潔癖症?!

各事業者には理解してほしい

1人で抱える認知症在宅介護、もちろん、人の性格などにもよりますが、風邪ひとつひけない緊張感がいつもあることを、体験者同士でしか理解し合えない現実があります。
それは、誰も代わりがいない、そして、大切な母に苦しんでほしくない根本理由があるからです。

そして、いろいろな人々、特に、病院や、不特定多数の病人の家を出入りしている人々には、「本来ならば、自宅を出入りしてはほしくない」、それは、よほどガサツな人以外、誰でも同じではないしょうか。

それでも、在宅介護をしているわけで、仕方がないので、感謝をしながら、出入りしていただいているわけです。
それならば、できるだけ、コロナうんぬんの前に、清潔な状態を保って入ってほしい、ただでもものすごく大変な毎日なので、後から掃除をしなくても良い状態を保ってほしい、そう願うわけです。
いろいろな人々がおられますので、たとえば、
◉手をしっかり洗ってほしい、
◉体液がたっぷり付いているスマホや他の利用者にも使用している医療用品なども消毒してから使用してほしい、
◉足の裏には、自分たちの足の裏の油とバイキンだけではなく、人の髪の毛、フケ、ほこり、ねずみやハムスターのうんこ、ペットの毛、ネイルの剥がれたネイル、食べカスなど、実にいろいろなものを踏んでいるので、スリッパを脱がないでほしい、
◉つばきを飛ばさないため、マスクをしてほしい、
ので、ある程度の、共通ルール設定をしているのです。

幸い、ほとんどの人々、特に家庭を守る大人の女性たちには、容易に理解していただけることですが、それを、潔癖症だの、神経質だの、だからダメなんだなど、介護関係の事業所さんが1人でもおられたら、それは、介護体験のない人々のように理解がないということなので、やっていかれません。

私だって、かつてのように、菌やウイルスのことなど気にせず、みんなに集まってもらって、みんなで食べて笑える、そういう家であってほしいし、何かあったら誰も母と私のことを知らないなんていう状況から抜け出したい。

それでも、大切な大切な、今も、はははっと笑っている母を、感染症や誤嚥性肺炎などで苦しむことないよう、平和の中で、最後まで大切にしてあげたい。

元気な人は、「そんなことを気にするな」と思う気持ちもわかります。私もそうだったから。弱い人たちへの、また、きびしい制限のある状況の中にいる人たちへの理解がなかったから。

朝昼晩は必ず、母の経管栄養があって、その前後のいろいろもあるし、仕事もしているので、私は、1日かがりでも、お泊まりでも、旅行などにも行けませんが、ランチを喫茶店でいただいて、少しおしゃべりしたり、午前中少し好きなスポーツを少しだけしたり、仕事のない日は、早歩きに行くこともできます。

ものすごく元気でしたが、今回の介護が始まってすぐに、食道の炎症、のどと気管支の炎症、後鼻漏でひどい咳、無臭、鼻水つまりで苦しみだして、約2年、夜中にひどく咳き込んで死にそうにもなりますが、何をしても治らないので、老け方も早いです。
いつまで続くかなと思っていると、ふと、ママちゃんが声を出して笑ってくれるのです。大きな励みです。
そして、私の仕事も、大きな大きな励みになっています。

ただ、介護事業所さんには、「だからダメ」などと言ってほしくはないのです。
きびしい話し方をしてほしくはないのです。
「大丈夫」は励ましでもありますが、理解のなく、なんでもかんでも「大丈夫」と片付けてほしくないのです。
経験から知っている(ケアマネも誰も知らない、私しか知らない母との生活と介護について)一生懸命うったえていることを、軽んじず、わかってほしいのです。

今、ヘルパーさんが入院してしまったので、新しいヘルパーさんたちが何人も出入りし、きちんとできないので、とても大変です。
ヘルパーさんが来られないとき、今までの時間配分で慣れてきていたのに、私がすべてやらなければならないので、洗濯物を取り込むのを忘れていて、夜露で濡れてしまってやり直しとか、母の目薬を忘れてしまったり、いつもの順番がわからなくなってしまったりしています。

レスパイト?家でやってあげているようなことはしてもらえず、環境も大きく変わってしまうし、万一でも、病院で、母を失うようなことになりたくないのです。
先日も、デイサービスに行かせてコロナ感染で大切なお母さまを亡くしてしまった方が、自責し、デイサービスのずさんさをうらんでおられました。
そんな人たちは少なくはないのです。

不安です。
それでもがんばって、希望を見出して生きています。

だから、せめて家に出入りする事業所さんたちには、バカにしたりせず、批判したりせず、家のルールを素直に守り、悪口を言ったりせず、愛と理解を示してほしいのです。

ちなみに、潔癖症とは、たとえば、手を洗ってもまだ汚れていると思ったりなどの異常な状態の人のことです。
私とは、まったく程遠い状態のことです。
知識と性質は違うことを知らない浅はかな人たちが、気をつけている人たちに対して、綺麗好きな人たちに対して、軽々しく使う、凶器のような言葉となりえるのです。

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