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鬼舞辻無惨のひととなり②無限夢列車と猗窩座と青い彼岸花

こんにちは。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ぼくは仕事でのゴタゴタがあり精神的にかなり参っていますが

アニメ「遊郭編」の放送決定も発表されたのでそれを楽しみに頑張りたいと思います。

はい。

『鬼滅の刃公式ファンブック弐』にて「青い彼岸花」の謎がちょっとだけ明かされましたね。

(以下公式ファンブック弐のネタバレ含みますのでご注意ください)

年末にNHKで放送されたドラマ「岸辺露伴は動かない」の「くしゃがら」のごとく、(ジョジョの原作は読んだことはないのですが)
ぼくはとりつかれたように日々青い彼岸花について妄想を膨らませていたので、
公式ファンブック弐を読んだときは、実は個人的にちょっとショックでした。
もちろんぼくは読者という立場なので今までの鬼滅関連のnoteは全て考察であると同時に“妄想”であることを大前提としてやってきたのですが

読者は作品に対して妄想や想像をしても「公式」に頬を引っ叩かれるんだな、と実感しました。

でも吾峠先生のことですから、青い彼岸花についても背景に様々に設定を考えてあるんだろうとは思ってました。

作者の描く物語が作品にとっての事実であることは百も承知しておりますし、
読者にとっては作者が作品の詳細を語ってくれることはこの上なくありがたいことです。

多少ショックではありましたが、謎が明かされたことで解放された気持ちになりました…。


そんなわけで(?)、今までの考察は「考察ではなく完全にただの妄想」ということが判明した考察がいくつかあり、ボツネタ、となりました。

前置きが長くなってしまいました。

今回のテーマについて話を切り替えます。

目次
はじめに
1、無惨の青い彼岸花の捜索について
2、無惨は青い彼岸花を諦めていたのか?
3、無惨の逆鱗に触れる猗窩座
4、無限夢列車はどこで横転したのか?
余談;無限夢列車編と銀河鉄道の夜
おわり


はじめに

今回のテーマは無限夢列車編と青い彼岸花、

それと

公式ファンブック弐が出る以前から
“不謹慎”だと思ってボツにしていた妄想と、
ついでに無惨の人柄について少し掘り下げたいと思います。

これはただの妄想であり「公式」とは全く関係がありませんので苦情等ありましたら裏紙へコメントお願いします。
本来ならお蔵入りにするべきだと思うのですが供養させてください。
ですが

ボツネタなので考察結果が出ていません。

もし読んでいただけるなら優しい目で見守っていただければと思います…。

よろしければお付き合いください。


1、無惨の青い彼岸花の捜索について

無限夢列車編のあと、8巻67話についてですが、「青い彼岸花」のヒントが少しだけありました。

猗窩座は青い彼岸花を捜索していて、その場所がたまたま列車の横転した場所と近かったようなんです。

物語の順を追って見ていきます。

まず猗窩座の登場から。

作中でも炭治郎が疑問に感じている場面がありますが、猗窩座はなぜ列車の横転した場所に来たのでしょうか。(こちらは8巻63話)

この理由については8巻67話で語られています。
画像を引用します。

猗窩座は煉獄との戦いの後に「ご報告に参りました」と無惨のもとへやってきましたが、なんの報告に来たのかは言いません。

そして無惨が先に「例のもの」と切り出します
「例のもの」とは「青い彼岸花」のことです。
無惨が猗窩座に訊ねるということは、猗窩座は青い彼岸花を捜索していたということになります。
そしてその捜索は無惨が命令したのではないかと推察出来ます。

「見つかったのか?」ではなく「見つけたのか?」とニュアンスが微妙に高圧的なのが無惨らしいですね。

上弦が捜索に出るくらいですから、かなり有力な情報だと無惨は判断し、猗窩座に命令したのではないでしょうか。
しかし青い彼岸花は見つかりませんでした。

続いて猗窩座が鬼殺隊のことを報告すると無惨は怒ります。

ここで「近くにいた」と言っているので青い彼岸花の捜索場所と無限夢列車の横転した場所は近かったという事だと思います。

それに「わざわざ近くにいたお前を向かわせたのに」の“わざわざ”という言葉からは
「青い彼岸花の捜索をわざわざ中断させたのに」という意味合いを含んでいるとも思えます。
「わざわざ仕事を与えてやった」(やはり高圧的)という、無惨なりの“猗窩座への信頼と期待”もあったかもしれません。

