『キャリアを描く』と言われても
キャリアの話をするときに、ときおり
『キャリアデザイン』という言葉が出てきます。
初めて聞くと
「キャリアをデザインする?」・・どういうこと?
となりますね。
キャリアデザインとは
自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計=デザインすること。自分の経験やスキル、性格、ライフスタイルなどを考慮した上で、実際の労働市場の状況なども勘案しながら、仕事を通じて実現したい将来像やそれに近づくプロセスを明確にすること。(出典:人事労務用語辞典の解説)
とありますが、自分なりに次のようにシンプルに解釈しています。
自分の人生でどのように仕事をして生きていくかを考えること。
自分がこの「キャリアデザイン」という言葉に初めて出会ったのは、大学で大久保幸夫(リクルートワークス)さんの講義を受けたとき。
キャリアコンサルタントになるよりもだいぶ昔のこと。
その時に理想的なキャリア形成の一つとして学んだのが
「いかだ下り型のキャリア」から「山登り型のキャリア」への転換。
目の前の仕事を次々とこなしていく「いかだ下り」から自分のゴールを決めてその頂を目指す「山登り」にシフトすることで、自分らしい仕事で人生が歩めると理解しています。
ちなみに、それぞれの特徴はこんな感じです。
いかだ下り型のキャリア
・社会人~10年、20目ごろまで
・ゴールを決めず短期の目標を全力でクリアしていく
・偶然による仕事や人との出会いを歓迎する
・いかだ下りの激流がゆるやかな状態が続くと、楽ではあるが、成長が止まる
山登り型のキャリア
・いかだ下り後、専門の道を決めた後
・ゴールを明確に決めて全エネルギーを集中してそのゴールを目指す
・仕事への取り組みは計画的、戦略的に行い、目指す山に関係のない仕事はしない
出典:「日本型キャリアデザイン」大久保幸夫
自分は企業支援の現場に出たときから「いかだ下り」から「山登り」のキャリアに変わったと思っていますが・・ちょっとずつ変化もしている気がします。
今の目標は、経営面だけでなく、人材のキャリア支援を含めて企業や組織の支援ができるようになること。
頂は、まだまだ遠くにありそうですが、この山登りをしばらく続けたいと思います。
感じて、考えて、表現します。「そんな考え方もあるね」と思ってもらえたら幸いです。