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コベニちゃんの悪魔と支配の悪魔

*チェンソーマン11巻までネタバレしているので注意!


作中、“東山コベニ”(以下コベニちゃん)の契約悪魔については「秘密」とされており、
遂に第一章が完結してもその契約悪魔が明かされることはなかった。

コベニちゃんは普段頼りない女の子だが実はめちゃくちゃ強い。
この強さは悪魔との契約によるものなのか?
それとも彼女自身のポテンシャルの高さなのか?

コベニちゃん最大のピンチといえば地獄に落とされた時だと思うのだが
コベニちゃんが闇の悪魔と闘うことはなかった。
そしてアキや天使ちゃんの腕はくっつかなかったのに、コベニちゃんは両腕が元通りになっている。

コベニちゃんはなにかと不審な点が多い。


コベニちゃんの契約悪魔について考察している記事をいくつか読んだが「コベニちゃんは秘密の悪魔と契約している」という考察が多かった。

たしかに最後まで契約悪魔が秘密にされているという意味では「秘密の悪魔」だったと言っても差し支えないし、ぼくもその考察に賛成するうちの一人である。

が、「秘密の悪魔」の能力がコベニちゃんの強さと関係があるのか、
コベニちゃんが「秘密の悪魔」を使ったシーンは本当に無かったのか、などなど、
「コベニちゃんと契約悪魔との関わり」について考察してくれている記事が見つからなかった。

ということで「コベニちゃんの契約悪魔」について書こうと思ったのだが、まずコベニちゃんについて語らないと契約悪魔についての考察まで辿り着けないので
今回はコベニちゃん自身について妄想、考察していく。

この記事でも「これだ!」という明確な答えは出せていないが、

コベニちゃんが大好きな人、コベニちゃんのイメージを壊されたくない人は読まない方がいいと思う。
ちなみにぼくはコベニちゃんが大好きです。



以下読む、読まないの判断は自己責任でお願いします。


*11巻までのネタバレ含むので注意!


はじめに

一旦整理しておきたいのだが、ぼくはチェンソーマンにおいて

「悪魔」と「契約悪魔」

は別で考えるべきだと思っている。

例えばマキマさんで言うと、「支配の悪魔」は“マキマ自身”なので「支配の悪魔=マキマ」であり、

「契約悪魔」とは、“自分以外の悪魔との契約”でないと「契約悪魔」とは言えないだろうと思う。

コベニちゃんの契約悪魔が「秘密の悪魔」だとして、

では“コベニちゃん自身の悪魔”とは何なのか?
そもそも“コベニちゃん自身が悪魔”だなんてことあるのか?


個人的にはコベニちゃんは「コベニ=嘘の悪魔」なのではないかと思っている。


これは4巻28話でコベニちゃんが潜在能力をいかんなく発揮した「秘密と嘘」というタイトルがコベニちゃんの“本質”を読者に教えてくれているようにも思える。

ん???

コベニちゃんが嘘の悪魔なワケがないって???

コベニちゃんファン、怒らないで聞いてくれ。ちょっと聞いてくれ。

『チェンソーマン』は主人公デンジと関わる女の子が全員デンジを殺そうとする物語である(デンジが自分でそう言っている)

デンジに関わった主要なキャラ、女の子たちは全員死んだ。

コベニちゃんを除いて。

大事なことなのでもう一回言うが、

デンジを騙そうとした女の子、あるいは裏切った女の子は全員死んでいる。
というかデンジを殺そうとした女の子は全員死んでいるのだ。

コベニちゃんを除いて!!!(うるせぇ)


つまり本来物語の流れ的に、デンジを裏切り、殺そうとしたコベニちゃんも死んでいてもおかしくない。
だけどコベニちゃんは生き残った。

なぜか?

それはコベニちゃんが“嘘”と“秘密”によって“支配”から逃れることが出来たからだとぼくは思っている。

デンジが殺さなかった女の子はマキマ(支配)によって殺される
そしてマキマが直接手を下さなくても、マキマが仕組んだ企てによって殺される。

チェンソーマンの物語の中ではマキマが全てを支配し、全てを動かしていた。
マキマに操られ、支配されたキャラクターは屍(しかばね)同然である。

つまりマキマに支配された瞬間、それが「死」である。

コベニちゃんは最後の最後まで嘘と秘密によって“支配”を退け勝ち逃げた、ということではないだろうか。

コベニちゃんは誰にも支配されなかった。

あるいはコベニちゃんは完璧な屍(しかばね)を演じていた

だから生き残った。

…………………………。

ちょっとぼく自身ワケがわからなくなってきてしまったんだけど
コベニちゃんの凄さはお伝え出来た…………だろうか。

前置きだけでかなり長くなってしまったので一旦ここまでで。
コベニちゃんについても契約悪魔についても全く考察出来ていなくて申し訳ないと思っている(反省はしていない)


…ぼくだってコベニちゃんが嘘の悪魔だなんて信じたくないし、よくわからないままこれを書いているんだけど

『チェンソーマン』を思い返すとなんかもう

全っっっっっっっ部裏切られてきたじゃないですか。

だからデンジを裏切ったキャラクターは絶対読者も裏切っているはずなんです。
そしてそれはコベニちゃんも例外ではないのではないか、と思うんです。
ぼくはそう信じてます。作者を。(重い)

はい。

次はコベニちゃんの矛盾点などをひとつずつ整理していく予定。














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