INSEAD EMC出願の鍵はエッセイにあり!出願アドバイスと、ご相談会のご案内。
INSEADのExecutive Master in Change(通称、EMC)は、 “Together, we transform”をテーマに、「個人、家族、組織、社会」といったあらゆるシステムレベルで起こる“Change”について、組織論と心理学を用いた組織心理学の観点から、ビジネスプロフェッショナルに新しい視座を提供する修士プログラムです。
EMCは、2024年現在、フランスのフォンテンブロー(ヨーロッパキャンパス)と、シンガポール(アジアキャンパス)の2カ所でそれぞれ教えられています。私が学んだのは、シンガポールのアジアキャンパスで、私は2021年10月に入学し、2023年11月に卒業しました。
働きながら学ぶことができる、パートタイムです。授業自体は18ヶ月のプログラムで、卒業式まで含めると約2年の修士プログラムになります。
私がこのEMCという存在を知り、出願しようかどうか迷っているときには、なかなか情報がなく困っていました。しかし、EMCを卒業し、「多くの日本人ビジネスプロフェッショナルがEMCを知らないのはもったいない。EMCを全てのビジネスプロフェッショナルに強くお薦めしたい!」という想いが強くなり、自称EMCアンバサダーとして、これまでNOTEで一連の記事を書いてきました。(マガジンにまとめていますので、どうぞご覧ください!)
EMCにご興味を持たれた方、既にEMCへの出願をお考えで、情報を求めてこちらに辿り着いて下さった方はいらっしゃいますでしょうか。
今回は、いよいよその出願プロセスについて書きたいと思います。
EMCの選考は、エッセイと面接で成り立っています。
ステップ1:オンライン出願
ステップ2:アドミッションオフィスとプレ面接
ステップ3:プログラムダイレクター(EMCの担当責任教授)面接
ステップ4:合否結果
私の際は、プレ面接時もプログラムダイレクターとの面接も、オンライン面接でした。私観ですが、プレ面接は、英語チェックのスクリーニング的要素が強いのではないかと思われます。EMCに対する質問を受け付けてくれたり、カジュアルに楽しく会話をしていたら、あっという間に終わりました。このプレ面接に通過・不通過の概念があるのかは分かりませんが、この後、プログラムダイレクターとの本面接があります。
プログラムダイレクターとの面接の際には、エッセイの内容について、質問がされた記憶があります。
とはいえ、面接は面接ですので、一般的な面接の準備をする以外、対策はないと思います。
しかし、選考のもう一つの要素であるエッセイは、対策というか、心構えがあると思っていますので、それについて書きたいと思います。
EMCの出願最大の難関は、「ステップ1の出願書類の準備」です。一番重くてユニーク、と言ってもよいでしょう。なぜなら、なんと、15本のエッセイを書く必要があるのです!
これもあくまで私観ですが、このステップ1のオンライン出願をするというだけで、相当、候補者のスクリーニングがなされていると思います。INSEADのEMCで学びたいという意欲と、どれだけ自分と向き合うことにコミットできるか、という点を15本のエッセイで試していると言っても過言ではありません。
逆に言えば、この15個の質問に答えることができなければ、EMC入学後も、その学びを活かし切ることができないと判断されているとも言えます。
このエッセイを書き上げることを楽しむことができた方は、EMCでの学びも相当充実したものにすることができると思います。逆に、このエッセイで自分のことを書くのが嫌で嫌で仕方ないという方は、EMCには向いていないかもしれません。これは、決して良い悪いではなく、その人のキャラクターであり特性というだけなのですから、「ご縁がなかっただけ」という世界だと思います。(ちなみに、私の夫はEMCには向いていません!笑)
そんな15のエッセイ質問がこちらです!
いかがでしたでしょうか?一般的な出願書類における応募理由や経歴等の”履歴書っぽさ”もありつつも、超パーソナル!なところに突っ込んでいますよね。
そして、どのようなエッセイを”Good essay”とするかの判断軸が公表されています。
要は、素のままの自分が語られたエッセイがGood!、ということです。
私もEMCへの出願書類を書き上げる際には、「自分はもういい大人だし、これまで培ってきた経験は、自分だけのストーリーでしかない。”受かる書き方”や”模範例”なんてこのエッセーには存在しない。大人になってから大学院に学びに行きたいのだし、社会人経験をそれなりにして、色々なことを乗り越えてきた大人として、とにかく、自分のことを素直に書こう、と思っていました。それでフィットすればよいし、フィットしなければ縁がなかっただけ、そんな気持ちでいました。当時の私は、キャリア迷子状態でしたし、若年性中年の危機状態でもあったので、このエッセーにありったけの自分を出すことで、「助けてもらおう」「なんなら救ってほしい」という、半ばすがるような気持ちで書き上げたところもありました。そのような背景もあり、素の自分を存分に出したエッセイでしたので、面接を経て合格した時は、「私という存在をありのままに受け入れてもらえた!」という想いで、その意味でもとても嬉しかったのを思い出します。自分をよく見せようとして見栄や虚栄を張ったり、盛ったり、これが受かる書き方でしょ、と詮索しながら書く必要はないのです。
(話が飛んで恐縮ですが、INSEADというビジネススクールの特長はその多様性にあると思いますので、そのバリューにフィットするような生徒を求めているというところはあると思います。上記質問2の国際経験の記載を求めるところなどは、その一例だと思います。私は”純ジャパ”で、帰国子女ではありません。高校時代の交換留学、大学時代を米国で過ごした話や、社会人になってからの海外研修や出張の話を繋ぎ合わせて書きました。国際経験だからといって、海外在住経験だけが対象になるのではなく、様々な観点から、自分のユニークなところ、自分ならではのところ、日本人としての自分、等々、多様性という尺度で自分はどのような存在として貢献できるかを考慮されるとよいのではないでしょうか。)
出願にあたってのアドバイスとしては、この15本のエッセイについては、自分とよく向き合って、小手先の表面的な話ではなく、「なぜそう思うのか?」「なぜそのような行動をとったのか?」「なぜの裏にある自分の価値観とは何か?」等について、よくよく深掘って書き上げることをおすすめします。そして自分を偽ることなく、隠すことなく、ぜひ、ご自身の話をされてください。
とはいえ、自分一人でそこまでの深掘りをする自信がないという方もいらっしゃると思います。また、私自身、実際にEMCを卒業してみて、「あの出願書類は、こういう意図や理由で聞いていたんだろうな」と今更実感することもあります。そのような背景から、EMCの出願エッセイの”壁打ち相手”として、自分がお役に立てるかもしれない、お役に立ちたい、という想いを今まで温めてきました。社会人大学院のことや、パートタイム修士、国際通学等についてご質問がある方もいらっしゃるかもしれません。そこで、この機会に、以下より有料記事部分にさせていただき、有料記事代をご相談料として頂戴する形で、「EMCご相談会」をお受けしたいと思います。
以下の有料記事の中で、私の連絡先(メール)をお伝えします。
日時を設定いたしましょう。
有料記事の御代は、ご相談会1回分に充てさせて頂きます。
ご相談会1回あたりの所要時間は1時間ほどを見込んでいます。
対面ではなく、Zoomを用いたオンライン形式となります。
当方、現在アメリカ西海岸在住のため、時差につきご認識のほど宜しくお願いいたします。ただし、土日も対応可能です。
また、私事ですが、INSEAD EMCの卒業生としてのインタビューを受け、INSEADからポッドキャストがリリースされましたので、そちらも有料記事の中でご案内させていただきます。
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