結果的に猗窩座は無惨の満足する結果を持ってくることはできず「失望した」と言われてしまいました。

…忙しく仕事してるのにさらに大きい仕事をぶっこんでくる上司っているじゃないですか。

2つ同時には出来ねぇっすよ。時間が足りないですよ。夜も明けてたしさ。

猗窩座は煉獄との戦いを楽しんでいたので夜明けになってしまったのは猗窩座のうっかりなのかもしれませんが

猗窩座も大変だなぁと同情します…。

2、無惨は青い彼岸花を諦めていたのか?

無惨が太陽を克服した禰豆子を探していたときもそうなのですが、

無惨は禰豆子を探していたはずなのに禰豆子はいないと知っていながら産屋敷の屋敷へ行き、その後怒りの感情にまかせて鬼狩りの殲滅を宣言しますが、結果無惨は敗れました。

産屋敷の屋敷へ行く前に禰豆子を探し出していれば無惨は「鬼の王」になれていたかもしれない、
あるいは
探し出せなくても再び太陽を克服する鬼の出現を待っていれば無惨は太陽を克服出来たかもしれないのに、

無惨は「太陽の克服」よりも「鬼狩りの殲滅」を選択しています。

8巻67話でも「青い彼岸花は見つかりませんでした」という報告に対して無惨は「で?」と言うだけで、かなりドライです。

無惨は青い彼岸花のことを半ば諦めているとも思えるのですが(そりゃ1000年も探していれば諦めたくもなるだろうが)
公式ファンブック弐のコソコソ噂話にて「無惨が芸妓の姿をしていたのは青い彼岸花の情報を得るため」と書かれていたので意外と諦めてなかったんだなぁと思いました。

「人を踏みつけにする」のが鬼の性質なので、
無惨が本来の目的(太陽の克服)を忘れて“人間を殺す”のを優先してしまうのは“本物の鬼”である所以(ゆえん)かもしれません。


3、無惨の逆鱗に触れる猗窩座

こちらも8巻67話より。
よくよく読んでみると猗窩座は無惨に失礼な事を言っています。

「御安心くださいますよう」という言い回し…。

まるで無惨が普段「柱に怯えている」かのような言い方ではないでしょうか?

2巻で珠世が無惨のことを「いつも何かに怯えている」と言っていました。鬼の間でも「無惨は臆病だ」という噂が立っているのかもしれませんね。

無惨は「思い違いをしている」と言い「“たかが”柱」と、柱には怯えていないと猗窩座に訂正します。

さらに「“柱でもない剣士”から一撃を受けるとは」と言い返しました。
無惨はかなり怒っていたので、もしも猗窩座じゃない別の鬼だったらここで殺されていたかもしれません。


4、無限夢列車はどこで横転したのか?

猗窩座が青い彼岸花を探していた場所、
つまり列車の横転した場所を特定し、その地ゆかりの植物を調べれば青い彼岸花のヒントがあるかもしれないと思いました。

列車はどこで横転したのでしょうか?

(列車について調べようと思った理由は他にも色々とありますがそれは後半に書きます)

吾峠先生の事なので、鬼滅の刃に「列車」を取り入れたのはきっと場所を特定するためのヒントなのではないか?

と思い込んだぼくは、

“現実”に起こった列車事故について調べました。(ネットで)

「大正時代 列車事故」で検索するとすぐ出てきます。

ぼくはその中で、「無限夢列車編」っぽい事故を見つけました。

現実に起こった事故に無限夢列車編をあてはめようとするのは不謹慎な考察だなぁと思って封印していました
(実際に起きた事件や事故をもとにしたフィクションは列車つながりでいえばアガサ·クリスティの「オリエント急行殺人事件」があります)

(画像http://kfm.sakura.ne.jp/jiko/jiko1830.htより)

