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転職エントリーシートの書き方

<まとめ>

  • 起承転結が大事

  • 「なぜ?」「それで?」「本当に?」

  • 企業分析は怠らない

転職のエントリーシートの書き方悩みますよね。私も結構な数を作りましたが、毎回苦労していました。

今回は主に志望動機についてみていきましょう! 

エントリーシートの書き方自体はたくさんの書籍や情報が世の中にありますので、詳細はそちらにゆずりますが、私がみなさんにお伝えしたいのは「起承転結」のフォーマットの大切さです。
 
いまどき「起承転結」なんてと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、応募先企業にあなたが伝えるのはあなたの物語です。物語を伝えていくには、このフォーマットが一番適していると考えています。

なぜなら、登場人物であるあなたが、何かをきっかけに人生の選択を変えるわけですが、そこにはあなたの問題意識やターニングポイント、ある決意に基づいて行動するという物語があり、 まさに「起承転結」の流れに沿ったものだと思います。

まず、「起」ですが、とその前に、結論は冒頭に書いてください。例えば「私は○○のスキルを活かして▲▲を実現して御社に貢献したい」などです。

まず結論がないと読み手は理解するのに全部の文章を読む必要があり、またあなたの特性をざっくりとつかまないとその後の話が中々入ってきません。
 
その後に「起」ですが、ここは導入部分です。今回は志望動機に特化しますので、まずはこのパートであなたがこれまで培ってきたキャリアや経験を簡潔に要約してください。文字数制限にもよりますが、ここはあくまで導入なので、簡潔さが大事です。
 
次に「承」ですが、ここはあなたが転職を思い立ったキッカケを書いてください。金銭や人間関係は書きにくいと思いますので、もう一歩踏み込んだ転職動機を書く必要があります。私の場合は「海外で経営に携わりたい」という目標を持っていたので、そうしたあなたの軸や価値観を書くといいです。
 
続いて「転」ですが、ここが最も大事です。転職を思い立った後は、なぜ応募先企業が自分にフィットしていて、なぜ今の会社ではやりたいことが実現できないのかを記載する必要があります。ここは応募ポストと自分のキャリアやスキルのフィットを大いにアピールしてください。ただし、応募先の表面的な情報から導き出すのは難しいですし、他の応募者と差別化できないので、きちんと企業分析をしたり、実際に働いている人にインタビューなどすることで、自分の言葉で語れるようにすることがとても大事です。
 
最後に「結」ですが、基本冒頭の結論と同じ内容になると思いますが、繰り返し感を軽減するために、少し「起」「承」「転」の情報を付加したり、言い回しを変える工夫をしてみてください。

特に「承」「転」のパートについては、記載内容について「なぜ?」と問いかけてみてください。よく言われることですが、トヨタ自動車では問題解決のために、原因について「なぜ?」を複数回繰り返すことで、問題の本質にたどり着くようにアプローチしているそうです。
 
たとえば、海外で活躍したい→なぜ?→日本の素晴らしい製品やサービスを海外でも広めたい→なぜ?→過去に海外に行ったときに日本よりも品質が低い製品が平然と高値で売られているのを目の当たりにした…といった具合です。
 
そのうえで、梅田悟司さんの「言葉にできるは武器になる」の引用ですが、「それで?」と「本当に?」と自分に問いかけてみてください。先ほどの例の続きで言うと、過去に海外に行ったときに日本よりも品質が低い製品が平然と高値で売られているのを目の当たりにした→それで?→自分が日本と海外の架け橋になって、日本の商品・サービスを世界に広めたい…という感じです。「本当に?」については、本当にその対象の商品について、日本製が品質も価格も競争力があるのか、自信を持てる根拠を考えてみてください。

このループを何度も回していくことで、あなたのオリジナルな転職理由や、やりたいことが見えてきます。紙に書き出すのも効果的です。

最後に企業分析です。応募先企業のホームページはご覧になると思いますが、その中でもぜひ見てもらいたいのが、「投資家向け情報」のページです。ここには実際に投資家がお金を投じるべきか判断するための情報がたくさん掲載されています。転職もある種自分の人生を投資するとも言えますので、1人の投資家として魅力ある企業か精査すべきです。
 
企業は四半期または年度毎に全体戦略やメジャーな施策などについてプレゼン資料を掲載していますので、そこで会社の方向性や今後のビジネスの見通しなどを知る材料としてください。ご自身が今後一定期間は在籍する可能性のある企業なので、将来性がある企業なのか判断が必要です。
 
これに加えて少しハードルは上がりますが、財務諸表やアニュアルレポートも見ておくことをオススメします。あまり個別企業の非難はしたくないのですが、たとえばみなさん楽天と聞くとどんなイメージでしょうか?

私は「日本屈指の大手企業であり、先進的なビジネスを行っている」というイメージを持ちます。恐らくホームページの一部だけ見ているとこういう印象を持つと思います。

しかし、業績はどうでしょうか?新しく参入した楽天モバイルが想定よりも苦戦しており、利益は赤字、キャッシュも枯渇しています。この状況を踏まえ、安定的な会社を志向されている方であれば同社を選ばないという判断材料になります。

一方で、選ぶとした場合でも、あなたなら「財務状況をこう改善できます」と提案することができればとても大きなアドバンテージとなります。
 
ご自身が真に働きたい企業を探すうえで、人より一歩努力してみることで大きなアドバンテージが出ますので、可能な限り企業分析をしてみてください。

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