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介護施設で「見ているの」は誰なのか?と、はたらいて笑顔になれた話

※今回の投稿は前回までのテキスト内容ではなく、ふじもん個人の体験や感じ方による主観的なものです。


アンバサダー投稿遅くなって申し訳ないです。
4月最初の投稿が遅れ、先行きが思いやられますが個人的には「まあ、まだまだこれからペースを掴んでいけばいいかあ。」と楽観視しています(笑)

さて、今回の記事は一番最初の注意書きのようにテキストに基づいた介護知識ではなく、僕個人の主観による内容です。
前回の記事の答え合わせは、次の記事に書きます。

認知症の内容から一度離れて、小休止にしましょう。

本題に入る前に

自分の以前の職場は訪問介護事業所でした。

訪問介護とは訪問介護職員(ヘルパーと呼ばれることが多いです)が、ご利用者様のお宅に直接伺って、介護サービスを提供するスタイルです。

こちらの記事でも訪問介護とは?に少し触れているので、よろしければご覧くださいませ。

現在の自分の職場は介護施設です。一口に介護施設と言っても、かなりの種類がありますが、その中でも「健康型有料老人ホーム」と分類される介護施設で介護職員として勤務しています。
自治体などが運営している特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などとは違い、企業が運営している介護施設です。

健康型有料老人ホームの特徴としては、比較的自立度が高い方が入居され、ご本人様に合ったサービスを選んで利用しやすいということが挙げられます。
例えば、いわゆる寝たきりの方のご入居が多いというよりかは、疾患はお持ちだけれどADL(日常生活動作)IADL(手段的日常動作)は比較的高く、歩行や食事、料理や更衣などは、完全にご自分で可能もしくは一部介助のみで可能といった方向けの介護施設です。

介護施設の分類や詳細などについては、また改めてお伝え出来たらと考えています。

訪問介護と施設介護のちがい

少し前置きが長くなってしまいましたが、以上の前提をもとに訪問介護と施設介護のちがいをいくつか挙げるとするなら、訪問介護は基本的には1対1でのサービス提供なのに対し、施設介護は1対複数人(ご入居者様)でのサービス提供があるということ。
このサービス提供の図式ですが現在、介護業界ではだいぶ"熱い"テーマになっています。

何故なのか?

引用と主題からの脱線話ばかりで申し訳ありませんが、こちらの記事を参考にして頂ければと思います。
また、皆さまがこの記事を読んだ感想を伺ってみたく思っています。


他に訪問と施設(以下、「介護」を省略します。この表現の仕方は介護職員の間では、わりと一般的だと思います。)のちがいは、サービスを受けている方との接する時間が、施設の方が長いと言っても差し支えないところだと思います。

時間が長いから良い、悪いの話ではなく「時間」という観点を純粋に捉えた時の話をしています。

たとえば、施設、訪問で同じ8時間勤務だとして、Aさんへの直接のサービス時間(入浴介助)が1時間だった日のことを考えてみます。
訪問だと、その時間内でお宅から退出しなければならないので、その1時間がその日のAさんと接する時間になります。

一方、施設の場合、Aさんへの入浴介助(1時間)を実施する前後で施設内のエレベーターで一緒になれば挨拶や世間話をするでしょうし、食事を摂るダイニングや移動中の廊下でも、お話しようと思えばお話ができるでしょう。

もしかしたら、「たった3分くらいのちがいだろう」と感じる方もいらっしゃると思います。

この3分、いえ、もしかしたら1分に満たないかもしれない、このちがいにについての話を進めていきます。

「見られている」場面

繰り返し書いている、この短い時間ですが、その中で雑談をしたり、さらに言えば言葉を交わさないことの方が多いかもしれません。

ただ、その時間でご入居者様はスタッフのことを見ているのだなあと最近、強く感じるようになりました。


どんな言葉を掛けているのか?

どんな振る舞いをしているのか?

スタッフ同士のコミュニケーションは?

など。

特に食事を摂るダイニングスペースで見られていると感じます。
これは訪問介護の時には無かった、ある種、緊張感です。

もちろん、我々はご入居者様からもお給料を頂いていますし、法令や倫理に基づいて仕事をする職業です。
理屈や頭で理解をしていても、それを文字通り、肌で感じるようになった1つの例がこの「見られている」ということでした。

他のスタッフ、施設長、行政にも色んな手段で自分自身の仕事を見られていますが、この「見られている」ものほどシビアなものは無いなあとも感じています。

「見てくれている」ということ

昨日の話です。
久しぶりにお話をする方がいらっしゃって、その方から頂いたお言葉で「ああ、がんばろう。」と思いました。

「ダイニングでのあなたの姿を見ているといいわね。」

―――

ああ、自分ができることをやってきて良かったし、これからも続けて、そして、今までよりも「よい時間」を提供していきたいなあ。
あ、でも、ふつうにやろう。

そう思わせて頂ける、それを「見てくれている」方がいるのだなあと、改めて経験させて頂きました。

中学の恩師も「見てくれている人」でした。

自分もそんな人になれるように日々、適当に、普通に過ごしています。



参考
・LIFULL介護 健康型有料老人ホームとは

・学研 Cocofump IADL(日常生活動作)とは?ADLとの違いや評価項目・低下予防法まで解説

・JOINT 介護のニュースサイト 「3対1を見直すべき」 経団連、介護施設の人員配置基準の緩和を提言

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