの精神的なストレスを感じる人もいて、退職の原因になることもあります。
5. 現地採用を雇用する企業側のメリット
企業側の1番のメリットは、コストを抑えることができることです。
駐在員を海外に赴任させる場合、駐在手当や駐在先での家賃補助など、企業側の金銭的な負担が多くなります。
例えばタイのオフィスに3人の日本人が必要な企業があったとします。
3名全員を駐在員にすることは会社としては避けたい。そんな時に現地採用を雇用するのです。
駐在員を1名にし、残りの2名は現地採用で補うということです。
企業にとってはコスト削減ができると同時に、必要な人数の日本人を採用することができるのです。
6. 現地採用の役割
タイにある企業であれば、タイ人を雇うほうが費用は安く済みますが、日本人を雇うにはそれなりの理由があります。
私が考える理由は大きく分けて2つです。
6-1.タイでの販路拡大
タイには5,000を超える日系企業があります。それだけ多くの日系企業があるということは、販路拡大の見込みがあるということでもあります。
それらの企業に向けて営業ができる日本人の需要があるということになります。
6-2.日本人駐在員とタイ人従業員の架け橋
駐在員は、全体の管理や日本への報告などで忙しい日々を送っています。
そんな時に現地採用が1人でもいてくれると助かるのです。
タイ人従業員の管理をし、その状況を駐在員に報告するなど、重要な役割があります。そのため求人によってはタイ語のスキルを求められることもあります。
7. まとめ
今回は、現地採用とは何かを駐在員と比較しながらお伝えしました。
好きなタイミングで海外に挑戦できるのが現地採用のいいところだと思います。
次回は、現地採用として求人の探し方やどのように転職活動行うのかを中心に書いていきます。
よろしくお願いします!
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