東北で起きた列車事故です。
まず、“大正時代”という点は一応一致します。
11月29日という日にちまで特定するのは無理ですが、鬼滅の刃は蝶屋敷やお館様の屋敷、過去回想を別にすればずっと“冬”の季節が描かれていると個人的には思っています。(11月29日は実弥の誕生日ですが…)

列車の駅員の「就寝」と魘夢の鬼血術がなんとなく重なります。

この東北の列車事故が起きた区間はレールが一本しかないため、
本来なら通票を一枚しか出さないようになっているのに、区間の両側から通票を出してしまい、正面衝突事故になってしまったようです。

死傷者約200人だそうです。無限夢列車の乗車人数も200人でした。

それから事故が起こった時間は真夜中です。

7巻54話のタイトルが「こんばんは煉獄さん」なので、炭治郎たちが列車の中で煉獄に出会ったのは夕方から夜であるということになります。

そして、

実際の大正時代の列車事故は青森県の下田駅と古間木駅の間で起きていますが、
フィクションである鬼滅の刃では政府非公式の組織、鬼殺隊によって乗客の死は未然に防がれます。

無限夢列車編は「もしも事故が未然に防がれていたらこういう物語があったかもしれないパラレルな世界(非公式)」として描かれているのではないか、とぼくは思っていました。

鬼殺隊が東京から乗車したとして、青森県で事故が起こる“手前”、

列車が青森県に入る前に事故が防がれた、と解釈するとどうでしょうか。

青森県の手前は岩手県です。
ぼくは無限夢列車の横転した場所は岩手県ではないかと推測しました。

しかし岩手県と「青い彼岸花」がどう結び付くのかはよくわからないままでした。
公式ファンブック弐では青い彼岸花がうたのお墓の場所以外では咲かない、とほのめかされているので

この考察は全く関連がないことがわかりました。

ボツにしていた考察妄想は以上です。



余談;無限夢列車編と銀河鉄道の夜

青い彼岸花とは関連がないとは露知らず、さらに掘り下げます。

岩手県で「花」といえば花巻、花巻といえば宮沢賢治、賢治といえば銀河鉄道の夜、

鉄道といえば、

無限夢列車編だ!!!

と、考察というよりはただの連想ゲームです。故にこの考察も封印していましたが、「銀河鉄道の夜」と「無限夢列車編」はなにかしら繋がりがありそうです。

銀河鉄道の夜のあらすじは全く知らなかったのですが、「銀河鉄道999」のような「列車が夜空を走っている」というイメージが無限夢列車編と重なり、

「銀河鉄道の夜は知らないけどもしかしたら無限夢列車に似てるんじゃないか???」
と思ったんです。

気になって「鬼滅の刃 銀河鉄道の夜」のワードで検索すると「似ている」という感想がかなり出てきました。
(作品同士が似ているという評価はマイナスイメージに捉える人もいるかもしれないが、必ずしもそうではないと思う)

というか「無限夢列車編」は個人的にかなり違和感を感じていました。

違和感の理由

①かなり日本的な鬼滅の刃に西洋の列車が出てきたこと

②わざわざ列車の中で戦う理由(列車でなければならない理由)(列車であることがかなり強調されている)

③鬼滅の刃の話の流れの中で無限夢列車編だけ“異質”な気がする。
(煉獄vs猗窩座編は無限夢列車編ではないと個人的に区別している)

魘夢戦はなぜ列車でなければならなかったのでしょうか。

訪れた客が眠る場所なら舞台は「宿屋」でも良かったんじゃないかと。というか宿屋の方が客は自然に眠りますし。

なぜ列車だったのか、についてはまだ見当もついていないので今後も考察していきたいと思います。


おわり

67話を改めて読んでみると猗窩座って良いヤツだなぁという印象ですね。戦闘の時とは別人格です。

個人的に無限夢列車編は難解だと感じています。

無限夢列車編には「意識」「無意識」という心理学的な専門用語まで出てくるので
正直ぼくの脳みそはオーバーヒートしてしまったので「銀河鉄道の夜」にヒントがあるのかもしれないし、ヒントがあるなら得ようと思ったので、今度銀河鉄道の夜を読んでみたいと思います。

全くまとまっておらず、すみません…こんなボツ考察を読んでいただきありがとうございました。



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