動機付け理論について

マズロー

人の欲求は5層から構成されるとした。

生理的欲求
安全の欲求
所属と愛の欲求
自尊と承認の欲求
自己実現の欲求

人間は自己実現に向けて絶えず成長していく生き物であるという人間観に立ち、発達的視点から動機づけをとらえようとした。マズローの言う自己実現とは、自らの内にある可能性を実現して自分の使命を達成し、人格内の一致・統合を目指すことを指している。

ハーズバーク

2要因説を提唱していて、
職務満足は動機づけ要因(達成、承認、仕事そのもの、責任、昇進、成長の可能性など)の充足によってはじめてもたらされる。
また、衛生要因(監督の仕方、会社の政策・経営、作業条件、対人関係、賃金など)が十分に満たされれば不満を予防するが、満足はもたらされず、仕事への積極性を高めることはできない。

マクレランド

高次の欲求に着目し、職場における社会的欲求である親和欲求、権力(支配)欲求、達成欲求の3つの主要な欲求が動機づけを高めると考え、達成動機理論を構築した。その後、失敗や困難な状況を回避しようとする回避動機(欲求)という概念も追加している。

アルダファ

仕事場面を中心とした研究結果からマズローの欲求段階モデルを修正し、ERGモデルを提唱した。Existance(存在欲求)、Relatedness(関係欲求)、Growth(成長欲求)の3つの次元から構成される。人間には欠乏欲求と成長欲求があるとしていて、これはマズローと同じ。ただ、ERG理論は各欲求は連続的で、高次、低次の欲求が同時に生じることがあるとしていて、これがマズローと異なる。

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